サムスンが次世代iPhoneのA9チップの供給を勝ち取りAppleと歩み寄り

by toptabletss

「GALAXYシリーズはiPhoneやiPadの露骨なコピー」としてAppleがサムスン電子を提訴したことにより、Appleへのチップ供給がなくなっていたサムスン電子ですが、ビジネス関連メディアのBloombergによると、次世代iPhoneのA9チップの供給を再開することになるようです。

Samsung Said to Win Apple A9 Chip Orders for Next IPhone - Bloomberg Business
http://www.bloomberg.com/news/articles/2015-04-03/samsung-said-to-win-apple-a9-chip-orders-for-next-iphone

iPhone's Force Touch Tech May Track Contact Area Instead of Pressure, New 4" Model Unlikely in 2015 - Mac Rumors
http://www.macrumors.com/2015/04/02/iphone-7-force-touch-ming-chi-kuo/

次世代のiPhoneに搭載される予定のA9チップは、台湾の半導体会社であるTSMC(Taiwan Semiconductor Manufacturing Co)がAppleから受注を受けていましたが、Bloombergが関係者から得た話によると当初の予定が変更され、サムスン電子が供給するようになるとのこと。サムスン電子は既に韓国の工場でA9チップの製産に着手しており、追加注文はサムスン電子の協力会社であるGLOBALFOUNDRIESが受注する見通しです。

サムスン電子とGLOBALFOUNDRIESの両メーカーはAppleと契約を結ぶために、3000億ドル(約36兆円)を超える設備投資行っていて、また、サムスン電子の先進技術をGLOBALFOUNDRIESが吸収できれば、クアルコムとの契約を勝ち取る可能性もあるそうです。Appleとサムスン電子の間には訴訟問題があったため、AppleはiPhone6とiPhone 6 PlusのA8チップの供給元には台湾のTSMCを選んでいたという経緯があります。

自社端末のGALAXY S6と次世代iPhoneにチップを供給することになると、サムスン電子は非メモリ半導体事業だけで1兆ウォン(約9億1400万ドル)の利益をあげられることになります。

また、次世代iPhoneに関することとして、力の加減を変えるだけで異なる入力が可能になる新しい技術「Force Touch」が次世代iPhoneに搭載される見通しであることが、アナリストにより明らかになりました。発売が迫ってきたMacbookやApple Watchに搭載予定のForce Touchは、iPhone 4sやiPhone 5sといった中間的な位置づけのiPhoneではなく、次世代のiPhone、つまりiPhone 7に搭載される可能性があるとのこと。

なお、次世代iPhoneは4.7インチと5.5インチのモデルとなり、4インチモデルはリリースされないだろうと予想されています。