約2万円で高精度な出力を楽しめるユニボディ3Dプリンター「TIKO」
簡単に持ち運び可能なコンパクトサイズながら、50~250ミクロン解像度の高精度な出力が楽しめ、出力用のデータはブラウザベースのモデリングソフトで作成できるユニボディ3Dプリンターが「TIKO」です。約2万円というお手頃価格で入手可能ですが、使用者目線でさまざまな部分がデザインされており、非常に使い勝手の良いものになっています。
TIKO
http://tiko3d.com/
TIKOがどんな3Dプリンターなのかは以下のムービーを見れば分かります。
従来の3Dプリンターは、サイズが大きくてひとりでは持ち運べないようなものが多く、さらにはパーツのズレや出力の不正確さなどが目立つものが多数でした。
そんな3Dプリンターとは一線を画すのがTIKO。
出力ノズルは本体内部からニューッと伸びてきて……
そのまま出力可能。
ノズルは本体内部の3カ所から支えられており、TIKO内を自由自在に動きます。
TIKOのサイズは以下の通り。高さ390mm×幅237mm×奥行き221mmで、本体重量は1.7kg。
本体はユニボディでパーツのズレなども少なく出力に与える影響も最小限。
コンパクトサイズなので持ち運びも楽々です。
使用可能な出力用フィラメントは標準サイズの1kgのもので、使用可能な素材はプラスチック・ABS樹脂・ナイロン・HIPSなど。
さらに、出力スペースはTIKO内部に用意されているので、3Dプリンターを使用する際に邪魔になる風などによる影響を考えなくてもOKで……
場所や環境を選ばず使用できるようになります。
こんな細かい立体も出力可能。
TIKOは高価なパーツを使用しているわけではありませんが、高精度な出力が楽しめます。これは、TIKOのユニボディデザインと本体内部の3カ所から支えられているデルタノズルによる成果で、出力は50ミクロン~250ミクロンの解像度に対応しています。
出力可能なサイズは138.3立方インチ(約2266立方センチメートル)まで。
TIKOで出力するための3Dモデルはブラウザベースのソフトウェアでレンダリング可能。他にも3Dプリント用のデータとしては最も広く使用されているSTLファイルでの出力が可能です。
TIKOはWi-Fi内蔵で、PCやスマートフォンから遠隔操作でプリントもできます。
そんなTIKOは現在Kickstarterにて出資を募っている最中で、既に目標額の10万ドル(約1200万円)を超える42万ドル(約5000万円)以上を集めており、製品化はほぼ確実。179ドル(約2万1000円)の出資でTIKOをひとつゲット可能で、配送料は別途請求されるそうですが、65ドル(約8000円)以下となります。
なお、「TIKO」への出資期限は2015年5月1日の午前3時です。
Tiko - The Unibody 3D Printer by Tiko 3D — Kickstarter
https://www.kickstarter.com/projects/tiko3d/tiko-the-unibody-3d-printer
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