レビュー

Parrotの水空両用ドローン「Hydrofoil」を水辺に持ち込んでスイスイ走らせてみました


LEDライトを搭載して暗闇でも走行・飛行できるミニドローン「Jumping」と「Airborne」などのドローン製品をラインナップするParrotは、「空の上」「陸の上」に続いて「水の上」を行くドローン「Hydrofoil(ハイドロフォイル)」を登場させています。クアッドコプター型ドローン「Airborne」のパワーで水面を自由に走れるというHydrofoilの実機を借りることができたので、近くにある池で実際に走らせてきました。

Hydrofoil Drone
http://www.parrot.com/jp/products/hydrofoil-drone/

Hydrofoilの機体(船体)はこんな感じ。中央の大きな船体の左右に小さなハルを持つ3胴船となっており、さらに前2枚・後1枚のフォイル(水中翼)を装着しています。そして、船体の上にはまるで最初からそこに収まっていたかのように、ドローンのAirborneがちょこんと鎮座しています。


Hydrofoilは白と黒の2色がラインナップされており、白には「New Z」、黒には「Orak」という名前が付けられています。なお、ドローン本体は船から取り外して単体で飛ばすことも可能です。


ということで、実際に水面を走らせてみた様子が以下のムービー。ドローンのローターを回転させるとアームが「ぶわん」と立ち上がり、空気を蹴って前に進む様子がわかります。また、スピードが上がると機体が5cmほど持ち上がる様子はまさに「水中翼船」と呼べるものになっています。

Parrotのミニドローン「Hydrofoil」をスイスイ走らせてみた - YouTube


水面にHydrofoilを浮かべます。バッテリーを搭載したドローンを水の上に置くのには少し恐怖を感じましたが、発泡スチロール製の船体がちゃんと浮かんでくれるのですぐに心配は解消。


Hydrofoilの操縦には、同社の他の製品と同様にスマートフォンアプリの「FreeFlight 3」(Android版iOS版)を使います。Hydrofoilの電源を入れ、スマートフォンのBluetoothがオンの状態でアプリを立ち上げると、自動的に認識して接続されるので難しい操作はほとんど必要なし。アプリが機体を認識したら、まずは機体のタイプを選択します。今回は船体のついたHydrofoilを操縦するので、右側のアイコンをタップ。


これだけで設定は完了。操縦画面にはアクセル開度(左)と左右の転回(右)の2つのコントローラーが表示されており、基本的にはこの2つを使うだけというシンプルな操縦方法となっています。


アプリ画面の「TAKE OFF」をタップすると、ドローンを装着したアームが起き上がって船体が前に進め始めました。アクセル開度を変えなくてもこの状態で船体はゆっくりと前に進むので、最初のうちは左右への動きだけに集中して操縦に慣れておくのがオススメ。操縦に慣れてきたら徐々にスピードを上げていくと、なかなか爽快な走りが楽しめます。


速度が上がると船体が持ち上がり、水の抵抗が少なくなるのでさらに速度が乗るという仕組み。最高速度はおよそ時速10kmということで、ビックリするぐらいの速さはありませんが、水上を気持ちよく滑って遊ぶにはちょうど良いスピードといえそう。


左右にハルがあるためか、高速でターンを行っても船体が傾いてしまうことがありません。何度か勢いよく操作してみましたが、大事なドローンが水没してしまう危険もなさそうなのが安心です。


最初は慣れずに戸惑った操作感も、15分ほど遊んでいるうちにすっかり自分のものにできた感触をつかめます。空中を飛ぶドローンのように、常にプロペラが回って飛んでいるという実感がなく、必要とあらばプカプカ浮かべた状態で休憩できるのも、気持ちの余裕につながっているのかも。


調子に乗ってスピードを上げていると、操作を誤って陸地に突き刺さってしまうことも。それでも軽量な機体のおかげか、機体が壊れてしまうようなことはなかったので、思いきって遊びまくれるのもポイントといえそうです。なお、付属のバッテリーをフル充電にして遊べる時間ですが、これは実際にプロペラを動かした時間に左右されるので一概に言うことは難しいのですが、感覚的にはおよそ15分~20分程度といったところでした。


正直なところ、このHydrofoilを実際に水の上を走らせてみるまでは「ドローンなので、空を飛ばしたほうが面白いのでは……」と心の奥で密かに思っていたのですが、実際に遊んでみると水の上ならではの楽しさに気がついた自分を発見。「プイーン」という音をたて、水面に波を引きながらスイーっと走る姿は何ともいえない爽快感があり、あまり速すぎない速度も「手頃に楽しめる感」につながっているような気がしました。

今回は1隻だけのレビューで、一人でスイーッと走らせるのも楽しかったのですが、実はHydrofoilをもっと楽しめるのは2隻以上で行うレースなのかもしれないという気がしてきました。流れの緩やかな川辺や小さな池を見つけて、コースを設定して友達とワイワイとレースを楽しむ光景を想像すると、心のどこかがふつふつと沸き上がってくるものを感じてしまう自分に気がついたのでした。


Parrotの水空両用のハイブリッドロボット「Hydrofoil」は定価2万1800円(税抜)でAppleストアやAmazon、家電量販店などで販売中。記事作成時にはAmazonで約4200円オフで購入できるようになっていました。

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なお、Parrotが作成したイメージムービーも公開されているので、こちらも要チェックです。

Parrot Minidrones - Hydrofoil - YouTube

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in レビュー,   ハードウェア,   動画, Posted by darkhorse_log

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