なぜかスタジアム内に「結婚したい~」と四十独身女性の悲痛な叫びがこだまする「アニ×サカ!!」第4戦目レポート
Jリーグ所属のプロサッカークラブとアニメがコラボして試合を盛り上げるイベントが「アニ×サカ!!」です。2015年7月8日(水)にはアニ×サカ!!第4戦目となるFC岐阜対東京ヴェルディの試合が開催されたのですが、サッカーの試合を観戦に来たと思ったらスタジアム内で「結婚したい~」というアラフォー独身女性のもの悲しい叫びを聞くことになりました。
【アニ×サカ!!第4戦】7/8(水)東京V戦、試合イベントのお知らせ(更新)|新着情報|FC岐阜オフィシャルサイト
http://www.fc-gifu.com/information/9371
アニ×サカ!!第4戦目はFC岐阜のホームスタジアムである長良川競技場で行われます。
公共機関を使ってスタジアムまで向かう、という場合は最寄り駅のJR岐阜駅もしくは名鉄岐阜駅からバスに乗ればOK。両駅からはバスで20分程度の距離で、降車場は乗り込むバスによって異なってくるので要注意。
スタジアムのある岐阜メモリアルセンターの北入口で「本日試合日」の看板を発見。
これが長良川競技場。
正面入場ゲート付近はこんな感じ。
試合開始3時間前に到着したのですが、平日開催でも既にFC岐阜サポーターがパラパラと集まり始めていました。
正面から長良川競技場をみるとこんな感じ。
試合開始3時間前から当日券の販売もスタート。
「ぎふ元気プライス」実施デーということでチケットが半額で購入できました。
スタジアムの正面入場ゲート前には試合前に行われているイベントがズラリと書かれています。
スタジアム横の屋台が並ぶ通路の手前で行列を発見。
とりあえず並んでみると、のうりんコラボユニフォームを着用したサポーターを発見。緑色のユニフォームの袖に若旦那がプリントされています。
行列の先ではFC岐阜×のうりんのコラボグッズが販売されていました。ただし、前回とは異なりぎふ元気プライス実施デーであったことからコラボグッズが全て半額で販売されており、さらに1750円分以上を購入した人にはアニ×サカ!!試合告知用ポスターがプレゼントされるという太っ腹仕様です。
また、今回販売されていたのタオルマフラーはのうりんコラボタオルマフラー(復刻版)でした。
オフィシャルグッズ販売所の奧にはFC岐阜屋台村があり、まるでお祭りのようにさまざまな屋台がひしめき合っています。
ここの一角にひっそりと登場していた「ベッキー食堂」。これはFC岐阜がコラボしている「のうりん」に登場するベッキーこと戸次菜摘が店長を務める屋台のような食堂。
屋台にはベッキーがどんなキャラクターなのかザックリとわかるアニメのワンシーンがズラリ。これだけでもかなりインパクトがあるような気もしますが、それ以上に強烈なキャラクターです。
ベッキーの等身大パネルがお出迎えしてくれます。
ベッキー食堂では「温玉ごかけごはん(300円)」と「ぶっかけごはん(300円)」が購入可能。
長良川料理学校首席卒業&全世界独身お料理コンテスト22年連続優勝という実績を誇るベッキーが作る料理がどんなものなのか確かめるべく「ぶっかけごはん」を購入してみました。ベッキー食堂で販売されている料理2品にはなぜか枝豆がついてきます。
ぶっかけごはんは、ごはんの上に大量のカツオ節をのせ、醤油ダレで味付けしたもの。
カツオ節以外の具材はナシというとても割り切った丼飯ですが、ごはん・タレ・カツオ節の相性は抜群で「家にごはんしかないよ!」という際にはぜひともマネしたい一品です。
そしてセットの枝豆。セットになっている理由は不明ですがビールが飲みたくなるのをグッと我慢する必要性に迫られました。
そんなこんなで試合前に行われているイベントや屋台を楽しんだところで正面入場ゲートからスタジアムの中に入ります。スタジアムに入る際は軽い手荷物検査が行われ、その後チケットを提示する必要アリ。
ホームバック自由席、メイン自由席、スーパーシート、ビジターバック自由席はそれぞれ正面入場ゲートから以下の通りに移動すればOK。
入場ゲート脇ではどこかで見かけたマスコット3人組とナッチョルくんがお出迎えしてくれました。
あんぽむ先生だけがいない世界……。
ヴェルディ君、モッフル、稲城なしのすけの3人ばかり撮影していると、「僕も撮って」と身を乗り出してきたミナモ。
正面入場ゲートから左方向に歩いて行くと……
ホームバック自由席がある芝生スタンドに到着。
長良川競技場は陸上トラック付きのスタジアムなのでゴール裏からピッチまでは若干距離を感じます。
メインスタンドは屋根付きで、試合当日は雨だったので他より人が入りそう。
入場ゲート付近で配られていたウチワ。蒸し暑いのであると重宝します。
スタジアム内ではアニメ「のうりん」関連の楽曲も流れており、あの「ポニーテールの四十」も流れていました。
スタジアム内にこだまする「結婚したい~」の叫び - YouTube
以下のムービーを見れば「アニ×サカ!!」第4戦が行われた際のスタジアム内の様子が分かります。なお、バックで流れているのはのうりんのED「も・ぎ・た・て フルーツガールズ」です。
「アニ×サカ!!」第4戦目のスタジアム内の様子 - YouTube
アニ×サカ!!第4戦目ということで、ホーム側のゴール裏にあるスクリーン上には「FC岐阜×のうりん」VS「東京ヴェルディ×甘城ブリリアントパーク」が表示されます。
スタジアムにFC岐阜に選手が入ってくるタイミングで、一部のサポーターが集まって選手たちに声援を送っていました。
その中に混じる謎のヒーロー。
マントにはのうりんのキャラクターたちがペタペタ貼り付けてあります。
頭からは謎の角のようなもの。謎のヒーローですが、試合中に小さな子どもにハイタッチをおねだりされており、意外と人気者のようです。
気をとられているうちにバスから降りた選手たちがスタジアム内に入っていきます。
試合は19時キックオフで、スタジアムには17時から入場可能となっていました。間もなく試合開始、という段階になるとスタジアムがサポーターで徐々に埋まっていきます。芝生でゆったりくつろぎながら応援するサポーターたちと……
ゴール裏にかたまって試合中ずっと選手に声援を送り続けるサポーターたち。
もちろんアウェイサポーターだってやる気満々。
そしてスタジアムDJによる選手紹介が行われます。DJが選手の名前を呼ぶ度、ゴール裏では選手のコールが巻き起こります。
FC岐阜対東京ヴェルディ戦の選手紹介の様子 - YouTube
その後、選手入場。
選手入場時はスタンドも盛り上がります。
そしてキックオフ。既に太陽が沈み始めています。
スタンドの最前列に身を乗り出して応援するサポーター。
ホーム側のゴール裏はいつの間にかサポーターでびっしり埋まってしまいました。
試合はというと、前半はFC岐阜が東京ヴェルディに攻め込まれる場面が多く、攻撃の場面でもなかなかボールを前線まで運ぶ事ができずに苦労するシーンが多かったです。それでも途中、コーナーキックから連続でチャンスをつくります。
なかなか攻めきれない場面が続いたあとに連続でコーナーキックを得たことで、ゴール裏の応援にも力が入ります。
しかし、セットプレーは結局得点に結びつくことはありませんでした。そして「前半は0対0か……」という雰囲気が流れ出した前半39分、東京ヴェルディの杉本竜士選手に決められて0対1に。ちなみに杉本竜士選手は、アニ×サカ!!第2戦目で起きた東京ヴェルディの奇跡の大逆転劇にて今シーズン初得点をマークした選手。FC岐阜とは相性が良い、ということでしょうか……。
そしてそのままホームのFC岐阜が1点ビハインドで前半を終えます。
後半頭にカウンターからチャンスを作るFC岐阜。得点とはいきませんでしたが後半の入り方は上々。
FC岐阜がチャンスを得る度、スクリーン上には「のうりん」に登場するキャラクターが登場します。
どんどんゴール裏の人口密度が高まっていきます。
ホーム側のゴール裏、スタンド部分はこんな感じ。がむしゃらに声をあげて応援したいならココに潜り込むべき。
天気が不安定だったためか、メインスタンドの入りも良さげな感じ。
なかなか追加点が入らないまま後半の中盤。
ゴール裏でFC岐阜×のうりんコラボのユニフォームを着用した3人組を発見。
一見普通のユニフォームに見えますが、よくよくみると背番号の「2」部分にのうりんのキャラクターたちがプリントされています。
さらによくよく観察してみると、その手には「のうりんコラボスターセイバー」らしきものが握られており、これを使って大声でFC岐阜を応援していました。まさにファンの鏡です。
しかし、FC岐阜サポーターの大声援もむなしく、後半78分には東京ヴェルディが2点目をゲット。またもや杉本竜士選手に点を決められてしまいます。
結局このままFC岐阜は得点を決めることができずに0対2で東京ヴェルディに負けてしまいました。
試合後にゴール裏にあいさつに来たFC岐阜の選手たち。
ゴール裏にはブーイングするサポーターの姿も。試合結果に納得していないのは選手もサポーターも同じなので、次こそは……次こそは勝利を……。
謎のヒーローもガックリ。
「本日はありがとうございました」
試合が終わったのは21時頃で、空はとっくに真っ暗でした。
なお、観客動員数は3539人でした。
アニ×サカ!!当日のスタジアム内外の様子を見ていると、アニメファンもそうでない人もお互いにコラボレーションを意識してはいるのですが、元々FC岐阜のサポーターだった人たちがアニメファンを邪険にしたり、アニメファンがサッカー試合をないがしろしたりということはほとんどありません。試合に来ているアニメファンは、コラボグッズを購入してそれらを身につけた上で他サポーターのようにFC岐阜を応援している熱血タイプと、コラボグッズは購入するものの着用などは控えめにひっそりと応援するクールタイプの2通りに分類でき、そのどちらもがスタジアム内に自然と溶け込んでいます。また、古くからのサポーターたちは新規のサポーターが応援しやすいように歩き周りながら応援することで見本をみせてくれているので、「どうやって応援したらいいのか……」という悩みも全くの不要です。なので、「アニメは好きだけどサッカーはよく知らないし……」と躊躇している人や、気になるけど一歩を踏み出せずにいるという人には、是非とも1度スタジアムまで足を運んでサッカーとアニメの魅力を体感することをオススメします。
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