「ベタ踏み坂」こと江島大橋が壁のように見える場所まで行ってきた
2013年年末から放送されたダイハツ・タントカスタムのCMで「ベタ踏み坂」として登場し、一躍有名になったのが「江島大橋(えしまおおはし)」です。CMのおかげで訪れる人が増え、松江市側のたもとには臨時駐車場が設けられているほど。境港市観光協会でもかなり観光に力を入れているようなのですが、まるで壁のように見えるような場所があるということなので、行ってきました。
とっとり旅 【公式】鳥取県観光旅行情報サイト
https://www.tottori-guide.jp/tourism/tour/view/996
江島大橋(ベタ踏み坂) | しまね観光ナビ|島根県公式観光情報サイト
https://www.kankou-shimane.com/destination/20267
くだんのCMはすでにダイハツのサイトのCMアーカイブからは消えていましたが、YouTubeにアップしている人がいました。
ベタ踏み坂 ダイハツ CM タントカスタム 坂篇 30秒 - YouTube
内容は、自動車雑誌の編集長・豊川悦司さんが編集者の綾野剛さんにタントカスタムで江島大橋を渡らせるというもの。業界では「ベタ踏み坂」と呼ばれている坂で、豊川さんはしきりに綾野さんに「ベタ踏みだろ?」と聞くのですが、運転する綾野さんはすまして否定しています。
今は流れていないとはいえ印象的なCMだったので橋のことは気になっていたのですが、同時に、観光協会のサイトにあるポスターがもっと気になりました。
江島大橋
http://www.sakaiminato.net/site2/page/guide/point/miru/meisho/eshima/
それが、コレ。
橋というよりは壁。これはぜひ見てみたいと、現地へ行くことにしました。
場所はここ。鳥取県境港市と島根県松江市の江島を結んでいます。米子方面から向かうときには、道路標識の行き先で「大根島(だいこんじま)」となっている方向です。
まずは橋がどういったものなのか、境港側のたもとに行ってみました。
中央部は大きな船が通れるように高くなっています。もともとはすぐ南側に中浦水門があり、その上を車が通行できるようになっていたのですが、船舶航行時には中央部の跳ね橋が上がって7~8分間にわたって通行ができなくなり渋滞を生んでいたほか、14t以上の車は通れず北側の国道431号線を迂回していました。それを解消するために江島大橋が2004年に架橋されました。
入口には遮音壁。
てっぺんに向かって、カーブしながら上っていきます。
最高点は44.7m。松江駅と境港駅を結ぶ直行バスと橋の上ですれ違いました。
境港側から橋を渡ってくると左手側に無料臨時駐車場が設けられています。その隣(写真手前側)にはファミリーマート松江江島大橋店があります。
ファミリーマートにも、観光協会のポスターが貼られていました。
いざ、駐車場のあたりから橋を見てみると、CMで見たベタ踏み坂の姿そのままなのに驚きます。
歩道もあるので、歩いて渡ることも可能。しかし見ての通り、普通車ならベタ踏みにしなくても問題ない坂です。
そのためか、安全運転を呼びかける看板が設けられていました。
中央径間が250mというのは、PCラーメン構造の橋としては日本一。世界でも第3位という長さです。
迫力のある写真を撮ろうと車道に出る人が多いのか、「車道での撮影はご遠慮ください」という三角コーンがいくつも立てられていました。
橋の正面にまわるとこんな感じ。境港側と違い、スーッと天に向けてまっすぐ伸びていくように見えます。
しかし、あのポスターのように、壁のようにまでは見えません。じわじわと橋から離れつつ撮影してみたものの、今度は標識が邪魔に……。
ファミリーマートの向かいまで戻ってきましたが、それでも求めていた見え方とは異なります。
もうちょっと遠ざかれば、もっと橋が壁に近づくはず。しかし、橋の反対側は、ファミリーマートの角で丁字の交差点になっており、行き止まりです。……しかし、その行き止まりの延長線上に陸地が。かなり遠いのですが、まさかあそこに……?
見えていたのは江島の西にある大根島の海岸線。期待を込めて、江島大橋から遠ざかっていきます。あれだけ高さのあった橋が、頭だけしか見えなくなっていきます。
海岸沿いは、途中の集落からは歩道のように整備されていました。地図で見ると、この海岸線の道路の内側に旧道があるので、おそらく新道を整備したときに歩道をつけたのだと思われます。
海岸沿いの道路が左カーブに入るともう江島大橋が見えなくなってしまうので、その手前まで行ってみたのですが、それだと行き過ぎでした。
そこで、ちょっとだけ戻って、ようやくポスターと同じように見える角度を発見。かなりズームしているせいで道路標識の文字などは読めませんが、周囲の建物よりはるかに高い江島大橋は壁か細いビルのよう。
車が少ないとちょっと寂しいです。
足元はこんな感じ。歩道があるおかげで撮影に専念していても大丈夫なのは助かります。
この小さな島のあるあたりです。ただ、ひょっとするとポスター撮影時は船を使ったのかもしれません。
今後、江島大橋に行く予定のある人で時間に余裕のある人は、ぜひこの角度もチェックしてみてください。
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