ガルパン・西住みほらが水戸ホーリーホックサポーターと「パンツァーフォー」する「アニ×サカ!!」第5戦目レポート
「戦車のある学園生活はじめました。」ということで、「青春学園もの」と「戦車」というまったく共通点がなさそうな2つをミックスして出来上がった水島努監督初の完全オリジナル作品が「ガールズ&パンツァー(ガルパン)」です。そんなガルパンは、なんとJ2所属のサッカークラブ「水戸ホーリーホック」とスポンサー契約を結んでおり、水戸ホーリーホックのユニフォームには作中に登場する「あんこうチーム」の標章がプリントされています。
そんな不思議な縁でつながれたガルパンと水戸ホーリーホックが、試合当日にガッツリタッグを組んでコラボイベントを開催したりコラボグッズを販売したりしてサッカーの試合を盛り上げようというのが、2015年9月27日(日)に開催された「アニ×サカ!!」第5戦目です。
【9/27(日)J2第34節 FC岐阜戦】ホームゲームイベント情報 « 水戸ホーリーホックオフィシャルサイト
http://www.mito-hollyhock.net/?p=22788
【9/27(日)J2第34節 FC岐阜戦】「サッカー」×「アニメーション」×「地域振興」『アニ×サカ!!』追加情報 « 水戸ホーリーホックオフィシャルサイト
http://www.mito-hollyhock.net/?p=22291
◆スタジアムの様子
試合当日は水戸ホーリーホックのホームスタジアムであるケーズデンキスタジアム水戸行きのバスが増発されます。スタジアム行きのバスには水戸駅と赤塚駅から乗車可能で、水戸駅からは25分ほで到着します。
スタジアム正面に人だかりができていたので近づいてみると……
実物大「Ⅳ号戦車D型(H型仕様)」と、巨大なアニ×サカ!!コラボイラストが展示されていました。
Ⅳ号戦車D型の横ではアンツィオ高校のアンチョビが豆戦車L3に乗って指揮を執っています。
別アングルから見るとこんな感じで、実物大だけあって圧倒的な迫力。
Ⅳ号戦車D型
車体にはあんこうチームの標章と、ガルパンの主人公たちが通う大洗女子学園の校章。
その横で、大洗まいわい市場やFC岐阜の物販を発見。
「結婚したい~」とスタジアム中に悲痛な叫びをこだまさせたベッキーもいました。岐阜から遠路はるばるお疲れさまです。
スタジアムの入り口付近にはこんな感じでどこに何があるのか分かる案内板や……
スタジアムの外ではどんな催し物が行われているのか分かるボードが置いてあります。
スタジアムの入場ゲートそばには当日券売り場。
当日チケットの料金はこんな感じ。
というわけで、今回はメイン中央席を購入してみました。
メインゲートはこんな感じで他のスタジアムよりも小さめ。さっそくメインゲートをくぐって……
階段をのぼって観客席へゴー。
スタジアム内の通路はこんな感じ。
スタジアムに入ったところでも物販を発見。
2015年度版のレプリカユニフォームが展示されています。
スタジアム内に入ると目の前にE入場口があるのでこれをくぐると……
メイン中央席ゾーンに到着。
ケーズデンキスタジアム水戸の左右に大きく伸びるメインスタンド。
メインスタンドには屋根があるので、強い日差しや雨もシャットアウトしてくれます。
ゴール裏の芝生席
ゴール裏には巨大な電光掲示板もあります。
バックスタンド側は屋根なしですが、コアサポーターはココに集まっていました。
バックスタンドの中央には「MITO」の文字。
なお、メイン中央席とメインサイド席は同じメインスタンドにありますが、こんな風に通り抜けできないようになっています。
こんな感じでスタンドにはあんこうチームの標章入りユニフォームを着用したサポーターが多々いました。
◆試合開始前の「ガールズ&パンツァー」出演キャスト挨拶
15時過ぎになると、ガルパンで主人公の西住みほを演じる声優の渕上舞さんと、同作でみほと同じあんこうチームに所属する五十鈴華を演じる尾崎真実さんの2人がスタジアムに登場。
久しぶりのケーズデンキスタジアム水戸とのことで、スタジアムのサポーターたちに軽くあいさつ。
その後、渕上さんの「パンツァーフォー」のかけ声で大洗高校マーチングバンド部BLUE-HAWKSの演奏がスタートしました。
大洗高校マーチングバンド部に丁寧にお辞儀する2人。もちろん着用しているのはあんこうチームの標章が入ったユニフォームです。
◆前半スタート
マーチングバンド部による演奏の後、大洗町の副町長である石井孝夫さんのあいさつなどが行われた後、16時過ぎからJ2第34節水戸ホーリーホック対FC岐阜の試合がスタートしました。
試合開始前になるとスタンドは徐々に熱気を増してきて、サポーターの応援がスタートします。
中にはガルパンのゲーフラを持っているサポーターも。
アウェーのFC岐阜サポーターも負けじと声援を送ります。
FC岐阜サポーターの中にのうりんのゲーフラを掲げている人を発見。
スポンサー紹介の際に当たり前のごとく「ガールズ&パンツァー」の名前が登場。スポンサーになっているので出てくるのが当たり前なのですが、アニメの作品名がスポンサーとして読み上げられるとすごく妙な感覚に陥りました。
ピッチサイド広告では11月21日公開の「ガールズ&パンツァー 劇場版」の告知。
選手のアップがスタートして……
スターティングイレブンが発表されます。
FC岐阜の選手紹介が終わった後、水戸ホーリーホックの選手紹介前に、突如電光掲示板上に「アニ×サカ!!」の文字が出現。
そして渕上さん演じる西住みほの声がスタジアム中に鳴り響きます。
ガルパンの西住みほと一緒に水戸ホーリーホックのサポーターが「パンツァーフォー!」 - YouTube
そして、続いて水戸ホーリーホックの選手紹介がスタート。背番号7番の鈴木雄斗選手の名前が読み上げられる前に、尾崎さんが演じる五十鈴華が原作のセリフを少しだけもじって会場を沸かせます。
実際に五十鈴華がなんと言ったのかは以下のムービーを見れば分かります。
水戸ホーリーホックの選手紹介でガルパンの五十鈴華がポツリ - YouTube
続いて大洗町の副町長である石井孝夫さんが登場。一緒にやってきたメデューサっぽいゆるキャラは大洗町のゆるキャラ「アライッペ」で、にょろにょろ伸びているのは蛇ではなくシラスだそうです。石井副町長は、あいさつの際にガールズ&パンツァーをしっかり「ガルパン」と略して呼んでおり、かなりハイレベルな副町長であることをスタジアム中にアピール。
そして選手入場が行われ……
キックオフです。
試合開始直後に水戸ホーリーホックはFC岐阜にチャンスを作られるものの、その後は一方的に相手を押し込みます。水戸は前半18分、前半25分、前半30分とチャンスをいくつも作り出しますが、決めきれずそのまま前半は0対0で折り変えし。前半14分過ぎには水戸ホーリーホックの選手のファウルがあり、FC岐阜のラモス監督がタッチライン際まで飛び出す瞬間もありました。
試合中、ピッチ脇に取り付けられた応援幕を見ていると、面白いものをいくつか発見しました。「超弩級戦艦武蔵」というのは、現在アルビレックス新潟からレンタル中の鈴木武蔵選手の応援幕。
他にも「ゴリ神」「ロベカル雄大」「弱気は最大の敵」「水戸のステルス爆撃機」など、初見では全く誰を指しているのか分からないものも多々あり。
ケーズデンキスタジアム水戸の収容人数は約1万2000人なので、メインスタンド側はほとんど満席に近い状態に見えました。
陸上トラック付きのスタジアムですが、意外とピッチと観客席との距離は近く、控えの選手や監督、コーチ陣がいるベンチをすぐ目の前で見られます。
◆ハーフタイムの「ガールズ&パンツァー」出演キャストトークショー
ハーフタイムにも「ガールズ&パンツァー」出演キャストによるトークショーが行われました。
ピッチに再び登場する渕上さんと尾崎さん。今度はアライッペと一緒に登場します。しかし、アライッペが何か話したりアクションを起こしたりすることはなく、ただそこに立っているだけでした。
前半を0対0で折り返したわけですが、トークショーの司会進行を進めるバンダイビジュアルの廣岡さんが渕上さんと尾崎さんに前半の感想を聞きました。渕上さんは想像以上にスピード感のある試合展開に驚き、また、意外と激しく身体をぶつけ合うことにドキドキしたそうです。また、試合展開の中で気になった選手として背番号33番の石川大徳選手を挙げており、後半は是非得点を決めて欲しいとエールを送っていました。
対して、尾崎さんは選手紹介の際におまじないをかけた背番号7番の鈴木雄斗選手に注目していることを明かしており、前半に一度あった鈴木選手のシュートシーンを振り返って悔しがります。
続いて「去年スタジアムに来たけど、どう?」という質問に対して、渕上さんは去年ぶりにスタジアムでサッカーを観戦しているものの、前回よりも試合を楽しめていることを明かし、選手の動きも前回よりも分かる気がする、と成長ぶりをアピール。尾崎さんも去年のイベント以来の観戦だそうですが、試合を観戦しているとどの選手が良いポジションにいるのか分かって面白い、と前回との違いを話していました。
トークショーのあとはさっそく後半スタートなのですが、ハーフタイムのトークショーで渕上さんが活躍を期待していた背番号33番の石川大徳選手はまさかのハーフタイムでの選手交代となってしまいました。
◆後半スタート
そんなわけで後半スタート。
水戸ホーリーホックはさっそくコーナーキックをゲットしてチャンスを迎えます。コーナーキックを獲得するとこんな感じでガルパンのアニメーションで水戸ホーリーホックを鼓舞。
しかし、後半開始早々にFC岐阜のスローインから助っ人外国人であるヘニキ選手のヘディングで得点されリードを許します。
その後、一度はFC岐阜を押し込むのですが、今度は高いDFラインの裏をつかれて背番号33番のレオミネイロ選手にカウンターからドカンとシュートを決められてしまいました。
それでも諦めずに攻め続ける水戸ホーリーホックにフリーキックのチャンス到来。しかし、これも決めきれず。
ロスタイムには水戸ホーリーホックのGKがコーナーキックの際に相手ゴール前まで決死の攻撃にでます。ここでFC岐阜はカウンターからGK不在のゴール前で相手DFと1対1という絶好の場面を作るのですが、ボールを持ちすぎて最後のシュートをDFの足に引っかけてしまいます。このプレーにFC岐阜のラモス監督が大激怒し、この試合1番の怒号をスタジアム内に響き渡らせていました。
というわけで結局最後は0対2でFC岐阜の勝利。前半は完全に水戸ホーリーホックのペースだっただけになんとも悔しい結果になってしまいました。
なお、スタジアムの収容人数が少ないのでかなり入っているように感じましたが、入場者数は4677人でした。
◆試合後
試合が終了したあとは、ピッチ脇で三度トークショーが行われ、さらにガールズ&パンツァーの第11話がスタジアムの電光掲示板で上映されるという、一風変わった上映会が開催されました。
0対2でFC岐阜に敗北してしまいましたが、試合後サポーターはスタンド前方に集まって選手にエールを送っていました。
そうこうしている内にさっそく電光掲示板に「ガールズ&パンツァー 第11話、上映します!」との表示が出現。
そして三度渕上さんと尾崎さんがピッチ脇に登場しました。コラボマッチでしたが水戸ホーリーホックが敗北してしまったということで、とても残念がりながらの登場。
ここで頭を切り換えて、これから上映されるガルパン第11話の見どころについてゲストの2人が話してくれました。
なんといっても、第11話の見どころは主人公の西住みほが1年生チームを助けるシーンで、物語も終盤なのでかなり感動してウルっときちゃう、とみほ役の渕上さん。尾崎さんは大洗女子学園のみんなの成長が見える素敵な回ですが、「あの戦車」の登場でとんでもない絶望感も味わえるので、その辺りのドキドキ感も楽しんでもらえれば、とのこと。
なお、スタジアムでは第11話が放送されるわけですが、同日の深夜25時35分からはテレビ東京で第12話が放送されるので、スタジアムで第11話をおさらいし、続きをテレビで視聴することも可能でした。また、アニ×サカ!!の最終戦となる第6戦では、電光掲示板で第12話が上映されることもひっそりと明かされました。
2015年11月15日(日)にはガルパンとして関わるのが何と4年目になる「大洗あんこう祭り」が開催され、その6日後の11月21日(土)には「ガールズ&パンツァー 劇場版」が上映されます。この劇場版について渕上さんは、キービジュアルで西住みほがひとりたたずんでいるイラストが使われていますが、あれがシリアス感満載でとても気になっているとのこと。これまでガルパンといえば「さわやか」だとか「かわいい」といったイメージが強かったけれど、キービジュアルを見る限りこれまでとは違う戦いになるのではと期待している、とアフレコ前に自分なりに考察した劇場版の特徴を語っていました。
アニメを見たことのない人でも楽しめるから是非一度見てもらえたら、とコメントして……
もう一回「パンツァーフォー!」でトークショーを締めました。
そしてそのまま速攻で第11話の上映会がスタート。
完全にスタジアムなのですが、巨大な電光掲示板ではガルパンが流れているというなんとも不思議な瞬間でした。
試合後スタジアムに残って11話の上映を楽しんでいるサポーターたち。
バックスタンドにもチラホラ。
背中にあんこうを背負う勇者たち。
イベントは盛りだくさんで、いろんな楽しみが盛りだくさんだったので、次こそは勝利を……。
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