オフラインサービスを強化するService Workerをサポートした「Google Chrome 40ベータ版」が公開される
By mera
Google Chrome 40のベータ版「40.0.2214.28」がWindows・Mac・Linux向けにリリースされました。Chrome 40では「Service Worker」導入によるキャッシュの活用ならびにオフライン動作の向上が目玉です。
Chromium Blog: Chrome 40 Beta: Powerful Offline and Lightspeed Loading with Service Workers
http://blog.chromium.org/2014/12/chrome-40-beta-powerful-offline-and.html
Chrome Releases: Beta Channel Update
http://googlechromereleases.blogspot.jp/2014/11/beta-channel-update_20.html
Service Workerはウェブアプリケーションやブラウザとネットワーク間でプロキシサーバとして機能するAPIで、利用者が特定のウェブページのリソース(キャッシュ)を一括で取得した上で、次回以降は更新部分のキャッシュを取得できます。つまり、サイトにアクセスした時点で新たにキャッシュを一括で取得するのではないというのがポイント。取得済みキャッシュを利用できるため、画像の表示などのブラウザの動作が速くなるだけでなく、オフライン状態での活用が期待できます。なお、Service Workerについてはこのページで分かりやすく解説されています。
Service Workerの威力がよく分かるのがこのムービー。スマートフォンでの画像表示速度の比較を見ればメリットは明らか。
Performance impact of ServiceWorker - YouTube
Service Worker機能以外にも、Chrome 40では、
・Content Security Policy(CSP) Level 2のサポート
・Macでのテキスト描画エンジンHarfBuzzへの対応
・Lollipopでのツールバーカラーの変更にtheme-colorのメタタグが対応
・チャイルドロック機能を持つProfile Lock機能の追加
・日によって変化する新しいタブページサジェスチョン機能の追加
・クラッシュ時に新UIの採用
などが改良されています。
Chrome 40は現在のところベータ版のみが公開されており、正式版は近日公開予定。ベータ版は以下のページでダウンロードできます。
Chrome Browser
https://www.google.com/intl/en/chrome/browser/beta.html
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