世界初公開の場所も収めたチェルノブイリのドローン空撮映像

チェルノブイリ原子力発電所事故から30年近くが経過していますが、石棺の近くはいまだ生物の命を奪いうる放射線危険地帯となっています。そんなチェルノブイリで高度や滞在時間を気にせずに調査できるドローンを使った、映像作家のDanny Cookeさんによる空撮映像が公開されています。
Postcards from Pripyat, Chernobyl on Vimeo
チェルノブイリ原子力発電所の原発事故によって汚染されたプリピャチ川。

うち捨てられた船には緑が茂っています。

色味を失って朽ち果てた遊具は、めったに人が来ない立ち入り制限区域であることを感じさせています。


世界一汚染された場所と言われるチェルノブイリの中心部に咲くきれいな花。

ピントを変えると朽ちた観覧車を発見。

観覧車に近づき、最上部からの景色を撮影できるのはドローンならでは。

建造物の屋上にも植物が繁殖しています。

建物の中へ。

なくなった窓から見たチェルノブイリ。

チェルノブイリは発電所を中心に「10kmゾーン」「30kmゾーン」が設定されており、人が住めないエリアで見渡す限り一面に木々が生い茂っています。

建物を埋め尽くす勢い。

人の手では被曝量を計算する必要があるため、チェルノブイリの現状を奥深くまで撮影するのは難しいものですが、小さなドローンなら建物内を見て回ることができます。

CBS Newsで働いていたDanny Cookeさんが取材に同行した時に撮影したとのことで、記者らしき姿も確認できます。

子どもの遊戯室として使われていたのでしょうか、ボロボロになった車のオモチャが放置されています。

絵本のようなイラスト入りの紙もありました。

オモチャの人形の背後にはベッドらしき柵が立てられています。

壁に描かれた絵は色あせながらも残存。

床一面におびただしい数のガスマスクが敷き詰められた部屋。こういった場所を片付けられるようになるのは、いつになるのでしょうか。

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