なんとあの「ゼロの使い魔」完結へ続巻刊行決定、ルイズと才人の物語がついにフィナーレを迎えることに
「はからずも絶筆となった『ゼロの使い魔』ですが、病床のヤマグチ先生より完結までのプロットが遺されておりました。ヤマグチ先生より編集部に完結を託されていたこと。ヤマグチ先生の急逝後も弊社カスタマーセンターにファンの皆様から続巻を望む声が続々と届いていたこと。ご遺族からも完結させてほしいとのお言葉をいただいたこと。これを受けて、このたび『ゼロの使い魔』続巻の刊行を皆様にご報告をさせていただきます」ということで、公式サイトが更新されています。
MF文庫J 『ゼロの使い魔』
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『ゼロの使い魔』シリーズ続巻刊行決定! 詳細は公式サイトをご覧ください。
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— MF文庫J編集部@毎月25日発売! (@MF_bunkoJ) 2015, 6月 25
公式サイトのトップには「ゼロの使い魔 続刊刊行決定!」と書かれており、その中にある「編集部より『ゼロの使い魔』ファンのみなさまへ」というリンクが置かれており、今回の完結に向けた内容が書かれています。
編集部より | MF文庫J 『ゼロの使い魔』
http://www.zero-tsukaima.com/editors/
特に注目すべきはMF文庫J 前編集長からのメッセージで、なんと病床にあった作者であるヤマグチノボル氏が「プロットを託すので誰かに完結させてもらいたい」と話し、「亡くなる1か月前の3月5日、プロットの完成度を高めるための打ち合わせをした折、編集部から提案した候補の方に続巻の執筆を託すことを依頼された」とのことで、全文は以下のようになっています。
ヤマグチノボル先生による『ゼロの使い魔』の第1巻が刊行されたのは、2004年6月25日でした。『ゼロ』は発売後たちまち評判になり、やがてライトノベルを代表するヒット作となったのはみなさんご存じの通りです。
現在までの最新巻である『ゼロの使い魔』20巻のあとがきで、ヤマグチ先生ご自身が残り2巻で完結することを予告していましたが、ご本人による続巻の執筆は叶わぬこととなりました。
ヤマグチ先生は病に冒されていることが分った後も、ゼロの続きを出したい、と闘病に全力を尽くしていました。
しかし、激しく体力を消耗する治療を繰り返す過酷な生活の中、いつしか、プロットを託すので誰かに完結させてもらいたいと話すようになりました。
そして、亡くなる1か月前の3月5日、プロットの完成度を高めるための打ち合わせをした折、編集部から提案した候補の方に続巻の執筆を託すことを依頼されたのです。
あれから、早くも二年の月日が流れました。
この間、日本国内はもとより、海外からも、続巻の刊行を求める声が毎日のように届いていました。
私たちも、一日も早くヤマグチ先生の遺志を実現したいと思う一方で、大きな喪失を乗り越えるために、また、大きな作品をお預かりする体制づくりに、相当の時間が必要でした。
いま、ようやくファンのみなさんに、『ゼロの使い魔』の続巻の準備が始まったことをご報告できるようになりました。実際の刊行までにはなお、時間をいただきますが、なにとぞ今しばらくお待ちください。さまざまご意見はあると思いますが、どうか温かく見守っていただければ、こんなに有り難いことはありません。勝手ながら、心よりお願い申し上げます。
一体誰に託されたのか、いつ完成するのか、アニメも続くのか、などなどの肝心な部分の詳細はまだまだ未発表ですが、とにもかくにもこれで20巻で止まっていた物語がついに、予定では残り2巻とされていたフィナーレに向けて動き始めたことになります。
2015/06/26 11:29追記
株式会社KADOKAWAから届いたリリースによると、「ゼロの使い魔」公式サイトでは今後、続巻刊行の経緯の説明の他に、作者であるヤマグチノボル氏と親交の深かった人々からのコメントや、「ゼロの使い魔」を巡る年表、2012年に開催された「MF文庫J10周年記念 夏の学園祭」で公開された展示パネル「ゼロから見てみるゼロの使い魔」のデータが随時公開されるとのことです。
また、今回の続刊決定のお知らせは2015年6月25日22時に公開されたわけですが、なぜ6月25日なのかというと、「ゼロの使い魔」第1巻が発売されたのが「2004年6月25日」であるため。
なお、以下の続巻刊行記念イラストは「ゼロの使い魔」イラストレーターである兎塚エイジ氏によるものです。
・つづき
ついに「ゼロの使い魔」第21巻が2016年2月25日に発売決定、カバーイラスト先行公開中 - GIGAZINE
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