最高の「飯テロ写真」を撮影するためのプロ監修食事会「Foodography」
実際に体験することよりも「記録」を残すことに価値があるという考え方があり、SNSを使っている人の中には素敵な写真をみんなに見せるために珍しいレストランに出かけたり、気合いを入れて料理を作る人もいます。そこで、発想を逆転させて、その場の食事を楽しむためではなく「最高の飯テロ画像を撮影すること」をテーマにした食事会「Foodography」が開かれました。
Foodography
http://www.foodography.co.il/
Gourmet Dinners Designed for Instagrammers - PSFK
http://www.psfk.com/2015/04/gourmet-dinners-for-instagrammers-foodography-carmel-wineries.html
実際に行われたイベントの様子は以下のムービーから確認可能です。
Foodography - YouTube
イベントはイスラエルにあるワイナリーのCarmel Wineryが主催したもの。写真撮影をメインに据えた、まさにSNSユーザー向けの食事会です。
スマートフォンを使う若い世代は、これまでの世代とは別の方法、つまり「レンズ越し」で食事を楽しみます。
そこで、お客さんとつながる新しい方法を模索していたCarmel Wineryは、スマートフォンを活用した食事イベントを開催。
何やらデザインを描いている女性が映し出されます。
工具なども登場し、粘土のようなものを伸ばしたり切ったりしているようです。
これら全ての行いは「Foodography」のため。
このイベントの何がすごいかというと、お皿からして特注であるというところ。陶芸家とコラボレートしてデザインしたお皿の1つ「Limbo」は、手前にスマートフォンスタンドがついており、ベストな位置から食事の写真を撮影できるようになっていました。さらに、背景に余計なものが写らないように、黒いお皿にはイスの背もたれのようなものがついているという徹底ぶり。
また、もう1つのお皿は回転式の「360」。お皿から少し離れたところにスマートフォンスタンドを設置し、回転する料理の様子をムービーでくまなく撮影できるわけです。
実際にLimboを製作する様子はこんな感じ。食べ物を美しくおいしそうに見せるにはどうすればいいか?ということで、何度も模索を重ねながらお皿の形がデザインされました。
「360」も、以下のようにテストを繰り返しながら作成が行われました。
このようにして、ソースをかける様子が美しく撮影できるわけです。
実際に食卓の上でお皿を使って撮影し、写り具合をチェックしています。
イベントにはフード撮影のプロ写真家も参加し、参加者たちはプロの手ほどきによって食べ物の撮影方法を学べるようになっていました。
また、ミシュランに選ばれたイスラエルのトップシェフを採用し、見た目にこだわった美しい料理が作られました。
実際に一流シェフによって提供された食事がコレ。
ワイン批評家やフードジャーナリストなどにも食事会に参加してもらうことで、「インターネット上に料理の写真を投稿する」といういつもの行動をこれ以上になく魅力的なものにしたわけです。
食事会の様子は以下のような感じ。
慌ただしいキッチンの様子。
フラッシュが光りまくり、この日の様子は「#FDGR(Foodography)」タグと一緒にInstagramで大きな話題となったのでした。
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