試食

一子相伝の技を用いて作られる「究極の金平糖」を日本唯一の金平糖専門店で購入して食べてみた


日本唯一の金平糖専門店「緑寿庵清水(りょくじゅあんしみず)」が一子相伝の技で作り上げる金平糖の中でも、毎月異なる味のものをごく少数しか作らないため、毎年キャンセル待ちが相次ぐのが「究極の金平糖」です。そんな究極の金平糖シリーズの5月発売商品が「究極のシャトー・ヴァンブランの金平糖」で、フランス・ボルドー地方のソーテルヌ村で作られた一級格付けの貴腐ワインを使った金平糖とのことなので、実際に食べてどんな味になっているのか確かめてみました。

緑寿庵清水[りょくじゅあんしみず]
http://www.konpeito.co.jp/

緑寿庵清水は京都市左京区の京都大学近くにあり、最寄り駅は京阪出町柳駅。


店舗の外観はこんな感じで、いかにも老舗といったたたずまい。


営業時間は10時から17時までで、休業日は水曜日と第四火曜日。


店舗の外には金平糖の歴史について書かれた看板もあり、これによると金平糖は1546年にポルトガルからもたらされたお菓子とのこと。あの織田信長にも献上されたもので、長崎から京都・江戸に広まるまで、その製法は一切秘密とされてきたそうです。なお、店内は撮影禁止となっているのですが、通年で販売されている金平糖や季節限定品などが並んでおり、贈り物としてパッケージされたさまざまな金平糖が販売されています。


おすすめの金平糖も紹介されているので、何を買うべきか迷ったらおすすめのものを選んでおけば間違いなさそう。


というわけで金平糖を購入してきました。


究極のシャトー・ヴァンブランの金平糖は木箱に入っており、既に数百円で購入できるような金平糖とは異なる雰囲気をバチバチ放出しまくり。


木箱の上にiPhone 6を載せるとこんな感じ。


高さもかなりのもので、「中にそのまま白ワインが入っているのでは?」と疑わずにはいられません。


木箱をよくよく観察してみると「CHATEAU VIN BLANC KONPEITO(シャトー・ヴァンブラン金平糖)」と書かれており、専用にデザインされた木箱であることが分かります。


箱の中央には緑寿庵清水の頭文字「R」をかたどった封蝋。


箱の上ぶたを止めているリボンをカットすると……


中から複数の紙。


左から緑寿庵清水のチラシ、究極のシャトー・ヴァンブランの金平糖の説明書、金平糖の正しい食べ方と返品について書かれた紙。


その下にはこんなボトルが入っています。


ボトルのサイズはiPhone 6の2倍くらい。


というわけでさっそく栓を開けます。


ビンの中から透明なビニールがぴょろり。


ビニールを中に入れることで金平糖が割れたりしないように保護している模様。なお、金平糖はボトルのラベル上数センチあたりまで入っていました。


中をのぞき込むと無数の金平糖と共に、甘いアルコールの香り。


金平糖をグラスに注いでみました。


究極のシャトー・ヴァンブランの金平糖はこんな感じ。金平糖一粒一粒の表面にしっかりと凹凸ができており、原料には白ワインが使われているのですが、通常の金平糖と同じ形をしています。


アップで見ると、表面はつるっと光沢をもっており、宝石のような美しさ。


そんなわけでさっそくパクリ。口の中でかみ砕くと華やかな香りが一気にあふれ出て、上品な甘みとアルコールの香りが相まって、まさに上等な白ワインをそのまま食べているかのような不思議な感覚。GIGAZINE編集部の中では「白ワインというよりはシャンパン!」や「日本酒に近い」という意見も噴出するくらいで、甘みと発酵食品特有な香りが印象深く、明らかに子ども向けの食べ物ではありません。非常に上品な味わいですが、酸味や渋みはほとんど感じられず、これによって白ワインらしさが薄れている、という意見もありました。口の中で少し力を入れるとボロっと崩れ、ジャリジャリした特有の食感が楽しめる点は普通の金平糖と全く同じですが、味や香りは非常に上品で一気に食べてしまうのがもったいない食べ物になっています。


味はもちろん、パッケージの美しさも考えると、贈り物として非常に良さそうで、受け取った側はデザインと味の両面で大きな驚きを受けること間違いなし。


なお、「究極のシャトー・ヴァンブランの金平糖」の原材料はグラニュー糖、澱粉、白ワイン、もち米、香料のみ。


続いて季節限定の「さくらんぼの金平糖」を食べてみます。


こちらはさくらんぼのフルーティーな風味が楽しめ、子どもでもおいしく食べられそうな金平糖。非常に香りがよく、酸味はほとんど感じられませんが、見た目も華やかでちょっとした贈り物としては非常に喜ばれそう。


通年販売の「バニラの金平糖」も購入したので食べてみます。通年販売の金平糖の小袋は内容量が45グラムで、手軽に購入できます。メロンやイチゴ、バニラにサイダーなどさまざまな風味のものが用意されています。


バニラはガリッと噛んだ瞬間に強いバニラの香りが漂い、モグモグ食べている内にふわっとバニラの香りが鼻を抜けていく感じ。どの金平糖も甘さ控えめな上品な味わいでした。


なお、究極の金平糖シリーズの5月分である「究極のシャトー・ヴァンブランの金平糖」は税抜8500円、季節限定の「さくらんぼの金平糖」は税抜1950円、通年販売の「バニラの金平糖」は税抜555円となっています。

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in 試食, Posted by logu_ii

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