マンガみたいに巨大な「しらす丼」を堪能できる「満幸商店」でいろんな海の幸を食べてきました
和歌山県と大阪府のほぼ境目にある和歌山市加太(かだ)には、しらすをご飯の上にこんもりと盛りつけた「しらす丼」が食べられる「満幸商店(まんこうしょうてん)」があるということを聞きつけたので、一体どんなしらす丼が食べられるのかと訪れてみました。お店では、お目当てであるしらす丼はもちろんのこと、地元特産の真鯛を使った料理などを堪能できるようになっていました。
満幸商店 073(459)0328 <お食事・土産品>
http://www.eonet.ne.jp/~sakanahime/index.html
満幸商店 和歌山加太の土産店
http://www.kada.jp/miyage/mankou/
満幸商店は、紀伊半島から西に突きだした部分に位置する和歌山市加太にあるお店です。自動車の場合は阪和道・泉南ICか和歌山ICから約40分の場所にあり、鉄道の最寄り駅である南海加太線・加太駅からは徒歩およそ20分で訪れることができます。
目印となるのは、隣接する「加太淡島(あわしま)神社」の大きな鳥居と「加太観光センター」の建物。
鳥居をくぐり、神社への参道の脇にいくつかのお店が並んでいます。
今回訪れた満幸商店は、そんなお店の中にありました。
漁港のある加太ということで、店頭には新鮮な魚介類がわんさかと並べられています。中でも年間を通して水揚げされるという加太の真鯛は特産品の1つだとのこと。
水産物の加工品なども置かれていました。
店頭に掲げられたメニュー表には、「わさびスープ小鍋」や「あわしま丼」「クラムチャウダー」などのメニューがメインに書かれており、実は「しらす丼」よりも他の水産物がイチオシであることを垣間見ることができます。
ということで、さっそく店内に入ってみました。訪れたのは日曜日の11時頃でしたが、すでに店内はほぼ満席の状態。
壁一面に貼られたサイン色紙の数が、お店の知名度を物語るようでした。
「いらっしゃーい」ということでまず手渡されたのが、半分凍ってキンキンに冷やされたおしぼり。夏の暑い日にはこれを首筋に「ピタッ」と押し当てると気持ちよさそうです。
先述のように、満幸商店の看板メニューは何といっても新鮮な海産物を取り混ぜたコースメニューとのこと。しらす丼を目当てに訪れるお客さんも当然のように多いのですが、豊富な海産物を堪能できるコースがいろいろと用意されているので、店員さんのオススメを聞きつついろいろと味わってみても良さそうです。
もちろんご飯メニューや一品メニューも豊富に用意されているので、どれを注文していいのやらしばし迷ってしまうことに。
ということで、今回は9品の前菜と鯛のこぶじめさしみ、わさびスープ小鍋としらす丼ノーマル、そして漬物がセットになった2人用「おためしコース」(税抜3500円)を注文。さらに、しらすがこんもりと盛りつけられた「しらす丼ダブル」(1800円)と、ウニを使った「うにトースト」(500円)を注文することにしました。
まずは前菜が運ばれてきました。貝やエビといった海の幸と、芽キャベツやごぼう、里芋などの山の幸、そして高野豆腐などを盛り込んだ9品の前菜となっていました。
次に運ばれてきたのが、わさびスープ小鍋。鯛のアラでとったダシをベースにしたスープでした。
まずはスープだけで味わうことを薦められたのでひと口味わってみると、鯛のアラを丸1日炊いてとったというコクのあるダシが非常に風味豊かで、シンプルなのにこれだけで完成した味わいを感じることができます。
そしてこのスープに自家製という生わさびを投入して味わってみると、コクのあったスープにわさびのキリッとした辛みがプラスされ、さらに風味豊かに変化。鯛のアラダシにわさびだけというシンプルさですが、素材のおいしさを存分に味わえるスープとなっていました。
スープに舌鼓を打っていると、コースに含まれている「鯛のこぶじめさしみ」が運ばれてきました。地元の特産品である鯛を昆布でシメたもので、レモンをかけて食べると風味がグッド。
お箸で持ち上げると、トロリと昆布のとろみが糸を引きました。鯛の身には昆布の風味がよくしみ込み、コリコリとした食感も心地よい仕上がりでした。
続いて、こちらもおためしコースに含まれている「しらす丼ノーマル」が運ばれてきました。サイズがノーマルとはいえ、この見た目。横に並べたiPhone 5cよりも高くしらすがドンと盛りつけられていました。
しらす丼には、梅干しとわさびを入れた特製のしょうゆダレがセットされていました。キリッと辛めのしょうゆにほんのり甘い梅干しの風味とわさびの刺激が印象的。
しらす丼ノーマルの大きさに驚いたのもつかの間、ノーマルサイズの3倍の量を誇るという「しらす丼ダブル」が到着。なんだかすごいことになってます。
例によってiPhone 5cで大きさ比較。うず高く積み上げられたしらすの高さは、ゆうに20cmを超えている様子。
こぼれ落ちたしらすは下に敷かれた受け皿に落ちるので、最後の1匹まで味わい尽くすことができます。
しらす丼ノーマルとダブルを比べるとこんな感じになりました。さらに上を行く「しらす丼トリプル」はノーマルの3×3=9倍の大きさになっているということなので、想像するだけでおなかがいっぱいになりそう。
こんもりと盛られたしらすは、見るからに柔らかそうな新鮮さを感じる見た目になっています。それにしても、どうやってこんな風にうまく積み上げたのか、とても気になります。
眺めてばかりでは一向にしらすが減っていかないので、意を決して山を崩しにかかります。
どさー
まずは何もつけず、そのままの状態でひと口パクリ。適度な塩加減でゆでられたしらすはふわふわで、しらすそのものもほのかな甘みを感じる仕上がりになっており、口の中に入れるとホワッとほぐれてなくなってしまいます。ご飯は酢飯ではなくプレーンなものとなっており、しらすのほのかな塩味がちょうどよいまとまり感に仕上がっていました。文字どおり、これだけでご飯2杯は十分に平らげられるレベル。
ある程度食べ進めたところで、特製のしょうゆダレを投入。あまりかけ過ぎずに、全体に軽く染み渡る程度に回しかけるとちょうどいい具合になりました。
しょうゆダレをつけた状態でさらにパクリ。しょうゆの風味と梅干しの酸味、わさびのツンとした刺激が鼻に抜け、プレーンなしらす丼とはまた違う風味よい味に変化しました。やはり海産物にはしょうゆの風味がよく似合うことを実感する瞬間。しょうゆをかけ過ぎると次第に食べるのがつらくなってくるので、あまりドバッとかけずに少しずつ様子を確かめながら食べてちょうどよいバランスを見つけて行くのがグッドです。
ある程度食べ進んだと思ってしらす丼に目をやると、なんとまだまだかなりの量が待ち構えていることを発見。よく見ると、内部の「コア」となるご飯そのものがうず高く盛られ、そのまわりにしらすの地層が作られていることが分かります。
受け皿におちたしらすも、もちろんレンゲですくって食べ進めます。
しらす丼に圧倒されてきたら、しょうゆダレに入っている梅干しで口の中をサッパリとさせるのもOK。なお、ご飯が残っても、わさびスープ小鍋に入れておじや風に食べてもおいしいので、色んな味の変化を楽しみまくるのもひとつです。
そしてこちらは、お店のオススメメニューでもある「あわしま丼」のミニ。数種類の貝をショウガなどでピリッと煮付けたものがご飯に盛りつけられています。
またもやiPhone 5cと背比べ。こちらはしらす丼ほどのインパクトはありませんでした。
しかし、味のほうは負けず劣らずインパクト満点。しょうゆとショウガ、そして砂糖で甘辛く煮付けられたとおぼしきアサリなどの貝によく味が染みこんでおり、磯の香りもよく感じられます。新鮮な貝が使われているためか、歯ごたえもまた絶妙で、一瞬のうちにミニサイズの丼を食べきってしまうほどのうまさでした。
しらす丼やあわしま丼に気をとられ、バゲットにウニをのせて焼いた「うにトースト」の存在を忘れていました。
カリッとしたバゲットの上に適量のウニがのせられており、ちょうどよいバランスになっているためにこちらも食べ心地がサイコー。ウニの下にはバターのようなものが塗られているのか、かんだ瞬間に「じゅわっ」とあふれるジューシーさが、ウニのうまさを引き立てていました。
この日は3名で訪れていたのですが、せまりくる料理の数々にもうおなかは一杯。シメとして、わさびスープにうどんを入れてツルリと食べてしまいます。
うどんはごく普通の「1玉10円」的なうどんですが、いい具合にわさびスープのダシが染みこんでシメにピッタリ。わさびをチョイと乗せて食べると、不思議とどんどんうどんが口の中に吸い込まれていきました。
そして、シメのシメとして、わさびスープに残ったご飯を投入。コク豊かなダシがご飯に染みこんで、こちらも最後までおいしく食べることができました。
◆おまけ:淡嶋神社にも行ってみました
冒頭で書いていたとおり、満幸商店は淡嶋神社への参道に位置しています。おなか一杯になったところで、神社にも参拝してみることにしました。
加太にある淡嶋神社は、日本全国にある淡嶋(島)神社・粟島神社・淡路神社の総本社だとのことで、由緒正しき神社とされているとのこと。2月の針祭や3月のひな流しでも知られているそうですが、実際に訪れてみると境内のとある光景に圧倒されること間違いなしです。
少し遠目から見ても、建物の周囲に何かが置かれているような……
近づいてみると、なんと境内の至るところに古くなった人形が所狭しと置かれています。淡嶋神社では、使われなくなった人形の供養を行っているとのことで、その数は2万体にも及ぶとのこと。
古式ゆかしい日本人形から欧風人形、はたまた人形に限らず、干支の置物や、北海道みやげでよく見かけたクマの一刀彫りなども置かれています。
招き猫の大群も草葉の陰からこちらを見つめていました。満幸商店に訪れた際には、ほんの少し足を伸ばして淡嶋神社に訪れてみてもよさそうです。
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