ハードウェア

数百台のカメラを使う大規模イベントの撮影で色を合わせる方法


大規模なスポーツイベントや音楽イベントの様子を映像として記録する場合、会場のさまざまな場所に合計数十台~数百台のカメラを設置する必要があります。大量のカメラの色を合わせる方法について、プログラミング言語「Elixir」の公式ブログに解説記事が掲載されています。

Cyanview: Coordinating Super Bowl's visual fidelity with Elixir - The Elixir programming language
https://elixir-lang.org/blog/2025/03/25/cyanview-elixir-case/

Cyanview – Shade anything anywhere
https://www.cyanview.com/

大規模イベントを撮影する際には、「大型レンズを取り付けた映像専用カメラ」「防水アクションカメラ」「上空から撮影するドローン」など多様な種類のカメラを大量に配置します。これらのカメラは個体ごとに色再現設定が異なっており、初期状態では同じ被写体を撮影しても異なった色で記録してしまいます。このため、大量のカメラを用いた撮影では各カメラの色をそろえることが重要です。

大量のカメラを一括制御するデバイスとして注目を集めているのが、ベルギーに拠点を置くCyanviewが開発した「RCP」です。


RCPはメーカーの違いに関係なく多様な種類のカメラを管理可能で、ホワイトバランスや彩度、ノイズ除去の強度といった撮影設定を1個のコントローラーから一括で実行できます。


RCPはIPネットワークを介してカメラをコントロールできます。接続規格の異なるカメラを含む撮影システムでも、通信内容をIPに変換することで一括操作を可能としています。また、IPを利用することで大陸をまたぐような超長距離からのリモートコントロールも可能です。


RCPのロジックのほとんどはElixirとC言語を用いて記述されているとのこと。Elixir公式ブログの末尾には「Elixirは高い信頼性を備えた製品の開発に貢献した。CyanviewはElixirが小規模なチームに多大な影響をもたらすことを示す好例だ」と記されています。

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in ソフトウェア,   ハードウェア, Posted by log1o_hf

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