Google会長が「人工知能は世界に横たわる厄介な問題の解決にこそ役立てられる」と語る


人工知能(AI)技術の急速な進化によって、さまざまな技術革新が起こると期待されています。それと同時に、あまりの急激な進化の速度のため、AIによって現在あるさまざまな職業が奪われるなどのAI脅威論も主張されています。そんな中、Googleの元・CEOで、Googleの親会社Alphabet役員のエリック・シュミット氏が、「AIによって世界中にある『難しい問題』が解決される」と語りました。

Google Chairman Thinks AI Can Help Solve World's ‘Hard Problems’ - Bloomberg Business
http://www.bloomberg.com/news/articles/2016-01-11/google-chairman-thinks-ai-can-help-solve-world-s-hard-problems-

GoogleはAI技術をさまざまなサービスに活用していることは知られており、Google検索エンジンの精度向上や音声認識技術、自動運転カーの開発などが典型的な例として挙げられています。AI技術は今後もますます重要性を増していくと見られており、GoogleのAI技術への研究開発費は今後も増大する見込みです。シュミット氏がGoogle・CEOだったときに取り組んでいたAI技術やAI技術の成果、AI技術の展望については、以下の記事を見ればよく分かります。

Googleのエリック・シュミットが考える人工知能の行く末 - GIGAZINE


Google経営の最前線から退いたとは言え、GoogleのAI技術に精通し、いまだにGoogleに大きな影響力を持つシュミット氏ですが、2016年1月11日にアメリカ・ニューヨークで開かれたGoogleとFacebookなどのハイテク企業が主催するAI開発の今後について話し合う会合で、「現在、世界的規模の問題として挙げられている、人口爆発、気候変動、教育などの、『難問』の解決に、AI技術が貢献することができる」と語りました。AI脅威論がささやかれる中で、AIは世界的な難問解決の手助けとして人類に役立つとシュミット氏は考えています。

それと同時に、世界中でそれぞれ別個独立にAI技術の研究開発が進んでいる現状については、「AIはとても影響力の大きい重要技術になりつつあります。そのため、AI技術に関するアプローチの標準化が必要です」と語り、共通のツールを作りそれを使って研究成果を発表することで、学術研究者と民間研究者の研究成果を相互に有効活用でき、AI技術がより発展すると述べ、AIに関するグローバルスタンダードを作ることの重要性を説いています。

シュミット氏は同会合の中で、日常生活の至る所でAIが人間をサポートする未来が来るのではないかと述べており、将来的には、各人がデジタル世界の"自分"を持つようになると予想しています。「生身の(人間の)シュミットと、『ノン・シュミット』というAIのデジタル世界のパーソナルアシスタントが一緒に暮らす未来では、ノン・シュミットによって日常生活のさまざまな場面で自分をサポート欲しい」と、AIを活用した未来予想図を描いています。

By Ben Darlow

・関連記事
Googleのエリック・シュミットが考える人工知能の行く末 - GIGAZINE

人工知能は核兵器よりも潜在的に危険、ホーキング博士が「100年以内に人工知能は人間を超える」と警告 - GIGAZINE

Googleの人工知能開発をリードするDeepMindの天才デミス・ハサビス氏とはどんな人物なのか? - GIGAZINE

ロボットや人工知能の進化は人間の仕事を2025年までに奪い尽くすのか? - GIGAZINE

人工知能やロボットなどで代替可能な職業100&代替されない可能性が高い職業100まとめリスト - GIGAZINE

「通行人を助けるため運転者を犠牲にするのか?」全自動運転カーは人の命に関わる道徳的ジレンマにどう対応するのか? - GIGAZINE

Googleの前CEOであるエリック・シュミットが考える新しい働き方とは? - GIGAZINE

「エネルギーは感染する」「アイデアを生み出す人と知り合うこと」、Googleの元CEOエリック・シュミット氏が「新しい働き方」について語る - GIGAZINE

99

in ソフトウェア,  メモ, Posted by logv_to