ヘッドアップディスプレイ搭載の次世代スマートヘルメット「SKULLY AR-1」は後方確認や音楽再生など自由自在
バイクのヘルメットにヘッドアップディスプレイやカメラ、ボイスコマンド用のマイクなどを搭載し、ミラーや振り向き確認なしで車両の後方を見ることができるようになるスマートヘルメットが「SKULLY AR-1」です。スマートフォンとペアリングして音声認識で電話や音楽、ナビなどを使用することも可能という多機能ヘルメットになっています。
SKULLY AR-1
http://www.skully.com/
「SKULLY AR-1」がどんなヘルメットになっているのかは以下のムービーを見ればよく分かります。
SKULLY AR-1: Rebel Innovation - YouTube
「SKULLY」
SKULLY AR-1はヘッドアップディスプレイ搭載ヘルメット。
ヘッドアップディスプレイはヘルメット内のココにあります。
視界の端っこにこんな感じで映像が表示されるわけです。
ヘルメットの後頭部には広角カメラが埋め込まれており、これで撮影した映像をリアルタイムでヘッドアップディスプレイに表示できます。
実際どれくらい後方視野が広くなるのかというと、通常はサイドミラーだけしか使えないのでたったこれだけの範囲した見えないところ……
SKULLY AR-1の広角カメラによる映像で確認すれば水色に塗られたエリアをすべて目で見て確認できるようになります。
さらに、バイザー部分はエレクトロクロミック素材が使用されており……
瞬時に色味を変えられます。これにより、まぶしい太陽の下だろうと、暗い夜道だろうとクリアな視界を保てるようになっています。
これがSKULLY AR-1。
SKULLY AR-1はアメリカのDOT規格(合衆国運輸省認定規格)とヨーロッパのECE規格をクリアしており……
カメラやヘッドアップディスプレイの他に、GPS搭載なのでマップを表示することも可能。Bluetoothでスマートフォンとペアリングすれば音声認識機能を使った音楽再生やハンズフリー通話もできます。
実際にSKULLY AR-1を装着するとこんな感じ。視界の隅にヘッドアップディスプレイが見えるような作りになっており、ここを見れば楽々後方確認が行えたり……
バイクのスピードを表示したり……
ナビを表示させたり……
「近くにガソリンスタンドがあります」という表示を出したり……
再生中の曲名をさりげなく表示したりも可能。
実際にSKULLY AR-1を装着するとこんな感じ。見た目は普通のヘルメットと何ら変わりありません。
なお、「SKULLY AR-1」は過去にクラウドファンディングサイトのIndiegogoで出資を募っており、25万ドル(約3000万円)の目標金額をはるかに上回る245万ドル(約2億9000万円)を集めることに成功しています。
SKULLY AR-1 The Worlds Smartest Motorcycle Helmet | Indiegogo
Indiegogoで出資を募っていたように、SKULLY AR-1は開発プロジェクトがスタートとしてからかなりの時間が経過しており、既に製造も始まっています。以下のムービーではそんなSKULLY AR-1がどのように作られているのかをのぞき見ることができます。
Manufacturing Update July 2015 - YouTube
なお、「SKULLY AR-1」は以下のページで1個1499ドル(約17万8000円)で販売しており、サイズはS/M/L/XL/XXLの5サイズ展開。ただし、日本の道路交通法への対応は現在のところ未定とのことなので注意が必要です。
SKULLY Store: AR-1
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