ハイレゾ楽曲をダウンロード販売する「PonoMusic」がオープンするも値段が高すぎるという指摘が続出
シンガーソングライターのニール・ヤング氏が設立したPonoMusicはハイレゾ音源対応音楽プレイヤー「PonoPlayer」を発売予定で、以前にKickstarterで出資を募集したところ日本円で4億円を越える出資が集まり話題になりました。PonoPlayerの発売に先立って、同プレイヤーに音楽を配信する「PonoMusic.com」がサービスを開始したのですが、複数の海外メディアから「PonoMusicで配信されている楽曲の値段が高すぎる」という指摘が相次いでいます。
PonoMusic | Store
https://ponomusic.force.com/
Pono's high fidelity music store is here, and it's crazy expensive | The Verge
http://www.theverge.com/2015/1/6/7504455/pono-music-store-expensive-high-fidelity-audio
Overpay For All Your Favorite Classic Rock Records At The Pono Store - Stereogum
http://www.stereogum.com/1727599/overpay-for-all-your-favorite-classic-rock-albums-at-the-pono-store/news/
海外メディアが値段が高いと指摘するPonoMusicは有名どころからマイナーなミュージシャンまでさまざまなハイレゾ楽曲を配信中。
試しにFoo Fightersのアルバム「Sonic Highways」の値段を見てみると17ドル99セント(約2140円)で、アルバムに収録されている曲は1曲1.99ドル(約240円)でした。
同アルバムはAmazon.comでMP3・CD共に9.99ドル(約1190円)。つまり、PonoMusicの方が約1000円高く、約2倍ということになります。
iTunesで見てみると、Amazon.comと同じく9.99ドル(約1190円)で、1曲が1.29ドル(約150円)。PonoMusicの方が1曲当たりでも約90円高くなっています。
なお、日本のAmazonだと1390円で……
iTunesだと1600円で1曲が250円。1曲の値段は日本のiTunesの方がPonoMusicより約10円高くなっています。
アメリカ国内のサービスで値段を比べると明らかにPonoMusicの方が高く、Stereogumの指摘通りなのですが、PonoMusicが販売している音源はCDよりも音質が良いといわれるハイレゾの楽曲なので、値段が高く設定されており、これを割高と感じるのか割安と思うのかはユーザー次第。なお、ハイレゾ音源の楽曲を聞くためのデバイス「PonoPlayer」は399.99ドルで記事執筆現在予約を受付中で、発売は2015年2月を予定しています。
◆2015/11/09 追記
PonoMusicのCEOを務めているニール・ヤング氏がFacebookでPono MusicMusicの現状について述べており、同氏に代わってPonoMusicを率いて行く新しいリーダーとしてのCEOを探していることを明らかにしています。また、当初はアメリカ向けのみだったサービスの提供が、近いうちにカナダやイギリスでも開始されることになると述べています。
Pono is a labor of love. Not just for me, for everyone in and around our small company, producing Ponomusic players and...
Posted by Neil Young on 2015年8月19日
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