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毎日2時間以上SNSを利用している若者は心理的苦痛や自殺念慮を抱えている割合が高いことが明らかに

By Duncan Hull

TwitterやFacebookなどのSNSは、多くの人々にとってなくてはならないコミュニケーションツールと化しています。そんなSNSのうち、TwitterやFacebookのようなウェブベースのプラットフォームと10代の若者の精神衛生の関係を調査したのが「Frequent Use of Social Networking Sites Is Associated with Poor Psychological Functioning Among Children and Adolescents」で、この調査の結果、毎日2時間以上SNSを利用している10代の若者は心理的苦痛や自殺念慮を抱いている割合が多いことが明らかになっています。

Frequent Use of Social Networking Sites Is Associated with Poor Psychological Functioning Among Children and Adolescents
(PDF)http://online.liebertpub.com/doi/pdf/10.1089/cyber.2015.0055

TwitterやFacebookといったオーソドックスなものから、InstagramやVineなどの写真や動画をメインとしたものまで、さまざまなSNSが世界中で多くの人々のコミュニケーションツールとして生活に溶け込んでいます。電通総研の調査によると、10代から20代にかけての日本の若者の主要SNS登録率は以下の通りで、高校生のLINE登録率は90%を超えており、Twitterの登録率も80%と非常に高めです。


そんな多くの人々の生活と深く結びついているSNSと10代の若年の精神衛生の関わりを調査した報告書を、カナダの首都オタワにある環境衛生所が公開しました。調査対象となったのはオタワにある中学校・高等学校の生徒で、調査対象の数は753人(男女比は45:55で女子がわずかに多め)、調査対象者の年齢の中央値は14.1歳でした。

調査では学生たちにSNSを利用する際の習慣や、精神衛生・精神的に満足しているか・精神衛生上のサポートを必要としているか、などの質問が行われました。この調査によると、全体の25.2%の生徒が1日あたり2時間以上もTwitterやInstagram、FacebookなどのSNSを使用していると回答しています。なお、全体の54.3%は1日あたり2時間以下しかSNSを利用していないと回答しており、残りの20.5%はSNSをほとんど利用しない、もしくは全く利用していないと回答しています。

By AFS-USA Intercultural Programs

なお、SNSの利用頻度は年齢が上がるにつれて増加していく傾向にあるようで、特にグレード12(日本でいう高校3年生)になると全体の90%以上が日常的にSNSを利用していると回答しています。


この調査では、毎日2時間以上SNSを利用している生徒に「精神的に不健康な状態の者」が多くみられたことも明らかにしています。この「精神的に不健康な状態の者」というのは、不安神経症やうつ病の兆候をもつ心理的苦痛を経験していたり、自殺念慮や精神的に満たされていない、と感じている生徒たちを指すそうです。ただし、この研究ではSNSの利用時間と精神状態の因果関係については特に考慮されていません。

「精神衛生に問題を持つ10代の若者が、孤独感などから対話を求めていると考えることはできます」と、論文の第一著者であるHugues Sampasa-Kanyinga博士はHuffPost Scienceにコメントしています。ただし、「SNSと精神衛生の関係性は非常に複雑で、『SNSを使っているから精神衛生に問題が起こる』と単純に説明することはできない」とも語っています。

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in メモ, Posted by logu_ii