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「何時間眠ると幸せになれるのか?」が数十万人のライフログを分析して判明

By Amir Jina

ウェアラブルデバイスで睡眠、運動、食事のライフログデータをトラッキングする「Jawbone」は、自社ユーザーのデータから「世界で最も寝ていないのは日本人」ということを割り出して公開していますが、「どれくらい眠れば幸せになれるのか?私たちはデータを持っている」ということで、寝過ぎでも寝不足でもないベストな睡眠時間などが算出されています。

What Makes People Happy? | The Jawbone Blog
https://jawbone.com/blog/what-makes-people-happy/

Jawboneはユーザーのライフログデータを分析してブログで公開することで、ユーザー全体の健康状態を改善できるよう努めています。Jawboneが提供するUPアプリでは、睡眠、運動、食事のライフログ以外に「最高!」「まあまあ」「もうダメ」のようなそのときの「気分」を記録することができますが、Jawboneが過去1年間で数十万のUPユーザーから集めた気分ログを分析したところ、何時間眠るとユーザーが「良い気分」を記録しているのかが明らかになりました。

以下のグラフは縦軸が「気分の良さ」で、10に近づくほど幸せで、1に近づくほど不調となり、横軸は睡眠時間を表わしています。睡眠時間が8時間に近づくにつれてユーザーの気分は上昇していく傾向にあり、8時間~9時間30分眠るユーザーの気分の平均値は「6.6~6.9」の最高値を出しています。それ以降は10時間以上眠っても気分数値は下がり始めているため、寝れば寝るほど良い、というわけではないことがわかります。


毎日8時間以上の睡眠をとるのは人によって難しいかもしれませんが、Jawboneによると「いつもの睡眠時間より1時間多く眠るだけでも、幸福度が5%上昇することがわかっている」とのことです。なお、睡眠を2時間多くとっても大幅な効果は期待できないそうですが、「いつもより睡眠時間が2時間少なくなると、人々は普段の2倍も不幸な気分になる傾向にある」そうで、睡眠不足にはいっそう気をつける必要があります。

睡眠時間は歩数とも相関があり、以下のグラフは縦軸が前日の睡眠時間、横軸が前日の歩数を表わしています。たくさん歩いた日ほど睡眠時間が長くなる傾向にあることがわかります。つまり、日中によく歩くようにしておけば睡眠時間が長くなり、その結果ベストな調子で翌日を過ごせるというわけです。


また、平日と週末では気分に大きな違いがあることもライフログデータから明らかになっており、やはり人々は週末の方が幸せな気分になっているようです。

以下のグラフは青いラインが平日、赤いラインが週末の気分の推移を表わしており、上にあるほど幸せになります。平日であれば午前2時まで起きてしまった人は大幅に気分が落ち込む傾向にありますが、同じ時間帯でも週末は「少しくらい夜更かししてもOK!」という心持ち。平日で次に気分が落ち込みやすいのがお昼の後で、「午後はやる気が出ない……」という人が多い様子ですが、18時ごろになると帰宅できる安心感からか幸せな気分になる人が増える傾向にあります。


なお、これらのデータは匿名で統計されたもので、数十万人のUPユーザーによる過去1年間のデータに基づいています。Jawboneは集まったデータから560万以上の気分ログと、8000万日以上の睡眠ログを分析しており、正確なデータを分析するため、気分ログは前日の睡眠状態が反映されやすい起床3時間以内のデータのみを抽出したとのことです。

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in メモ,   モバイル,   ソフトウェア,   ネットサービス,   ハードウェア, Posted by darkhorse_log

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