Googleアプリが他社アプリの検索表示に対応、他社アプリなしでも直接表示が可能に

Googleが提供しているアプリ「Google」は、ユーザーが欲しい情報をGoogle Nowで表示してくれたり、ウェブで検索することができるアプリです。Googleは、同アプリで検索したときに表示される結果にウェブだけでなく別のアプリの情報を表示し、そのままリンクを開くとインストールしていなくても該当アプリのUIを表示できる2つの機能を追加しました。

Inside Search: New ways to find (and stream) app content in Google Search
http://insidesearch.blogspot.ca/2015/11/new-ways-to-find-and-stream-app-content.html

Googleアプリに追加された新機能のうちの1つは、2年前から提供されているApp Indexingをバージョンアップさせたもの。開発者がアプリにApp Indexingを設定すると、Googleアプリの検索結果にアプリからの情報も表示されるので、開発者は新規ユーザーの獲得につなげられます。

もう1つの機能はアプリのストリーミング機能。Googleアプリでウェブ検索を行うと、ウェブから得た情報以外に別のアプリから得た情報が表示されますが、その情報を閲覧するには、これまでは新たに該当アプリをインストールするか、端末にインストールされている該当アプリを起動する必要がありました。今回の新機能は、検索結果に表示された別アプリのリンクを開くと、該当アプリをインストールしてようがしていまいが、アプリのUIがそのままGoogleアプリに表示されるというものです。

どういうことかというと、例えばGoogleアプリで「hotel right now in chicago」と検索すると従来の検索結果に加えて「Hotel Tonight」というアプリからの情報が表示されています。この状態から「Chicago - Hotel Tonight」をタップすると……

Hotel Tonightでの検索結果を表示してくれます。この画面は端末にインストールしているアプリを開いているのではなく、Googleアプリに表示されているというのがポイント。画面下部に「App streamed by Google(beta)」と表示されている通り、GoogleがHotel Tonightをクラウドで実行し、その内容をGoogleアプリにストリーミングしているというわけです。

さらに、該当アプリを一切開くことなくGoogleアプリからホテルを予約することも可能。

Googleアプリの検索結果にサードパーティ製アプリの情報が表示されていた場合、該当アプリを持っていないとインストールするはめになり、該当アプリを持っていたとしてもアプリを起動する必要があったのですが、新機能では煩わしい手順を一気にスキップできます。

ただし、ストリーミングに対応しているアプリは「Weather」「New York Subway」「My Horoscope」「Daily Horoscope」「Visual Anatomy Free」「Useful Knots」Gormey」「Chimani」の9つのみなので、対応アプリが今後増加するとかなり便利になりそうです。