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スティック型PC「Intel Compute Stick」の新型にはSkylakeのCore M版もあり大幅に性能が向上


国際家電見本市CES 2016でIntelが、テレビや液晶ディスプレイにぶすりと挿すだけで使えるスティック型PCの先駆けである「Intel Compute Stick」の新モデルを発表。第2世代Compute Stickは、CPUに第6世代Intel Coreプロセッサー「Skylake」世代のCore Mシリーズを搭載する高性能版もラインナップされ、大幅に性能が向上することになりました。

Introducing the Intel® Compute Stick
http://www.intel.com/content/www/us/en/compute-stick/intel-compute-stick.html

Intel® Compute Stick STK2MV64CC, STK2M3W64CC, STK2M364CC Product Brief
(PDF)http://www.intel.com/content/www/us/en/compute-stick/compute-stick-product-brief-stk2mv64cc-stk2m3w64cc-stk2m364cc.html

Intel® Compute Stick Featuring the Intel® Core™ M Processor
http://www.intel.com/content/www/us/en/compute-stick/intel-compute-stick-core.html

CES 2015で発表されたCompute Stickは、テレビやモニターに直接挿せる超小型PCという斬新なコンセプトに加えて、OSに無料のWindows 8.1 with Bingを搭載することで格安価格を実現したこともあり、大きな反響を生みました。とはいえ、CPUがIntel Atom Z3735FでWindows 8.1を動かすにはやや非力であること、給電用を除けばUSBポートが実質1つしかなく外部入力機器に制限があったことなど、詰めの甘さがあったのも事実。


1年たってIntelは、第1世代のマイナス点を解消した第2世代Compute Stickを発表しました。


CNETがCES 2016の会場で、第2世代Intel Compute Stickの実機を紹介している様子は以下のムービーで確認できます。

Intel's Compute Stick adds ports and power - YouTube


第1世代と同じスティックタイプの第2世代Intel Compute Stick。天面のスリットから排気用のファンが確認できます。


薄型なのも相変わらず。しかし、802.11acに対応するなどWi-Fi性能は向上しています。


注目すべきはUSBポート。左からUSB3.0、USB2.0、給電用のMicro-USBと3つのUSBポートが確認できます。USB3.0ポートの追加によって、全長が若干長くなりましたが、歓迎すべき改良です。


さらにHDMI端子用のカバーも搭載。


端子の破損の可能性を大幅に低減してくれそう。


延長ケーブルもあり。


給電用のケーブルが必要なのは第1世代と同じようです。


第2世代Compute Stickは、第1世代とほぼ同じキーコンセプトの外観ですが、USBポートが追加されただけでなく、CPUは「Cherry Trail」のIntel Atom x5-Z8300(4コア/1.44GHz)にステップアップしています。メモリは2GBでストレージは32GBのeMMC、OSにWindows 10を搭載する「STK1AW32SC」の価格は159ドル(約1万9000円)で、すでに出荷がスタートしています。


さらに、第2世代Compute Stickには、第6世代Intel Coreプロセッサー「Skylake-Y」を搭載する高性能モデルも用意されています。最上位モデルの「STK2MV64CC」はIntel Core m5-6Y57を搭載します。


なお、上位モデルは給電用ポート以外にはUSB3.0が1つのみ。


サイズは4.5インチ(約11.4センチメートル)で、第1世代よりも少し長くなっています。


Skylake-Yを搭載する上位モデルは、Intel Core m3-6Y30(2コア/900MHz)、4GBメモリ、64GBのeMMC、Windows 10を搭載するミドルレンジモデルが399ドル(約4万7000円)、Intel Core m5-6Y57(2コア/1.1GHz)、4GBメモリ、64GBのeMMCを搭載するハイエンドモデルが499ドル(約5万9000円)で2016年2月に販売予定です。ミドルレンジモデルにはWindows 10搭載の「STK2M3W64CC」とOSレスの「STK2M364CC」があるのに対して、ハイエンドモデル「STK2MV64CC」はOSを搭載しない点には注意が必要です。

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in モバイル,   ソフトウェア,   ハードウェア,   動画, Posted by darkhorse_log

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