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スマホを通じて目が見えない人の「目」になれるアプリ「Be My Eyes」


目が見えない人にとって「道に迷う」ということは非常に危険な問題になり得るわけですが、目が見えない人がスマートフォンのカメラを使い、現状を目が見える人と共有できるアプリが「Be My Eyes」です。映像を見た人はアプリ間通話で「道案内」「落とし物探し」「PCの操作」といった、視覚的に困っていることを言葉で説明して教えられるようになっています。

Be My Eyes ~ Lend Your Eyes to the Blind
http://www.bemyeyes.org/

「Be My Eyes」で目の見えない人を助ける様子は以下のムービーを見るとわかります。


健常者にとって目の見えない人の生活とは想像しづらいもの。


白杖や点字ブロックの助けがあれば、目が見えなくてもエスカレーターに問題なく乗ることができます。


音楽が好きな人はピアノの演奏を楽しむ人も。


通学して授業を受けたり……


仕事をこなしたりと、基本的なことは1人でもできるとのこと。


ただし、ちょっとしたことが目の見えない人たちにとっては大きな問題となります。


道に迷ったとき、電光掲示板があっても見ることができません。かといって、点字つきの案内板がわかりやすい位置にあるとは限りません……。


「牛乳のニオイが変な気がする」という時でも、印字された消費期限を読むことができません。


PCは音声操作ができるようになってきていますが、細かい操作では失敗することも。そんな時に目の見えない人たちがスマートフォンを通じて視覚的補助を求められるのが「Be My Eyes」。


視覚を貸し出す側は「ヘルパー」としてアプリに登録することができ、誰かが助けを求めると、スマートフォンに通知が届きます。時間が空いている時に目が見えない人に視覚的援助を行うことが可能。


通知を見たヘルパーがBe My Eyesにログインしました。


すると駅で迷っていた男性が、スマートフォンのカメラで周囲を映して、状況を説明しています。


PCの操作に迷っていた女性は、編集している写真が間違っていないか尋ねました。


「両親の写真なの」と聞いたヘルパーの女性もにっこり。


目の前の風景を動画で共有して、見えているものをアプリ間通話によって教えてあげる、という仕組みになっています。


女性は写真の編集に成功。


男性は牛乳をカメラで映したことで、消費期限が過ぎていることを知ることができました。


「視覚」を借りた側の男性もにっこり。


PCの操作を行っていた女性は、写真を印刷して家族にプレゼントしたかったようです。


頑張ってくれた娘に対して感動のお父さん。


一難を逃れた男性は新鮮な牛乳をゲットしてゴクゴク。


迷っていた男性は、道案内で家路につくことができました。無事に帰ってきた愛犬も大喜びです。


iOS版「Be My Eyes」は以下からダウンロードすることができます。今後はAndroid/Windows Phoneでもリリースを予定しているとのこと。

Be My Eyes - helping blind see on the App Store on iTunes
https://itunes.apple.com/dk/app/be-my-eyes-helping-blind-see/id905177575

Be My Eyesを「入手」します。


アイコンをタップして起動。


視覚を貸し出したい人は「I am sighted」をタップ、助けを求める人は「I am blind」をタップします。


Facebookかメールアドレスで登録する必要があります。


「I am sighted(目が見える人)」を選んだ場合は、初回のみ「通知」「カメラ」「マイク」のアクセスを許可する必要があります。


トップページはこんな感じ。助けた人の数やレベルが表示されています。「50ポイント」が付与されているのですが、どこにも説明がないので用途は不明。画面の説明から察するに、ポイントがたまるとレベルアップするようです。なお、「目が見える人」モードだと、誰かから助けが求められたときに通知が来るのを待つことになるので、能動的にやるべきことは特にありません。なお、設定アイコンをタップすると……


使用言語を変更・追加することが可能。アプリ自体は日本語に対応していませんが、言語を日本語にしておけば日本にいる目の見えない人を助けることができます。英語などの話せる言語を追加しておけば、世界中の誰かから助けを求める通知が来るかも。


こちらは「I am blind(目が見えない人)」を選んでログインした状態。アプリを開くと自動的に手が空いているヘルパーに接続するようになっており、誰かに接続したらカメラとマイクを使って視覚を借りるというわけです。アプリを起動して助けを求められたら応じようと誰かが待機しているわけなので、ログインするのは目が見えなくて何かに困っているという人だけにしてください。

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in モバイル,   ソフトウェア,   動画, Posted by darkhorse_log