ソフトバンク&ワイモバイルの2015年冬春新商品発表会まとめ、Nexus 6Pの独占販売が明らかに
2015年10月8日(木)11時より、SoftBankおよびY!mobileの新商品・新サービスなどが発表される発表会「2015Winter - 2016Spring Collection」が開催されます。2015年9月30日にNTTドコモの2015-2016冬春新商品・新サービス発表会が開催され、三大キャリアの冬春新機種が登場し始めたわけですが、SoftBank&Y!mobileのコンビからは一体どんな端末&サービスが飛び出すのか気になったので、今回も現地から新商品・新サービスをリアルタイムでジャンジャン更新していきます。記事を更新する度にGIGAZINE公式のTwitter・Facebook・Google+アカウントにて通知を行うので、諸々フォローしておくといち早く最新状況がゲットできます。
ソフトバンク新商品発表会「2015Winter - 2016Spring Collection」 | 企業・IR | ソフトバンクグループ
http://www.softbank.jp/corp/special/2015winter-2016spring/live/?cid=15ws_151002_mobile/_007
発表会の会場はこんな場所。
発表会場はコチラ
受付はこんなでズラリと長いです。
会場内に記者やカメラマンが続々入ってきているところ。
・2015/10/08 10:52
発表会スタート直前、一気に会場内に人が増えました。
・2015/10/08 11:02
発表会が始まりました。まずは映像が流れたあと、ソフトバンクの宮内謙社長が登壇。
スマートフォンで大きくライフスタイルが変わりましたが、その「すべてのはじまり」は日本でソフトバンクがiPhoneの販売をスタートしたとき、と宮内社長。
それから8回の発表会があり、先日、iPhone 6s/iPhone 6s Plusが登場。BCNランキングによる量販店販売台数では、ソフトバンクが42.4%でシェア1位。auが36.1%、NTTドコモが21.5%。
この好調を支えているのは心血注いで改善してきた「ソフトバンクの高速ネットワーク」。
高速エリアの拡大。LTE実人口カバー率は99%以上。
高速化の進化。Softbank 4G LTE(FDD-LTE)とSoftbank 4G(TDD-LTE)の2つのLTE網でキャリアアグリゲーション。
「理論速度」は通信規格上の最高速度。しかし、重要なのはユーザーが体感する実際の速度「実効速度」。ユーザーが体感する速度をベースに仕事をしている。
実効速度No.1に向けたソフトバンクの取り組みについて。
「ビッグデータの徹底活用」、通信ログによるネットワークチューニング。
「超高密度マイクロセル」、トラフィックの分散により高速通信を実現。混雑した山手線の中でNetflixの動画の続きを見たい……そんなときに多くの人が利用しているとトラフィック分散が不可欠。そのために、たくさんの小さな基地局を作っている。
また、キャリアアグリゲーション対応基地局も拡大している。
単に「実効速度が速い」というだけでは自社のデータで言っているだけということになるので、第三者機関でも情報を出してもらっている。
9月25日にイード社が発表したデータ。JR東日本の乗車人数上位30駅速度調査で、ソフトバンクは下り平均速度が39.09Mbpsでトップ。auは32.37Mbps、NTTドコモは25.47Mbps。
9月29日にリーディア社が発表したデータ。東名高速道路SA・PA速度調査。ソフトバンクが下り平均速度40.2Mbpsでトップ。NTTドコモは31.8Mbps、auは24.5Mbps。
10月6日、クロス・マーケティング社発表。全国300駅速度調査で、ソフトバンクは下り平均12.18Mbps、auが10.54Mbps、NTTドコモが7.02Mbps。速度の違いは測定機器の違いがあるとのこと。
「2つの高速ネットワークで圧倒的な実効速度No.1」
続いて、新商品ラインナップ、「Xperia Z5」
「AQUOS Xx2」「AQUOS Xx2 mini」
進化したケータイ「AQUOSケータイ」「DIGNOケータイ」「かんたん携帯9」、LINEも使える
「PocketWiFi TV」「Lenovo TAB 2」「SoftBank Air」、SoftBank Airは下り最大261Mbps。
全ラインナップはこんな感じ
さらに、Y!mobileは「Nexus 5X」を発売
「Nexus 6P」はソフトバンクが独占販売
いずれも10月9日予約開始
Googleのヒロシ・ロックハイマー上級副社長登場
「はじめよう!Google Play Music」、新規も既存もすべてのAndroidユーザーが90日間無料に
対象機種購入者から抽選で5万名にHarman Kardonのスピーカーをプレゼント
Nexusを構えてフォトセッション、満面の笑み。
「スマホはさらに日常生活でも大活躍」
まず「スマホ×買い物」、2015年5月に発表した「モバイルeコマース革命」が10月8日0時からスタートした。
すべてのYahoo!JAPANのサイトで、スマートログインが利用可能に。
ソフトバンクユーザー特別キャンペーン「今ならYahoo!ショッピングで購入するとTポイント1億ポイントプレゼント}、すでに5000万ポイントぐらいは使われている。
Yahoo!JAPAN らくらく通販アプリ、2015年11月下旬スタート
「重い水や米も、らくらく購入が可能」、スマートログインまとめて支払いに対応
そして「少し未来のショッピング」の話へ
「ボクがおつかいしますよ」とpepper
pepper登場、「宮内社長、ボクは家族のために買い物できるようになりまーす!」
観葉植物について調べてくれるpepper。ゴムの木とパキラの大きさを示して、どちらを買うか尋ねてきました。買い物をすると、お手伝いポイントが溜まっていくそうです。
2016年3月からスタート予定
「スマホ×ポイント」
ソフトバンクユーザーならTポイントがたまる&スマホで管理
8月4日からのファミリーマートで実施しているTポイント3倍キャンペーン「3倍ザー」が好評。10月9日からはガスト、TSUTAYAでも取り扱いスタート。
ソフトバンクカード支払いならTポイントが10倍になるキャンペーンを10月9日から開始。キャンペーン対象店舗は1万4000店以上。
「スマホ×病院」
病院への不満TOP3は「受付や会計の待ち時間が長い」(58%)、「診察費がわからない」(37%)、「支払手段が少ない」(18%)
スマート病院会計、病院の診察料をケータイ料金とまとめて支払い。
特徴は「待たずに帰れる」「キャッシュレス」「スマホで確認」
会計待ち時間が約1.5分と、これまでの10分の1に
対応予定の医療機関は東京医科歯科大学医学部附属病院、順天堂大学医学部附属順天堂委医院ほか。全国1000以上の医療機関に拡大予定
「スマホ×健康」
日本人の平均寿命は83歳
ソフトバンクはスマホで健康寿命を延ばします
IBM Watson活用アプリ
あなた専用のヘルスケアアプリ「パーソナルカラダサポート」、2016年3月スタート予定。月額使用料100円(税抜)。
IBM Watsonがパーソナルトレーナーに
どのようなものになるのか、動画での説明が行われました
FiNCの溝口勇児代表取締役社長CEOが登壇
ウェルネス経営協議会を発足
まとめ。Softbankで10機種、Y!mobileで5機種の新商品を発表。スマホ×買い物・ポイント・病院・健康という4つの新サービス。
質疑応答
フリーランス 小山:
溝口さんと連携するウェルネス関連のお話について。個人情報として致命的な部分を取り扱うサービスだが、御社としてどんな対応を考えている?
宮内:
FiNCのケースでいえば自分のデータ中心に扱うことになる。セキュリティを強化すると同時に、できるだけそういったデータが外部に出ないように、工夫してやっていきたいと思っている。Watsonを使った場合の心配があるのかもしれないが、アメリカでは匿名化してガンの情報などをどんどん出すことで、お医者さんのアドバイスが得られるという実例がある。サービス利用時、データ提供に同意すると完全匿名でデータ分析をする。自分のデータのみが分かるセキュアさを保つ仕組みを考えている。病院会計は支払いの部分で、中身の細かい部分、たとえばカルテが出てくるようなものではありません。My Softbankで見るようにセキュアに扱う。ビッグデータは他社には提供せず、Watson内での解析にのみ使用。
フリーランス 石川:
宮内社長は前回の発表会で「ケータイは不要」と言い切っておられたが、今回ケータイを3機種出されるのはどういった戦略か、またPHSがないようだがやめるという判断か?
宮内:
前回「不要」とまでは言い切っていないが、そのように報道されたようです。ただ、私は1億総スマホ化がくると信じている。実際、スマホに変えて感動したという声をたくさんもらっている。一方で、フィーチャーフォンの方がいいというお客様もいらっしゃるので、我々はユニバーサルなサービスを提供している事業者として、スマホしか扱わないということはできない。そこで、今回のように非常に扱いやすくしたフィーチャーフォンを提供するということ。力の入れ方としては、スマートフォンをどんどん使っていただきたいということで、シニアの方向けにもアドバイザーを店に置いたりしている。PHSは、一時期頑張って延ばしていたが、各社がそれぞれ「通話し放題」の時代が来ている。今でもちゃんと使ってもらえるようにサービスは提供していくが、できるだけ3G・4Gのケータイに乗り換えてもらった方がいい。新機種は出ないと考えてもらった方がいい。
石川:
iPhone 6がSIMロック解除できるようになるが、影響は考慮している?
宮内:
先進的な方の中にはそういったことをやられる方もいるかもしれないが、今までの動きを見ていると、iPhoneのライフサイクルは2年かそれより少し短いぐらい。発売から半年でSIMをアンロックしてすぐに変えてしまうという人がどれぐらい出てくるか、予想はつかないが多数ではないと思っている。
フリーランス 石野:
今回、はじめてNexus 6Pをソフトバンクで取り扱うが、NexusはY!mobileのイメージ。あえて5XはY!mobile、6Pはソフトバンクで取り扱う理由は?また、SIMロックはどうなっている?
宮内:
ご存じの通りY!mobileとソフトバンクの2ブランド戦略を取っていて、Y!mobileだとデータ1GBからの安いプランで始められる。作戦として、Y!mobileはミッドレンジぐらいまでの端末、ソフトバンクはどちらかというとハイエンドなスマートフォンを中心にする。昔は「ソフトバンクはiPhoneの片肺飛行だ」とよく言われたが、オープンな時代になり、Android 6.0に対応したハイエンドなものをソフトバンクからも出していきたいとGoogleさんと話をして、それなら独占的にやってもいいんじゃないかということで合意した、という経緯。
ソフトバンク担当者:
端末にSIMロックはかかっている、通常端末と同じように6ヶ月後にアンロック。
日本経済新聞 タカツキ:
発表会の冒頭でネットワークインフラの優位性を強調したが、一方で、Netflixなど大容量トラフィックを生み出すサービスを積極的に展開している。そうすると、一部ヘビーユーザーだけではなく一般消費者もデータを使うようになり、現在の平均データ使用料3GB~4GBから増加していくのではないか。通話が定額なのに対して、データは値ごろ感が感じにくいサービスになるのかなと思うが、料金面で工夫の余地はある?そもそも、今後一般ユーザーが爆発的にデータ量を生み出すようになると、4Gまでの技術でトラフィックを収容できるのか。
宮内:
トラフィックは毎年どんどん上がっていて、平均すると4GBぐらいまで来ていると思う。ソフトバンクとしては、ネットワークのトラフィックをたくさん収容できるようにマイクロセル基地局を活用。基地局に何人が入るのかで実効速度が変わる。iPhone 6sもNexus 6Pもそうだが、新しいOSで高解像度、さらに動画も見るとなると、考えている以上のトラフィック増。ネットワークとしての対応はやっていく。力を入れているのはソフトバンク光、光回線を入れるとまではいかない人向けにはSoftBank Air。固定回線である光を家に入れていただいてWi-Fiでシェア、これもオススメしたい。スマート値引きなどいろいろやっているのは競争政策上だけではなく、トラフィックのこともある。1度動画の楽しみを覚えるとそこから抜けられなくなる。ますますトラフィックは上がる。その対策として光、スマートフォンのトラフィック対策を作戦として打っていきたいと思っている。当然、料金プランについていろいろ提供しているが、一応今のプランで満足して使っていただけていると思う。ただ、将来何がいいかは検討していかなければとは思っている。
ITmedia Mobile 井上:
ネットワークに関して。通信最適化をかけていると思うが、発表会内では速度が速いと優位性を主張されている。最適化するとデータが本来のもの変わってちょっと減ったり増えたりがあると思う。他社だとユーザーの希望に応じて無効にできるが、ソフトバンクでは無効化する手段がない。なにか手段を設けることは考えている?
担当者:
弊社としては混んでいる特定時間帯・特定の場所で、大多数のお客様に影響のある大容量通信を最低限に抑えるために通信最適化を使っている。お客様ごとにオンオフするのではなく、それでも通信が混むという場所で行うように考えている。
宮内:
最適化はいつもやっているわけではなく、逼迫した時に使う。何百~何千人に影響が出る時だけにかけるもので、日頃かけているわけではない。
フリーランス 山口:
前回、Surface 3(4G LTE)の発表に驚き、今後は3つのプラットフォームをバランス良くやるのかと思ったが、Windowsデバイスの今後の見通しは?
うぃんどwsデバイスの見通しは?
宮内:
Surface 3は法人も含めて、Y!mobileも含めて一生懸命売っている。Windowsのモバイルは検討段階なのでお話しできる段階ではないが、フィーチャーフォンをやめるかというとそうではなく、スキームとして通信をまんべんなく提供すること。趣味嗜好に合わせて提供できるバラエティを作っていきたいと思っている次第。
朝日新聞 内藤:
発表された端末は動画に向いていたりデータ通信しやすい方向になっている、それに伴って通信料金も上がっていくという流れがある。総務省はキャリアがリッチなデータ通信サービスを提供しているが、ユーザーは望んでおらず、データ通信をしたくない人も多い中で、サービスを削る中でデータ料金を下げることができるのではないかと議論されているが。
宮内:
私とはちょっと理解が違う。データ量が500MBや1GBでいいという人もいて、その人向けのサービスがないという話ではないか。ヒアリングを受けたが、我々は、2つブランドがあって、現実に1GBでいい人にはY!mobileのプランを提供している。一方で、データを使いたい人もいて、5GBを越えて7GB・8GBにもかんたんに増量できるサービスもある。PHSの時代からLCCだと言っていたりしたが、それほどローコストなのもアリなのだと、僕らもそういう対応でよろしいんじゃないかなと思っています。
産経新聞 大坪:
Nexus 6Pを国内事業者で初めて扱うという発表があったが、宮内社長が言ったように、ソフトバンクにはiPhoneの片肺飛行という印象がある。Nexus 6PをはじめAndroidにはどれぐらい力を入れていくのか。
宮内:
量販店の数字で見ると、Androidの新規の数字はソフトバンクとY!mobileを足すと50%を越えていて、60%を越えることもある勢い。もともとソフトバンクにはiPhoneというイメージがあって、今も一生懸命拡大したいという思いはあるが、Y!mobileがGalaxyなどを扱いだして、ラインナップが増えてきた。シラトロイドというキャラクターを作っての広告展開などを行っている。
朝日新聞出版 川島:
AQUOSケータイなど、LINEが使えるケータイ新商品が発表されたが、これは旧来のフィーチャーフォンという認識でいいのか。
宮内:
今回発表したのはすべてAndroid OSを使ったケータイ。実質的には「スマートフォンライクなフィーチャーフォン」といっていいんじゃないでしょうか。
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