ネット通信を匿名化する「Tor」とFirefoxの開発元「Mozilla」が提携

By Johan Larsson

Firefoxの開発元であるMozillaが、どこからアクセスしているかを隠して匿名化できるブラウザ「Tor Browser」などを開発するTorプロジェクト、さらにはワシントンDCに本部のあるインターネットのオープン化やフリー化を推進する非営利団体Center for Democracy&Technologyと提携し、Mozillaプロダクトのプライバシー面の強化を共に行っていくことが明かされました。

Partnering with Mozilla | The Tor Blog
https://blog.torproject.org/blog/partnering-mozilla


Introducing Polaris Privacy Initiative to Accelerate User-focused Privacy Online | Mozilla Privacy Blog
https://blog.mozilla.org/privacy/2014/11/10/introducing-polaris-privacy-initiative-to-accelerate-user-focused-privacy-online/

世界中で何百万というインターネットユーザーが、IPアドレスを匿名化できるTorプロジェクトのソフトウェアを愛用しています。特に、2013年にエドワード・スノーデン氏がNSAの諜報活動に関する機密資料を公開してからは、多くの人々がインターネットやPC、スマートフォンに対する見方を変え、匿名通信システムであるTorが一層注目されたり匿名通信システムが簡単に使えるルーター「anonabox」のような機器が登場したりすることにつながりました。


PCのウェブブラウザといえば、インターネットに接続する際に最も頻繁に使用されているであろうツールなので、プライバシー面を強化することでユーザーにより安心してFirefoxを使ってもらう、というのが今回の提携の狙いのようです。MozillaとTorプロジェクトの提携により、初めに行われるのは以下の2点。

・エンジニアリング面のサポート
Tor BrowserはFirefoxを基にして作られたウェブブラウザです。Torプロジェクトは、これまで積み重ねてきたものでFirefoxを開発するMozillaのエンジニアやリソースを手助けできることに非常に興奮している、と提携についてコメント。また、Mozillaとの協力により、TorプロジェクトはTor Browser自体の維持よりもFirefoxのプライバシー面の手直しなどに集中できるようになる、ともしています。

・ネットワーク面のサポート
Torネットワークは、同時に接続できるユーザーの絶対数が限られています。このTorネットワークの容量を増やすために、Mozillaのサポートは非常に役立つはず、とのこと。

なお、Torプロジェクトの開発者ブログでは、Tor Browserは個人のプライバシーを保護するための最良の方法であり、今回の提携はインターネットの匿名性における大きな一歩だとしています。

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