年収「300万円未満」や「1000万円以上」の世帯がどの地域に多いのか一目で分かる「世帯の年間収入マップ」
by Personal Creations
総務省統計局が公開している平成25年住宅・土地統計調査の中には「世帯の年間収入階級(5区分)」というデータがあり、「300万円未満、300万円〜500万円、500万円〜700万円、700万円〜1000万円、1000万円以上」の世帯がどのくらいあるかが調査されているのですが、そのデータを地図上にマッピングしたのが「世帯の年間収入マップ」です。「年収1000万円以上の世帯が5%を超える地域」など指定することで、どの地域にどういう年収の世帯が多いのかが一目でわかるようになっています。
世帯の年間収入マップ
http://shimz.me/datavis/mimanCity/
ウェブサイトはこんな感じ。
画面左下から世帯年収を「300万円未満」「300万円~500万円」「500万円~700万円」「700万円~1000万円」「1000万円以上」に設定可能で……
バーをスライドさせることで、指定した年収の世帯が地域に占める割合を変更できます。
例えば、「年収300万円未満の世帯が10%を超える地域」と指定すると、該当する地域の部分が赤色に変化。
画面右上のズームイン・ズームアウトボタンを使うと特定の地域だけをじっくり見ることも可能です。「年収300万円未満の世帯が10%を超える地域」と指定した場合、関西地区は真っ赤に。なお、地図上の灰色の地域はデータのない部分となっています。
「年収300万円未満の世帯が30%を超える地域」と指定すると、東の方の地域が外れました。
「年収300万円未満の世帯が50%を超える地域」はこんな感じ。
「年収300万円未満の世帯が70%を超える地域」とすると、ぽつんと一箇所だけが赤くなったので……
カーソルをかざして詳細を見てみると、大阪府西成区でした。年収300万円未満の世帯は全体の74%で、300万円~500万円の世帯が16%、500万円~700万円の世帯が4%、700万円~1000万円の世帯が3%、1000万円以上の世帯は1%でした。
今度は「年収1000万円以上の世帯が10%を超える地域」で指定してみると、全国的に見て少数。
「お金もちのマダムが集まっている」というイメージの兵庫県芦屋市はもちろん該当しており、年収1000万円以上の世帯が全体の16%を占めていました。
続いて、中部地方を見てみます。「年収1000万円以上の世帯が5%を超える地域」はこんな感じ。
「年収1000万円以上の世帯が8%を超える地域」にしてみるとこう。
「やけに集中しているな」と思ってカーソルをかざしてみたところ、愛知県の豊田市・岡崎市・西尾市などが並んでいました。愛知県豊田市における年収1000万円以上の世帯が占める割合は9%でした。
最後に関東を見てみます。「年収1000万円以上の世帯が8%を超える地域」は、やはり都市部に集中。
「年収1000万円以上の世帯が20%を超える地域」も存在しました。
カーソルを当ててみると、東京都港区・千代田区・中央区・神奈川県青葉区が該当し、最も割合が多い港区に至っては年収1000万円以上の世帯が26%で、4世帯に1世帯が年収1000万円以上であることが分かります。
「年収300万円未満の世帯が43%を超える地域」としてみると、東京を中心としたドーナツ化現象が起こっていました。
東京で年収300万円未満の世帯の割合が多かったのは足立区。41%の世帯が該当しました。
なお、マップを作成した清水正行さんによってGitHub上でデータが公開されており、自由に使うことができるようになっています。
・関連記事
約850万円を最低年収として従業員全員に与えた会社にその後何が起こったのか? - GIGAZINE
稼げば稼ぐほどハッピーになれるのは年収650万円まで、それ以上だと幸福感は収入に比例しない - GIGAZINE
あらゆる場所の地価が瞬時に分かる「地価公示・地価調査マップ」、1平方メートル当たり300万円超の住宅地も - GIGAZINE
ニューヨークの住宅価格を視覚化して3Dマップを作成するとこうなる - GIGAZINE
・関連コンテンツ