2015年08月11日 14時00分ソフトウェア

「Firefox 40」正式版リリース、ビデオ通話機能Helloでウェブページを話題として設定可能に

By ｍｅｒａ

日本時間の2015年8月11日(火)から「Firefox 40」の正式日本語版がダウンロード可能となっています。デスクトップ版のFirefox 40ではブラウザから使えるビデオ通話機能である「Firefox Hello」が進化し、通話前にウェブページを「話題」として設定することで複数人と共有することができるようになりました。

Firefox のダウンロード — 自由な Web ブラウザ — Mozilla
https://www.mozilla.org/ja/firefox/new/

Firefox 40.0 リリースノート
http://www.mozilla.jp/firefox/40.0/releasenotes/

Android 版 Firefox — モバイル Web ブラウザ — 柔軟なカスタマイズと、プライバシーを重視するブラウザ — Mozilla
https://www.mozilla.org/ja/firefox/android/

Android 版 Firefox 40.0 リリースノート
http://www.mozilla.jp/firefox/android/40.0/releasenotes/

◆デスクトップ版のダウンロード
Firefoxは自動更新機能によって順次自動アップデートされますが、今すぐ最新バージョンを使いたい場合は以下からダウンロード可能です。

・Windows版
http://download.mozilla.org/?product=firefox-40.0&os=win&lang=ja

・Mac OS X版
http://download.mozilla.org/?product=firefox-40.0&os=osx&lang=ja-JP-mac

・Linux版
http://download.mozilla.org/?product=firefox-40.0&os=linux&lang=ja

◆追加になった主な新機能・デスクトップ版
デスクトップ版ではブラウザから使えるビデオ通話機能「Firefox Hello」で、ウェブページやテキストを共有して通話の「話題」をセットできるようになりました。

Firefox Helloを使用するには、アドレスバー横のツールバーにHelloボタンを追加してこれをクリック。初回利用時は「始める」をクリック。

Firefox 40以前のバージョンではただ通話するしかできなかったのですが……

Firefox 40ではHelloでウェブページを共有することで「話題」を設定可能になりました。「話題」にしたいウェブページを開いてHelloボタンをクリックして「通話」にチェックを入れて「通話を開始」をクリック。

するとこんな感じで通話がスタート。通話ウィンドウ下部の赤枠部分に「話題」が表示されます。

赤枠部分をクリックすれば……

「話題」を随時更新することもできます。

なお、「話題」がセットされた通話に参加すると、画面右端に「話題」が表示されており、これをクリックすればウェブページにジャンプ可能です。

◆Firefox 40デスクトップ版での変更点

○新機能
・Windows 10をサポートしました
・望ましくない可能性のあるソフトウェアに対するダウンロードの保護を行うようになりました
・タイルのサジェスト機能が実装されました。最近の閲覧履歴をもとに興味のあると思われるカテゴリから、タイルの提案を行います
・Helloの通話を始める際にサイトのURLを追加して、参加者へ話題や文脈を提供できるようになりました
・アドオンマネージャのデザインが変更され、設定画面を同じウィンドウ内で表示するようになりました
・GNU/Linux：非同期アニメーションにより、CSSアニメーションがよりスムーズかつ信頼性の高いものとなりました
・グラフィックブロックリストが改善され、Firefoxのバージョンを範囲で指定できるようになりました。これによりブロックされる端末の数を制限することができます

○変更
・Mozillaによって署名されていないアドオンに対して警告が表示されるようになりました
・初期化を非同期に行うことにより、NPAPIプラグインの性能が向上しました
・Windows：ハードウェアvsyncを利用することによりアニメーションとスクロールがより滑らかになりました
・JPEG画像を拡大/縮小した際のメモリ使用量が少なくなり、描画が高速になりました
・HTTP認証が必要な、画像やスクリプトといった、ページを構成する副次的な要素に対して認証用ダイアログを表示しなくなりました。これにより認証情報の誤送信を防げます

○HTML5
・標準では、IndexedDBのトランザクションが永続的ではなくなりました
・AudioBufferSourceNodeのdetune属性が実装され、再生音をcentで調整できるようになりました

○開発者
・開発ツール内のパフォーマンスツールが改善され、ウォーターフォールビュー、コールツリービュー、フレームチャートビューが利用できるようになりました。
・ツールチップからCSSフィルタの値を調整できるようになりました
・SharedWorkerとServiceWorkerからのコンソールAPIを利用したメッセージが、Webコンソールに出力されるようになりました
・ルーラーとハイライトツールが更新され、ルールとハイライトの表示がより軽くなりました
・Inspectorでフレームをまたいだ検索が行えるようになりました

○修正
・カンナダ語の文が組み込みの PDF ビューワで正しく表示されない不具合を修正しました
・いくつかのセキュリティ問題を修正しました。

◆既知の問題

○ 未解決
・アドオンインストールによってFirefoxが再起動された場合、プライベートブラウジングモードで進行中のダウンロードが警告無しにキャンセルされることがあります(Bug 1185294)

◆Firefox 40 Android版での変更点

○新機能
・望ましくない可能性のあるソフトウェアに対するダウンロードの保護を行うようになりました
・戻るボタン、もしくは進むボタンを長押しすると、履歴が表示されるようになりました

○変更
・JPEG画像を拡大/縮小した際のメモリ使用量が少なくなり、描画が高速になりました
・HTTP認証が必要な、画像やスクリプトといった、ページを構成する副次的な要素に対して認証用ダイアログを表示しなくなりました。これにより認証情報の誤送信を防げます

○HTML5
・標準では、IndexedDBのトランザクションが永続的ではなくなりました
・AudioBufferSourceNodeのdetune属性が実装され、再生音をcentで調整できるようになりました

○開発者
・EXTRA_APPLICATION_IDによって、Androidアプリからのリンクを同じタブで開くようになりました

○修正
・いくつかのセキュリティ問題を修正しました。