2005年から活動する古参YouTuberが短縮URLの転送先を勝手に関係ない会社に奪われる
By Melanie Levi
Matthew LushさんはYouTubeで2005年から活動を続けるYouTuberの1人。そんな100万人近くが登録しているLushさんの人気YouTubeチャンネルが、突如として石けんブランドの「LUSH」のYouTubeチャンネルにリダイレクトされるという事態が起こっています。
Lush cosmetics in YouTube address dispute - BBC News
http://www.bbc.com/news/technology-33223511
Matthew LushさんのYouTubeチャンネル(www.youtube.com/user/lush)は2005年から運営しており、以前まで短縮URLの「www.youtube.com/Lush」でLushさんのYouTubeチャンネルにアクセスすることができましたが、ある日から化粧品ブランド「LUSH」のYouTubeチャンネル(www.youtube.com/user/Lushcosmetics)にリダイレクトされるようになっているとのこと。
これは2014年からYouTubeに実装された「YouTubeチャンネルのカスタムURL」機能が原因で、チャンネルURLにYouTubeユーザー名など任意の文字列を設定可能になりました。Lushさんと似たURLのYouTubeチャンネルが作られたわけですが、短縮URLのリダイレクトはYouTube・Google+・検索エンジンのデータをもとにリダイレクトするようになったため、もともとLushさんのYouTubeチャンネルの短縮URLとして使われていたURLは、アルゴリズムが化粧品ブランドの「LUSH」へリダイレクトするのが適当、と考えたようです。なお、「LUSH」はリダイレクト処理を依頼したことはない、とコメントしています。
YouTubeの視聴回数減少は広告収入低下を招くため、LushさんはBBCに対して「僕はずいぶん長い間YouTubeで活動しているけど、強盗にあったような気分だ」と話しています。また、Lushさんはこれまでに何千本もの短縮URLを記載したブレスレットを販売済みであり、今さらチャンネルURLを変更したり、ブレスレットを作り直すことはできない、と訴えています。この件に関してGoogleは、化粧品ブランド「LUSH」の10倍の登録者数を誇るLushさんを「価値あるクリエイター」と見なしており、Lushさんのチャンネル専用のマーケティングツールを引き渡したいと申し出ているとのこと。
また、Lushさんのファンが「LUSH」に対してURLの変更を求めるウェブサイトを作っているほか、1人の過激なファンはLUSHの製品を燃やした写真をTwitterに投稿しています。今後どのようにYouTube側が対処するかはわかっていませんが、記事作成時点では短縮URLのリダイレクト先はLUSHのYouTubeチャンネルのままになっています。
What i have done with my @lushcosmetics things when i realize they took @MatthewLush url. pic.twitter.com/XPMEAErCik
— INACTIVE BC ITALY (@hoodapest) 2015, 6月 20
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