取材

社会主義ワールドでみんなが協力し労働して闘いながら人類の再建を目指す異色すぎるPS4向けゲーム「The Tomorrow Children」試遊レポート


旧ソ連の社会主義を描いた世界の中で、絶滅の危機にひんした人類の文明を再建するため、みんなで力を合わせて町を再建し、迫り来る外敵から町を守りながら文明を発展させていくPS4向けゲームが「The Tomorrow Children」です。一般的なジャンルのゲームとは一線を画するシステムを採用しているThe Tomorrow Childrenが実際にどのようなゲームになっているのか、詳細を確かめるべく東京ゲームショウ2015の展示ブースで試遊プレイをしてきました。

The Tomorrow Children(トゥモロー チルドレン) | ソフトウェアカタログ | プレイステーション オフィシャルサイト
http://www.jp.playstation.com/software/title/jp9000cusa01242_000000000000000000.html

幕張メッセのホール6のS01にあるソニー・コンピュータエンタテインメントのブースにやってきました。


Tomorrow Childrenの試遊コーナーを発見。試遊では、本作のメインとなる「労働」「繁栄」「闘争」という3つの要素を堪能できます。


Tomorrow Childrenの操作方法はこんな感じ。操作メニューを見ただけで、さまざまな要素がゲームに詰まっているのがわかります。


画面の真ん中に映っているのが操作するキャラクターで、今居る場所はみんなで再建中の町。The Tomorrow Childrenは、冷戦時代に進められていたプロジェクトが失敗に終わり世界の大半が滅亡したという物語になっていて、プレイヤーが協力して人類を復活させるというのがゲームの目的です。


町を再建するのに必要なのが「資源」です。資源を使えば、町の発展に便利なさまざまな道具や施設をつくることができます。


実際に資源を拾ってテレビを作るところは以下のムービーから確認可能です。

PS4向けゲーム「The Tomorrow Children」でテレビを作ってみました - YouTube


町をウロウロしているときに拾った資源を資源置き場に納品。納品するだけでも労働とみなされ、労働は貢献度として蓄積されていき、それを労働監査局に報告することで、貨幣の代わりとなる「配給券」をゲットできます。


納品した後は、作業台で作るモノを選択。


モノを作るにはミニゲームを突破する必要アリ。ミニゲームは以下のような簡単なものから……


少し難度の高いものまであるようです。なお、ゲームに登場する「外貨」を使えばミニゲームを省略することもできます。


ミニゲームをクリアするとテレビの作成に成功。


好きな場所に設置できるというわけです。


資源は町の外にある「島」という場所にあり、先ほど拾ったのはおそらく他のプレイヤーが島から採取してきたもの。島に歩いて移動しようとしましたが、町の外に出ると、だんだんと体が沈んでいって超危険。


町の外へ歩いて出るのは危険過ぎるので、島への移動はバスを使います。なお、白い地面は死んでしまった世界中の人々の意識が異物化した「ボイド」というものでできているとのこと。とにかく、The Tomorrow Childrenは設定がぶっ飛んでいて、今までのゲームとは一線を画している感じです。


バスで移動中の風景。理路整然と並ぶ様子からも社会主義の名残を感じます。


画面の前方に映っているのが、資源を採取できる島。


島にかかっていた長いはしごを使って上まで登ってみます。このはしごは、最初からあったのではなく誰かが作ったもの。つまり、プレイヤーが作ったモノは、他のプレイヤーも使用することができるということです。


洞窟内をジェットパックで飛び回ってみました。


洞窟内をジェットパックで飛び回っている様子は以下のムービーから確認可能です。

PS4向けゲーム「The Tomorrow Children」で洞窟内をジェットパックで探索 - YouTube


なお、高いところから落ちたり、敵から攻撃を受けたりすると死んでしまいます。死ぬと「町で再組成」「外貨を使い、この場で再組成」「同士の救助を待つ」という3つの選択肢から1つを選んで復活することができます。町まで戻るのがいやな人は、外貨を支払うか、他の人の助けを待つことに。


Tomorrow Childrenでは、他のプレイヤーの姿は何かアクションをしているときの一瞬、もしくは「ホイッスル」を吹いたときにしかしか見えません。一瞬でも他のプレイヤーの姿が見えると、「見えていなくても誰か働いているんだな」と少し安心した気持ちと共に、妙な一体感が生まれます。


島から町を見ていると、前方に大きな怪獣を発見。これはイズベルクという怪獣で、ときどき町に攻めてきたりします。


どんな怪獣か気になったのでジェットパックを装備して……


空中から怪獣を見てみました。


ジェットパックでイズベルグに接近してみた様子は以下のムービーから確認できます。

PS4向けゲーム「The Tomorrow Children」で怪獣イズベルグに接近してみた - YouTube


イズベルグといった怪獣と闘うには武器が必要。町に他のプレイヤーが設置してくれた大砲があったので、イズベルグに大砲をぶっ放してみました。


ボカーン、ボカーン、と大砲を発射。


イズベルグに大砲を撃っている様子は以下のムービーから確認できます。

PS4向けゲーム「The Tomorrow Children」で怪獣イズベルグに大砲を発射 - YouTube


資源の採取に使うピッケルといった道具の全般はショップで購入可能。購入時には、労働の対価としてゲットした「配給券」を使用するのですが……


配給券ではなく「外貨」を使用してみると、社会主義チックな服装をした店員が「ちょっと、時間いいか」と話しかけてきました。


すると、話しかけてきた店員が、なんとブラックマーケットを紹介してくれました。ブラックマーケットでは外貨を使って質のいいツールを購入することができます。画面に映っている「イーグル製ピッケル」は品質が高く、右側に表示されている広告のデザインを見る限り資本主義の国で作られた模様。


資源を採掘する島では「マトリョーシカ」というアイテムが落ちていることがあります。このマトリョーシカを町の機械にセットすると、その数だけ人類を復活させることが可能。東京ゲームショウの試遊では、期間中に人類を300人復活させることが目標にセットされており、取材時点では69人の人間が復活していました。


試遊が終わり、プレイ前に手渡された労働報告カードにチェックを入れて提出すると特別配給としてプロパガンダステッカーをゲットできます。ゲーム全体を通して旧ソ連のプロパガンダアートをあしらったデザインが至る所で見られ、開発者さんの驚くべきこだわりが感じられます。


社会主義ワールドでみんなが力を合わせて労働し人類の再建を目指すThe Tomorrow Childrenは、今までにプレイしたことのないゲームと思って間違いなし。プレイしている最中は「こんなことができるのか!」「なるほど、そうくるか!」などなど、Tomorrow Childrenの世界に魅了されっぱなしでした。


なお、Tomorrow Childrenは2015年秋に配信予定となっています。

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in 取材,   動画,   ゲーム, Posted by darkhorse_log

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