Adblockのように現実世界の広告を消し去るヘッドマウントディスプレイ「Brand Killer」
インターネット上でブラウジングをしているとあちこちに表示される広告を非表示にしてくれるブラウザ拡張機能が「Adblock Plus」ですが、ネット上ではなく、現実世界に氾濫する過剰な広告や不必要なブランド名を、自動認識して消し去ってくれるヘッドマウントディスプレイが「Brand Killer」です。
Brand Killer
http://jonathandub.in/cognizance/
「Brand Killer」で実際にいろいろな商品のブランド名や広告を消し去っているデモンストレーションは、以下のムービーで見ることができます。
Brand Killer - YouTube
これがBrand Killerのデモ機。
基板やケーブルがむき出し。
Brand Killerを頭に装着して、缶ジュースなどのありふれた商品を見てみると……
ドクターペッパーらしきペットボトルのラベルにモザイクがかかって見えています。Brand Killerにはインテルが開発・公開したオープンソースのコンピュータビジョン向けライブラリ「OpenCV」を搭載しており、目の前の物体を認識することができます。
Tシャツを見ると、「nest」のブランド名は残っていますが、後ろに書かれている協賛企業名の辺りにモザイクがかかっています。データベースに登録されているブランド名を認識してモザイク処理を選択しているとのこと。
手を動かしてもモザイクが追尾するので、不要な広告やブランド名を見なくても済むというわけです。ただし、たまにモザイクが消えてしまうことがあり、デモンストレーションの実機は精度が低め。
ネット上でAdblock Plusを有効にしておけば、不要な広告を目にすることなく快適な時間を過ごせるわけですが、もし、将来的に街中がどこもかしこも広告だらけになってしまっても、消費者が過剰な広告やブランド名に惑わされることなくほしい商品を手に取れる、という新技術のデモンストレーションとなっていました。
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