全自動で障害物を回避しながら高速飛行可能なドローン
誰でも簡単に飛ばすことのできるドローンがここ数年でいろいろと出てきましたが、現在、MITでは周囲の障害物を自動的に回避して時速30マイル(約48km)で飛行するというドローンが作られています。
Self-flying drone dips, darts and dives through trees at 30 mph | MIT CSAIL
http://www.csail.mit.edu/drone_flies_through_forest_at_30_mph
ドローンがどのように飛行するのかという映像がYouTubeで公開されています。
Drone Autonomously Avoiding Obstacles at 30 MPH - YouTube
地上に設けられた発射台からドローンが飛び立ちます。
MITのドローンは横に広く翼を広げたような形をしており、一般に知られる複数ローター搭載のドローンとはちょっと変わった姿。翼幅は34インチ(約86cm)、重さは1ポンド(約453g)以上あり、制作費として1700ドル(約21万円)以上かかっているとのこと。
前を飛んでいくのが自律飛行中のドローン
その後ろからは人間が操縦するドローンが追いかけていきます。
映像は後方から追跡中のドローンが撮影したもの
自律飛行中のドローンには周囲がこのように見えています。
赤く表示されているのは回避すべき障害物
スピードを落とさず、すいっと障害物を回避。センサーでは前方10mの安全を確認しています。これは、視界が10mあれば周囲全体をマッピングするのに十分だからだとのこと。
何度も何度もドローンを飛ばしての実験が繰り返されます。
ドローンはわざわざ木のある方向へ向けて飛ばされていますが、その幹や枝をしっかりと判断して回避し、飛び続けます。
ドローンには2つのカメラと……
2つのクアッドコアCPUを搭載。
自分の力だけで障害物の存在を検知し、その回避方法を計算しているわけです。
ハードウェアの進化によって、より複雑な計算をすることが可能になってきているとのことで、障害物の数がさらに増えても問題なく飛べるようにアルゴリズムを改善していく予定だそうです。
このプロジェクトの進捗は公式ページのほか、GitHubでも確認できます。
andybarry/flight ・ GitHub
https://github.com/andybarry/flight
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in ハードウェア, 動画, Posted by logc_nt
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