iPhone 7からイヤホンジャックが消えるという噂が実現か、ワイヤレス充電も
2016年9月のデビューが予想される新型iPhone(iPhone 7)をめぐっては、薄型化が進められることで従来のイヤホンジャックが廃止されるという噂が流れていましたが、サプライヤー系の情報によるとこの変化に真実味が増してきています。また、iPhoneシリーズでは初となるワイヤレス充電に対応するという情報も流れています。
Apple again rumored to drop 3.5mm headphone jack from 'iPhone 7' for Lightning, Bluetooth
http://appleinsider.com/articles/16/01/05/apple-again-rumored-to-drop-35mm-headphone-jack-from-iphone-7-for-lightning-bluetooth
It's True: Apple Will Drop Headphone Jack To Make The iPhone 7 Slimmer, Says Source
https://www.fastcompany.com/3055208/its-true-apple-will-drop-the-headphone-jack-to-make-the-iphone-7-slimmer-and-simpler
ビジネス系メディアのFast Companyが中国のiPhoneサプライヤー周辺から得た情報では、Appleは大方の予想どおりに3.5mmイヤホンジャックを廃止してLightning端子にオーディオ機能を集約、あるいはBluetooth接続による新たなオーディオ出力方式を取り入れるという見方が強まっています。
この変更を実現するにあたり、Appleは長年にわたってパートナー関係を築いてきたCirrus Logicと共同でLightning端子を用いてオーディオ出力を行うチップセットの開発にあたっているとのこと。iPhone 7では、従来の3.5mmジャックを装備した純正イヤホン「EarPod」に替わり、Lightning端子を装備した新しいタイプのEarPodが同梱されることになるとみられています。
さらに、Cirrus Logicは周囲の騒音を打ち消す「ノイズ・キャンセリング」技術を持つWolfson Microelectronicsを2014年に買収していることから、iPhone 7ではシリーズ初となるノイズキャンセリング機能を持つイヤホンが登場するという観測も。このシステムが搭載される場合は、ソフトウェア側ではなく専用のチップに焼き付けられた形で実装されるとも考えられています。
なお、このノイズキャンセリング機能つきイヤホンは上級オプションとしてiPhone 7純正イヤホンとは別にラインナップに加わることになるとみられています。また、その場合はAppleが持つBeatsブランドとしての商品になるともみられています。
一方で、この変化が実現されると既存のイヤホン関連メーカーは新たな対応を迫られることになりそう。従来のイヤホンジャックが使えなくなった場合はLightning端子と接続できるイヤホン・ヘッドホンを開発する必要が生じるわけですが、その際にAppleはLightning端子からオーディオを出力するチップを有償でライセンス販売することになるとみられています。これは、それまでの31ピン端子からLightning端子へとiPhoneシリーズが移行した時の状況と同じような構図となっています。
By frankieleon
さらに、iPhoneでもようやくワイヤレス充電が実現するという情報も流れているとのこと。これはすでにApple Watchでも導入済みの技術であることから、技術的にはそれほど高いハードルはなさそう。ライバルであるAndroid陣営では、いくつものワイヤレス給電モデルが存在していることから、この機能を待っていたというユーザーも多いはず。
いずれも臆測の域にとどまる情報ですが、Fast Companyは「It's True」と記事タイトルに記載していることからも、情報の確度に自信がある模様。登場が待ち遠しい技術であることは間違いありませんが、価格の高騰が続くiPhoneの端末価格がどんなことになるのか、そちらも気がかりになってきそうです。
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