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「ドローンハイウェイ」をAmazonが提案、高度61m~122mを時速111kmで飛行


ドローンによる荷物配達サービス「Amazon Prime Air」の実現を目指すAmazonが、より安全にドローンを運用していくために「ドローンハイウェイ」とでも表現できそうな、ドローン専用の飛行空域・空路を設定することを提案しています。

Amazon proposes drones-only airspace to facilitate high-speed delivery | Technology | The Guardian
http://www.theguardian.com/technology/2015/jul/28/amazon-autonomous-drones-only-airspace-package-delivery

Amazon details its plan for how drones can fly safely over U.S. skies - The Washington Post
http://www.washingtonpost.com/news/innovations/wp/2015/07/28/amazon-details-its-plan-for-how-drones-can-fly-safely-over-u-s-skies/

Amazon provides new details on its plan for a drone superhighway in the sky | The Verge
http://www.theverge.com/2015/7/28/9058211/amazon-new-details-plan-delivery-drone

これは無人航空機に関するイベント「NASA UTM 2015」の中で発表されたもの。

現在、アメリカでは旅客機・貨物機・軍用機あわせて1日に8万5000件のフライトがありますが、今後10年でドローンが飛び交うようになるとこの件数が少なく見えるほどにフライト数は増加し、ドローンの数自体もAmazonに限らず大小の業者が参入することで数十万台にまで増えるだろうとAmazonは予想しています。

そんな時代に必要なものとしてAmazonが提言するのが、ドローンの飛行空域の指定と棲み分けです。Amazon Prime Airなどドローン関連の事業を担当しているGur Kimchi氏が示したイメージはこんな感じ。


高度200フィート(約61m)未満は、空撮・測量・実地調査など、低速で飛ぶドローンの飛行空域です。その上、200フィート(約61m)から400フィート(約122m)の空域が、自律飛行するドローンが60ノット(時速111km)で飛べる「ドローンハイウェイ」。400フィート(約122m)から500フィート(約154m)は、ドローンの飛行空域と従来の航空機の空路を分けるための緩衝地帯で、飛行禁止とする予定です。

この「ドローンハイウェイ」を実現するにあたっては、現在飛行しているドローンの位置を把握できる最先端のGPSトラッキング・そのGPSデータを送受信して他のドローンや障害物の情報を認識できるような通信装置とインターネットへの接続環境・ドローンの飛行経路を事前に伝えるためのオンライン飛行計画など、いくつか必要なものがあるとKimchi氏は語っていますが、こういった最先端の能力を備えたドローンであれば、お互いの存在に気付いてぶつかることなく回避し、鳥・建物・電線など障害物があっても衝突の心配がなくなると考えられています。

すでにバージニア州でスタートアップ・Flirteyがドローン宅配便をスタートさせており、「ドローン交通事故」が起きないうちに、こういったルールの制定をする必要を感じます。

なお、日本では政府が「人や家屋が多く集まる地域の上空や、空港周辺や航空機の安全に影響を及ぼす恐れのある高度のほか、祭りやイベントで一時的に多く人が集まる場所では、飛行が原則禁止される」という航空法改正案を閣議決定し、今国会での成立を目指しているところ。自治体レベルでは、迷惑防止条例や都市公園条例により、管理下の公園でのドローン使用を禁止する事例が出てきています。ドローンを使って離島へ荷物を運ぶ実証実験は行われていますが、Amazon Prime Airのような「ドローン宅配便」サービスを日本全国規模で展開するのは、当面は難しそうです。

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in メモ, Posted by logc_nt