Amazonが大容量データのクラウド転送を高速化する「Amazon Snowball」を発表
Amazonが、ネットワーク帯域を気にすることなく大容量データをクラウドに転送できる新サービス「Amazon Snowball」を発表しました。「100TBものデータを転送するにはギガビット回線があっても100日はかかる。どうすればいい?」という問題の解決に、Amazomは専用ストレージを開発することで応えました。
AWS Import/Export Snowball – Transfer 1 Petabyte Per Week Using Amazon-Owned Storage Appliances | AWS Official Blog
https://aws.amazon.com/jp/blogs/aws/aws-importexport-snowball-transfer-1-petabyte-per-week-using-amazon-owned-storage-appliances/
Amazon Snobwallが発表されたのは、ラスベガスで開催されている「AWS re:Invent 2015」でのこと。
Amazonではクラウドデータの転送・移行サービスとして「Amazon Import/Export」を用意しています。このサービスもインターネットを使わずに高速にデータ転送するためのものですが、ストレージを自分自身で用意したり発送したりする手間がかかったり、セキュリティ面やヒューマンエラーなどの問題を抱えていました。
AWS Import/Export (クラウドデータの転送および移行サービス)| アマゾン ウェブ サービス(AWS 日本語)
http://aws.amazon.com/jp/importexport/
新サービスでは、転送ジョブを申し込むと「Snowball」ストレージが送られてくるので、まずはローカルネットワークとSnowballを接続してデータをコピーします。コピーが完了したら梱包不要で、そのままストレージを発送すればOK。このために、耐候性の専用ストレージが開発されました。容量は50TBで、データは256ビットで暗号化されます。転送は10Gbイーサネット。ストレージ自体の重さは50ポンド(約23kg)、6Gまでの負荷にも耐えられるとのこと。
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