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おいしい地ビールをビッグデータとNVIDIAのGPUで作り出す方法とは?

By Karen Neoh

大手ビールメーカーとはひと味違った「地ビール」はアメリカで年々人気が増加しており、アメリカビール酒造協会によると、地ビールメーカーの売上は、アメリカ国内のビール産業が売り上げる年間1015億ドル(約12兆2000億円)のうち19%を占めるほどの急成長を見せているとのこと。そんな中、ビッグデータとNVIDIAのGPUを使ってより良い地ビールを効率的に作り出すアプリを開発した実業家がいます。

Beer maker uses big data and graphics chips to create a better brew | VentureBeat | Big Data | by Dean Takahashi
http://venturebeat.com/2015/09/02/brewer-uses-graphics-chips-to-create-better-beer/


Better Beer Through GPUs: How GPUs and Deep Learning Help Brewers Improve Their Suds | The Official NVIDIA Blog
http://blogs.nvidia.com/blog/2015/09/02/beer/

ジェーソン・コーエンさんは、スゴ腕のオリーブオイル鑑定士の両親を持つプロの紅茶鑑定士です。両親から優れた選別能力を持つ味覚受け継いだコーエンさんはペンシルバニア州で紅茶研究所を設立し、世界的な紅茶文化の第一人者となりました。コーエンさんは紅茶の味を改善するため、大学生に紅茶の試飲と感想の記録を頼んでいましたが、データはなかなか集まらなかったとのこと。

そこでコーエンさんは紅茶ではなく無料のビールの試飲テスターを募ったところ、ボランティアは群れをなすほど集まり、わずか数週間で十分なデータが集まりました。コーエンさんは、集まったデータをもとに、ビールの味をリアルタイム解析するiOS/Androidアプリを開発しました。


アプリは年齢・人種・性別・過去の飲食経験といった要素に左右されずに、ビールなどの飲料を24の風味で分析できるというもの。地ビール醸造メーカーなどがアプリに自社製品の情報を入力すると、データが人工知能と機械学習アルゴリズムを運用するデータセンターに送られます。データはリアルタイムで存在するレビューのビッグデータから、NVIDIAのGPUによって通常の3倍速く解析され、自分のビールに何が足りていないのか、ということがすぐさまダッシュボードに表示されます。


また、毎週新しい製品のデータが加わるようにしているため、もし自分の製品の評価がなくてもすぐにデータが追加されます。コーエンさんはGPUとディープラーニングによって10万以上のレビューを分析する新しいモデルを作っているほか、アプリはビールだけでなく、コーヒー・アルコール・食品のデータも分析可能で、自社製品の品質が低下すると通知が届く機能も備えています。試飲はテスターの主観に左右されがちですが、正確なビールの味の評価をビッグデータから得られるという、かつてない取り組みとなっています。

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in モバイル,   ソフトウェア,   , Posted by darkhorse_log

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