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Googleいわく「タップされたモバイル広告のうち半数は意図せずタップされたもの」


スマートフォンやタブレットのディスプレイは大型化していますが、比較的大きなディスプレイでも読む気のなかった広告をうっかりタップして別タブが起動してしまう……、といったことは今や誰でも身に覚えのある経験です。Googleによると、こうしたモバイル広告のタップ率のうち「最大50%は意図せずタップされたもの」であると発表されており、モバイル端末におけるタップの品質向上のため、不要なタップを防止できる広告対策機能を導入しました。

Inside AdWords: Better click quality on display ads improves the user and advertiser experience
http://adwords.blogspot.jp/2015/06/better-click-quality-on-display-ads.html


Googleは自社の広告サービスであるGoogle AdWordsにおいて、不要な広告のタップを防止するため以下の3つの機能を実装しました。

◆1:広告画像のフチを反応しないエリアに
リンクをタップしたり、ページをスワイプ・スクロールしようとするときにページに表示されている広告をうっかりタップしてしまうことがありますが、Googleは広告画像でユーザーが間違ってタップしやすい範囲を特定し、画像の四方のフチをタップしても反応しないようにしました。広告主のウェブサイトを見たい場合は画像の真ん中あたりをタップすればOKです。


◆2:アプリ内広告のアプリアイコンのタップ無効化
アプリを使っているとポップアップするアプリ内広告で、アプリアイコンをタップするとインストールが始まるものがあります。広告を閉じるボタンと隣接していることもあり誤ってタップしやすいことから、今後はアイコンの領域をタップしても反応しないようになります。アプリをインストールしたい場合は「インストールする」のようなボタンをタップするか、ウェブサイトにアクセスしてインストールする必要があります。


◆3:広告表示から一定時間はタップ無効
ユーザーがタップするかどうか検討する時間を設けるため、広告が表示されてから一定時間は広告をタップできないようになりました。今後は突然出現した広告をうっかりタップしても、反応しなくなるということです。

この改善により、クリック率に応じて対価を支払う広告主も不要なコストを削減できるようになることが見込まれています。また、これまで最大で全体の半分近くが間違って広告をタップしていたわけですが、ユーザーのウェブやアプリにおける操作性の向上が期待されます。

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in ネットサービス, Posted by darkhorse_log

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