Amazonのドローン配達は「現在地で受け取り可能」など驚愕の内容が判明
By Nick Dawson
Amazonはドローンを使って荷物を配達する「Amazon Prime Air」を2013年に発表して以来、カナダ、イギリスでテスト飛行を実施しており、アメリカでも2015年3月に連邦航空局(FAA)からドローンのテスト飛行の許可を取得することに成功しています。Amazonが「SFではない」と主張する30分以内に商品を届けるアイデアは着々と実現に向けて計画が進行しており、Amazonが提出した配達ドローンの特許申請の内容から、さらなる詳細が明らかになりました。
Amazon details drone delivery plans - BBC News
http://www.bbc.com/news/technology-32653269
Amazon's drones revealed in patent (Wired UK)
http://www.wired.co.uk/news/archive/2015-05/08/amazon-drone-patent
Amazonが提出した特許申請書の内容には、ドローン配達システムによる注文フォームの見本ページや、配達に使われるドローン実機の詳細などが含まれています。以下はウェブブラウザからドローン配達で注文する時の入力フォームで、画面下側に配達地点を指定できる地図が表示されているのが分かります。ユーザーは自宅などの決まった場所だけでなく、現在地を指定したり、希望の住所を入力したりすることで、あらゆる場所で荷物を受け取ることが可能。現在地の指定にはスマートフォンなどのモバイル端末が使われるとのことです。
配達に使われるドローンは数種類の大きさで申請されており、注文された商品の大きさに応じて使い分けられます。どのドローンもカメラや赤外線などのセンサー一式を搭載しており、飛行経路の確認および、着地地点の発見に使われる予定です。ただし実際には地面に着地せず、ホバリングしたまま荷物を受け渡しすると見られています。また、複数のドローンの配達による空中衝突が懸念されますが、飛行中に気象情報や交通情報などを相互通信する旨が記載されており、安全な経路を確保できるとのこと。
なお、Wired UKによると5月1週目にFAAが農場で使われる「農薬散布用ヘリコプター」としてAmazonの配達ドローンに飛行許可を出しており、報道向けのテスト飛行を承認したとのこと。テスト飛行が無事成功すれば、「30分以内に商品を入手できるドローン配達システム」が実現に向けてまた一歩前進します。
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