二日酔いから完全復活できるメキシコ秘伝の「カキ・エビ入りトマトジュース」の作り方
お酒を飲み過ぎた翌日は頭痛に悩まされたり、胃腸で暴動が起こっているかのような絶不調に陥ってしまいます。後悔先に立たずですが、メキシコでは二日酔いの朝に貝類のエキスやトマトジュースを使った伝統的なドリンク「クラマトジュース」を飲むことで、二日酔いを完全に治癒できると言われているとのこと。日本でもペットボトル飲料でクラマトジュースが販売されており、ブラッディマリーのトマトジュースの代わりに使われることもあるドリンクですが、調味料を混ぜ合わせるところから作る本格的なクラマトジュースの作り方が、ムービーで公開されています。
How To Make the Perfect Hangover Cure with Campo Baja - YouTube
メキシコの伝統的なドリンク「クラマト」とは、料理のようなドリンクのこと。
メキシコでいつもお酒を飲んでいる人たちから「二日酔いに効く」と重宝されているとのこと。
というわけで、メキシコ人が二日酔いから回復するために飲むという伝統的ドリンク「シーフード入りビール&クラマト」の作り方。
まずはクラマトのソース作りから。クラマトソースにはライムや数種類の調味料など強めのフレーバーがいくつも含まれています。ソースは全ての材料を混ぜ合わせてから24時間以上寝かせるため、あらかじめ作っておく必要があります。
1つ目のソースの材料はマギー液体調味料という風味の強いソース。クラマトソース作りにはほんの少しでいいそうです。
続いてCrosse & Blackwellのウスターソース。マギー液体調味料と同量を使います。日本では手に入りづらいので、国産のウスターソースで代用しても良いかもしれません。
そして誰もが知っているタバスコソースを少し追加。ムービーではおおさじ1杯分くらい入れている模様。
メキシコのバハ・カリフォルニア州でよく使われているという「LUCKY」と書かれたフィッシュソース(ナンプラー)も加えます。風味が強烈なので入れすぎに要注意。数滴のみ加えて味わいにパンチを出すそうです。
ジュースというよりはスープを作っているような材料ですが、さらにシュリンプパウダーをプラスします。
エビに塩をかけて天日干しにしたものを砕いて作るとのこと。
もしエビが手に入らない場合は、エビ以外のシーフードをパウダー状にしたものでOK。小さじ2杯分ほど加えます。
これはタヒンと呼ばれるチリパウダー。普通のチリパウダーより少し辛み・酸味が強いそうです。分量は小さじ2杯分ほど。タヒンが手に入らなければチリペッパーでも代用可能。
ソースに加える最後の材料がハバネロソース。
めちゃくちゃ辛いのでほんの少しでも強烈な辛みがプラスされるとのこと。
全ての調味料を混ぜ合わせたら、ソース作りはこれで完了。混ぜ合わせた直後はサラサラしていますが、24時間以上寝かせるとドロッと固めのソースになるそうです。よく二日酔いになる人は作り置きも可能で、冷蔵庫で1週間は持つそうです。
ここからは24時間が経過したクラマトソースが完成してからの工程です。用意するものは乾燥させた尾頭付きのエビと……
新鮮な殻付きのカキ。
カキの殻をこじ開けて……
中に入っているエキスごと使用します。
ジュース作りに使うゴクゴク飲めるグラスは大きめのもので、フチにライムの果汁を塗っておきます。
そしてカクテルのスノースタイルのようにコップのフチにタヒンをくっつけます。タヒンが苦手な人は塩でもいいとのこと。
氷を好きなだけ入れて……
ライム果汁を1つ分搾り入れます。
ここで取り出したのは塩漬けにして天日干ししたドライあんず。とは言ってもよくあるドライフルーツのように水分が残っているものではなく、完全に乾燥させて種みたいになったものを使います。
味わいはめちゃくちゃしょっぱいとのこと。グラスの上から4粒投入しています。
ここで24時間以上寝かせたクラマトソースをどろり。二日酔いじゃない人は1杯だけでOKですが、二日酔いの人には2杯入れるのがコツ。
その上からカキのエキスをたっぷり入れて、身は上の方にのせていきます。
さらに乾燥させたエビを入るだけ入れます。ムービーでは3尾のエビが使われていました。
香り付けにブラックペッパーを2振りして……
トマトジュースをどばどば。
スプーンでよく混ぜ合わせたら、スプーンはグラスの中に放置します。
「最後に忘れてはいけない重要な材料がある。それはビールさ」と話す男性。
「二日酔いを直すためにビールを飲んで大丈夫なものか……」と不安になってしまいますが、すでにグラスには7割ほどのジュースが入っているので、ほんの少し加えるだけの様子。
ビールを加えて軽くかき混ぜたらついにクラマトジュースの完成です!確かに二日酔いも吹っ飛びそうな強烈な見た目のドリンクです。
なお、今回はエビやカキの身が入っていますが、具材はタコ・ホタテ・魚の固まりを入れてもおいしいとのこと。これを飲んだ男性は……
「こいつはうまいぜ!」と本当にうれしそうな顔。
クラマトジュースを飲みながらエビやカキをスプーンですくって食べており、男性いわく「日曜日のエンセナーダ(メキシコの都市)の味がする」だそうです。ジュースというよりは冷製スープのようなイメージで、貝のエキスやトマトジュース、各種香辛料などがたっぷり入っているので、体に残ったアルコールをうまく分解してくれそうな気がします。
なお、男性は少し分量が減ったクラマトジュースになんとビールを追加。
おつまみ代わりにエビを食べて……
ビールをボトルからゴクゴク。二日酔いが治ったのでさっそく飲み始めた、ということなのかもしれません……。
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