「Epson 9900」はインクが空と表示されても大量のインクが残存していることがわかるムービー
エプソンのハイエンドプリンター「Epson Stylus Pro 9900」には700mlと350mlの専用カートリッジが用意されていますが、このプリンターを使っているアメリカの印刷会社Bellevue Fine Art Reproがどれくらいのインクがムダになっているのか調べたところ、残量が1%以下と表示されていたはずのカートリッジの中には、ビーカーに注げるほどのインクが残存していたことが明らかになりました。
Wasted Ink in the Epson 9900 - YouTube
Epson Stylus Pro 9900の液晶ディスプレイには、カートリッジに残存するインクの残量が表示されます。
男性は残量1%以下と表示されたカートリッジをこじあけ、インクのバッグを切り開きます。
そのままビーカーに傾けると、なんと空のはずのインクバッグから青いインクがどばどば。
全ての使い終わったカートリッジを切り開いて確認したところ、700mlのカートリッジからは100~150ml、350mlのカートリッジからは60~80mlのインクが残存していたことがわかりました。
700mlカートリッジの11色キットは1つ約2300ドル(約28万円)で販売されており、Bellevue Fine Art Reproは数週間で1キットを使い切っています。Ars Technica UKの計算では、1キットあたり9万円分のインクを毎回廃棄していることになるとのこと。Bellevue Fine Art Reproはエプソンに連絡をとったり、インクのカートリッジを送ったりしていますが、ほとんど返事はなく、「そちらに間違いがある」とも言われており、エプソンがこの問題に対処することを求めてムービーの公開に踏み切ったそうです。
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