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アニメーション制作会社「マングローブ」が自己破産申請へ、負債は少なくとも約3億5000万円


「サムライチャンプルー」「Ergo Proxy」「サムライフラメンコ」などを制作してきたアニメーション制作会社マングローブが、少なくとも約3億5000万円の負債を抱え、事後処理を弁護士に一任して自己破産申請の準備に入ったことがわかりました。

大型倒産速報 | 帝国データバンク[TDB]
http://www.tdb.co.jp/tosan/syosai/4093.html


(株)マングローブ : 東京商工リサーチ
http://www.tsr-net.co.jp/news/tsr/20151001_01.html


manglobe.net|株式会社マングローブ
http://www.manglobe.net/

※9月30日ごろから「403 Forbidden」と表示されるようになっています

マングローブは2002年2月、「機動戦士ガンダム」などで知られるアニメーション制作会社サンライズにいた小林真一郎氏や河内山隆氏らによって設立されました。

2004年にオリジナル作品「サムライチャンプルー」を制作、以後も「Ergo Proxy」(2006年)、「ミチコとハッチン」(2008年)、「サムライフラメンコ」(2013年)といくつもオリジナル作品を生み出しました。また、原作付き作品では「さらい屋五葉」(2010年)、「神のみぞ知るセカイ」シリーズ(2010年~2013年)、「ハヤテのごとく! CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU」(2012年)などを制作。

2013年10月期には年収入高が約10億1700万円ありましたが、2014年10月期には約4億6000万円と半減。状況は回復せず、今に至ったとのこと。


直近で手がけた作品は、テレビシリーズだと2015年7月から9月にかけて放送された「GANGSTA」。映画では「虐殺器官」が2015年11月13日(金)に公開を控えています。ちなみに「虐殺器官」は、作家・伊藤計劃の遺した作品をアニメ化する「Project Itoh」の1作品として制作されているもので、もともとは刊行順である「虐殺器官」→「ハーモニー」→「屍者の帝国」の順番で公開される予定でしたが、「虐殺器官」制作の遅れから、「屍者の帝国」→「虐殺器官」→「ハーモニー」の順で公開されることに変更されています。

「虐殺器官」はまだ完成に向けての作業が残っているという話なので、どこかの制作会社が仕事を引き継ぐことになるのでしょうか。

『虐殺器官』劇場特報 - YouTube(※公開延期を受けて非公開になったようです)


伊藤計劃「虐殺器官」アニメーションカット公開 - YouTube


2015/10/02 8:39追記:
「虐殺器官」は制作体制見直しのため公開延期となり、「ハーモニー」の公開が11月13日に繰り上がることになったとのこと。

Project Itoh「虐殺器官」の公開延期および「ハーモニー」公開日の変更について | 「Project Itoh」伊藤計劃 news
http://project-itoh.com/news/20151002_1/


2015/11/12追記:
11月4日(水)に東京地裁から破産手続きの開始決定を受けたそうです。負債額は債権者約237名に対して約5億4446万円。

TVアニメ「サムライチャンプルー」を手がけたアニメ制作会社 株式会社マングローブ 破産手続き開始決定受ける 負債5億4446万円 | 帝国データバンク[TDB]
http://www.tdb.co.jp/tosan/syosai/4107.html

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in アニメ, Posted by logc_nt

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