取材

お腹を空かせたリスたちが飛びかかってくるリスオンリーの動物園「リス村」へ行ってきた


大量のネコが住み着いた「青島」や、ウサギの楽園「大久野島」、ペンギンとお酒が飲める都心のバー「ペンギンのいるBAR」など、動物とふれあえるスポットはたくさんありますが、世にも珍しいリスオンリーの動物園が「リス村」です。人懐っこいもふもふのリスたちが「エサくれエサくれ」といわんばかりに駆け寄ってくる姿は、想像するだけでも破壊力抜群であることが分かったので実際にリスと戯れてきました。

ぎふ金華山 リス村 - 金華山ロープウェー
http://www.kinkazan.co.jp/riro.html

実際にリス村でリスたちにエサをあげるとこんな感じで、大量のリスたちがエサを食べるためにピョンピョン腕や体にしがみついてきます。

「リス村」のリスたちにエサをあげるとこんな感じ - YouTube


「リス村」は、岐阜県岐阜市にある金華山の山頂付近にあるので、ロープウェーに乗って行くとお手軽かつ岐阜市内の景色を一望できてお得です。


金華山山頂へのロープウェーは岐阜公園内にあります。


公園内には「ロープウェイのりば」と書かれた看板がいたるところにあるので、これを頼りに進んで行くと……


ロープウェーのりばに到着。ロープウェーでは金華山の山頂まで一気に移動できるわけですが、山頂にはリス村の他に織田信長が天下布武に向けて第一歩を踏み出した城として有名な「岐阜城」や岐阜市内を一望できる山頂レストラン「ポンシェル」もあります。


ロープウェーのりばの壁でFC岐阜のエンブレムを発見。


のりばの中に入ると、ロープウェーの乗車券が券売機と乗車券売場で購入可能。運賃は大人往復で1080円、4歳以上小学生までの小人は往復で540円。


山麓駅からのロープウェー発車時刻は以下の通りで、平日は8時から18時まで15分間隔で、日祝日は10分間隔でロープウェーが発車します。なお、7月18日からは18時以降のナイター便も運行することになるそうなので、詳細な営業時間はココカラチェックしておくと良さそう。


そんなわけで購入した乗車券はコレ。券に描かれているのは、織田信長により「井の口」と呼ばれていた地名が「岐阜」、「稲葉山城」と呼ばれていた城名が「岐阜城」に変更した当時の城下町の様子。


券を購入したらロープウェーのりばへ移動。


ロープウェー発車数分前になるとアナウンスが放送され、改札を通れるようになります。改札で乗車券を出すと昔ながらの改札鋏でぱちりと券の端っこを切ってくれます。


そして階段をのぼってロープウェーに乗り込みます。


金華山ロープウェーから見える景色がどんな感じなのかは以下のムービーを見ると分かります。撮影日はあいにくの曇りでしたが、ふもとに広がる岐阜市内を一望でき、市内を流れる長良川や、FC岐阜のホームスタジアムである長良川競技場もしっかり見えます。

金華山ロープウェーからの景色はこんな感じ - YouTube


そんなこんなで山頂駅に到着。


乗ってきたのはこんなロープウェーです。


山頂駅を出ると、すぐ目の前にリス村を発見。村というよりは小屋のような見た目で、入村料として200円が必要になります。なお、3歳までの幼児は大人1名につき1名無料になるとのこと。なお、リス村の営業時間は9時30分から16時30分までで、最終入村時間は16時15分です。


入場料の200円を支払うと手袋と入場証をもらえます。手袋はリスにエサを与える際に手を傷つけないようにするためのものなので、しっかり装着しておきましょう。


そんなわけでさっそく入村。


リス村の中はこんな感じで、現在は村内で60匹ほどのタイワンリスを飼育しているそうです。飼育されているタイワンリスは、昭和11年に岐阜公園を中心に開催された「躍進日本大博覧会」で見世物のために持ち込まれたタイワンリスが金華山に逃げ込み野生化したものの子孫だそう。なお、リス村は昭和40年に開村した日本初のリスオンリーの動物園で、屋根がついているので雨の日でもリスたちと戯れることができます。


村内に入ると係員の人からリスのエサ(トウモロコシの粉末)をもらうことが可能。リス村ではリスの体調管理を行うため、係員からもらったエサ以外のものをリスに与えることは禁止されているので、このエサを大切にリスたちに与える必要があります。訪問した日は天気が悪く、リス村を訪れる観光客の数も少なかったそうで、係員がエサを取りだした瞬間にリスたちは一斉にエサに向かって群がってきました。


こんな感じで係員からもらったトウモロコシの粉末を手袋の上に載せ、リスの方に近づけてやれば……


リスたちがエサを食べに集まってきます。


エサを求めるリスたちが腕や体にジャンプして飛び乗ってくることもあるので、あわてて振り落としたりリスを手で掴んだりしないようにする必要があります。なお、リス村を訪問する人の数が少なければ少ないほど、リスたちはエサをもらう機会が少なくなるのでお腹を空かせていることとなり、エサのニオイがすると腕や肩に思い切りジャンプして乗っかってきます。


みんなで仲良くエサをシェア。


段差を登ろうとしていたところでこちらに気づいたリス。動きを止めてじっとこちらを見つめてくる様子は、愛らしくもあり「コイツ、めざといな」と思う瞬間でもあります。


のそのそと近づいてきて……


「エサくれ!」といわんばかりに手にガシガシしがみついてきます。想像以上にリスたちは積極的なので、初めてリス村に入った際は少し驚くかも。


手のひらにエサを載せた状態でリス村の中を歩くとこんな感じでリスたちが集まってきました。

「リス村」のリスたちにエサをあげるとこんな感じ - YouTube


エサを載せた手を出すと、ひょいひょい近づいてくるリスたち。


そしてがっつり手につかまってエサをパクパク。足先のツメでしっかり手袋を押さえられてしまうのでなかなか離れてくれません。


しかし、エサがなくなったらすぐにプイッとそっぽを向かれます。


こちらもエサにつられてやってきたリス。鼻が良いのかエサを持ったまま少し近づくと、じっとこちらを見つめてくるのでエサをあげないわけにはいかなくなります。


うるうるした瞳でこちらをじっと見つめてくるリス。目が合うと確実にエサをおねだりしにくるので、村内のリスたちはかなり賢い感じ。


こちらもエサをおねだりするリス。ぴょっこり2本足で立ってエサをおねだりされると非常にキュートでたまりません。


2本足で立ってエサをおねだりするリスの様子は以下のムービーでも見ることが可能。

エサを求めて2本足立ちするリス - YouTube


クンクン近寄ってきてぺろぺろ舌を使ってエサを食べます。


村内をブラブラ歩いているとリスに発見されてしまい……


手すりをよじ登って……


手元のエサをぺろぺろ物色されてしまいました。リス村を訪れる観光客の数が少ない日や、朝早くの時間帯だとリスたちがお腹を減らしているそうで、エサを持って村内を周れば腹ぺこのリスたちがたくさん群がってくるそうです。


手すりにぴったりへばりつくリス。何をしているのでしょうか……?


村内にはいろんなリスの種類を紹介する看板もあります。なお、ここには書かれていませんが、リス村のタイワンリスは体長40cm(内、しっぽが20cm)程度の大きさで、想像よりもサイズは大きかったです。


風景と同化するリスたち。


角っこをクンクンする怪しげなリス。


丸々太ったリス。リスの寿命は10~15年ほどで、1年に2回、春と秋に赤ちゃんを産むそうです。生まれたての赤ちゃんリスは体長6cmほどで、生後6カ月ほどで体長40cmの成体になるとのこと。


村内のリスを観察していると、リスはネコやウサギのように複数で固まって肌を寄せ合ってスヤスヤ眠ったりすることはあまりないようで、他の固体が近づいてくると威嚇したり逃げたりすることが多かったです。


村内にはリスたちの寝床となる巣が用意されています。


巣の中にはこんなモコモコの綿が敷き詰められているそうです。リス村を訪問した際はちょうど綿を干している最中だったのですが、1匹だけ干してある綿にくるまって寝ようとしているリスがいました。


基本的にはこんな感じで金網などにぶら下がったり……


枝や細い足場でお昼寝する模様。


お昼寝パート2


お昼寝パート3


お昼寝パート4


集団スヤスヤ


タイワンリスがやってくる


網の中にポツン。


リスの足には4本ずつ指が生えています。


この4本指を器用に使って高い所にもひょいひょい登っていきます。


今にも腕に飛び移ってきそうな感じ。


けたぐりポーズ。


手袋をぺろぺろ。


タイワンリスの鳴き声には4つの種類があるそう。訪問した際は時折どこからともなく「ケタケタケタ」という大きな鳴き声が聞こえてきたのですが、係員さんに教えてもらうまでこれがリスの鳴き声だとは気づきませんでした。それくらいリスの見た目とは裏腹な鳴き声で、かなり大きな鳴き声でした。


外網上部はくるんと半円状にひっくり返されたような構造になっているのですが、これは村内のリスを外に逃がさないための「半円忍び返し(リスすべり)」という構造だそうです。


手袋に載ったエサをぺろぺろなめるリス。


ニセリス発見。


ボールになったリス。


また見つかってしまった模様。


そんなこんなでリスとたっぷり戯れることができたのでリス村をあとに。出口を出たところに手袋入れがあるのでここに使用した手袋を返却すればOK。


なお、リス村を出てすぐの階段を登っていけば……


岐阜城につきます。


他にも、山頂駅の近くには山頂レストラン「ポンシェル」もあります。


レストラン屋上からの眺めは格別で、天気の良い日にはここから岐阜市内を一望しながら食事をとるのも悪くなさそう。


今回、雨が降ったり止んだりする天気が悪い時期にリス村を訪れることになってしまったのですが、そんな天気であったため、GW中には1日1000人以上の観光客が訪れることもあるというリス村に、観光客はほとんど来ていませんでした。そのおかげでリスたちは腹ぺこ状態になっており、エサを持って近づくとジャンプしてよじ登ってまで貪欲にエサを食べに来てくれました。観光客が多い日は、お腹が一杯になると巣に引きこもったりお昼寝したりしてしまうそうなので、「リスたちと積極的にふれ合いたい」という場合は朝早くの時間帯を狙うと良さそう。

リスは犬やネコと比べると普段はあまりお目にかかることのない動物ですが、見た目はキュートでエサをおねだりする様は一見の価値ありなので、岐阜県に遊びに行く際に訪れてみるのも悪くない場所です。

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in 取材,   生き物,   動画, Posted by logu_ii

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