オープンソースの圧縮・解凍ソフト「7-Zip」が5年ぶりにメジャーアップデートしたので使ってみたよレビュー

無料で使えるオープンソースのファイル圧縮・解凍ソフト「7-Zip」が最新版となるv15.12をリリースしました。2010年11月に公開されたv.9.20以来、5年ぶりの正式リリースとのことなので、実際に使ってみました。

圧縮・解凍ソフト 7-Zip
https://sevenzip.osdn.jp/

上記の7-Zipのサイトを開いて、PCの環境に合ったタイプのダウンロードリンクをクリック。

オープンソース・ソフトウェアを開発・公開しているOSDN上のダウンロードページが開くので、しばらく待ちます。もしもダウンロードが始まらない場合は、SourceForge.netへのリンクをクリック。

別タブでSourceForge.netのダウンロードページが開くので、しばらく待ち……

「ファイルを保存」をクリック。

ダウンロードした.exeファイルを開きます。

「実行」をクリック。

「Install」をクリック。

「Close」をクリックして、ダウンロード完了です。

ダウンロードした「7-Zip」フォルダを開きます。

「7zFM.exe」をクリックして起動。

これが7-Zipのホーム画面。初期状態では「コンピュータ」「ドキュメント」「ネットワーク」「￥￥(コンピュータ)」が見えている状態です。7-Zipは87言語に対応していて、もちろん日本語にも対応しています。

◆ファイル圧縮
圧縮したいファイルを選択して、メニューバーの「追加」をクリック。

圧縮メニューが開くので、「書庫形式」「圧縮レベル」「圧縮方式」「辞書サイズ」「ワードサイズ」「ソリッドブロックサイズ」「CPUスレッド数」を選択。

書庫形式は「7z」「tar」「wim」「zip」の4種類から選択可能です。7z形式は自己解凍(展開)に対応している圧縮形式です。

圧縮形式を設定したら「OK」をクリック。

ファイル数にもよりますが、数秒で圧縮が完了。

圧縮したいデータと同じ場所に、圧縮済みのフォルダが生成されました。7-Zipで生成したZIP形式の圧縮ファイルは、「PKZip」や「WinZip」などの他の圧縮ソフトよりも2～10%圧縮率が高いとのこと。また、7z形式とZIP形式において、強力なAES 256暗号化に対応しています。

◆ファイル解凍
7-Zipの解凍機能は、AR、ARJ、CAB、CHM、CPIO、CramFS、DMG、EXT、FAT、GPT、HFS、IHEX、ISO、LZH、LZMA、MBR、MSI、NSIS、NTFS、QCOW2、RAR、RPM、SquashFS、UDF、UEFI、VDI、VHD、VMDK、WIM、XAR、ZIP形式と、広く対応しています。さらに、ISO形式のイメージファイルやVHD形式の仮想ディスクイメージの展開も可能です。

解凍したいファイルを選択して、メニューバーの「展開」をクリック。

「OK」をクリック。

しばらく待つと……

同フォルダにファイルが展開されます。

また、メニューバーの「ツール」→「オプション」を開き……

「システム」タブで、7zやZIP、RARなどの圧縮形式を7-Zipに関連づけることができます。

関連づけを行なっておけば、圧縮ファイルを右クリックした際のコンテキストメニューに7-Zipを表示させることができ、圧縮ファイルを一発で解凍することができます。

◆その他機能
7-Zipには、圧縮ファイルの中身を解凍前にチェックすることが可能な「テスト」という機能がついています。圧縮ファイルを選択してメニューバーの「テスト」をクリック。

ファイル数や圧縮率などをテストしてくれます。

テスト結果は以下のような感じ。

なお、最新の7-Zip v15.12の新機能として、以下の機能が新しく搭載されています。

・Linuxのファイルシステムとして使われているext2/ext3/ext4のイメージの抽出をサポート
・VMDK/VDI形式などの仮想ディスクイメージやRAR5書庫ファイルの抽出に対応
・パフォーマンスの改善と不具合の修正
・代替データストリームへの対応をはじめとするNTFSサポートの拡張