取材

2人乗りEVをレンタルして観光地をぐるりと巡れる「MICHIMO」に乗ってきました


奈良県中部に位置して数多くの史跡が分布する歴史ロマンの舞台「飛鳥(あすか)」では、2014年10月11日から電気の力で走る超小型モビリティ「MICHIMO」を一日レンタルできるサービスが始まりました。小型の車体に2名が乗車でき、専用のアプリでナビゲーションされながら一度に多くの名所をめぐることが可能になるというMICHIMOがどのようなものになっているのか、さっそく実車を見に行ってきました。

飛鳥 EVレンタル MICHIMO
http://michimo.jp/

奈良県飛鳥地方で超小型モビリティを活用した観光プロジェクトをスタート | ソフトバンクモバイル株式会社 | グループ企業 | 企業・IR | ソフトバンク
http://www.softbank.jp/corp/group/sbm/news/press/2014/20141001_02/

MICHIMOを借りることができる「MICHIMOステーション」は、近鉄吉野線・飛鳥駅から徒歩1分の場所にあります。自転車を借りられるレンタサイクルの建物にある看板が目印。


そしてこれがMICHIMOの車体。左右に跳ね上げ式のドアがあり、ドライバーは車体のセンターに座るようになっています。こう見えても実は2人乗り。


車体斜め後方から見ると、ドライバーの座る位置がよくわかります。


ドライバーのシートは車体のちょうど中心にレイアウト。


同乗者用のシートはドライバーの後方に配置。まるでバイクに乗るように前席をまたいで座るようになっています。コンパクトな車体ですが、2人で観光地めぐりするのにもバッチリ。


ドライバー席から横を見るとこんな感じ。ドアには窓がないので、乗車するためにドアを開ける場合でも……


このように外から手を入れて、車内側のレバーをガチャリとすればOKです。


運転席周りはこんな感じ。ハンドル、アクセルとブレーキの2ペダルなど、操作は通常の自動車と一緒なのでほとんど戸惑うことがありません。


ハンドルの左には専用のアプリがインストールされたiPadが置かれており、飛鳥地域の名所をナビゲーションしてくれるようになっています。


運転の際にはキーをハンドルの横に挿し、向こう側に2段階回せば車体の電源がONになります。この手順も通常の自動車と全く一緒。


目の前のメーター部分に「GO」のランプが点灯したら準備完了。


シフトレバーはスイッチ式になっているので、「D」を押してアクセルを踏むと走行できるようになります。


実際に乗車してみました。軽量な車体に強力なモーターが搭載されており、予想以上にキビキビと走ってくれるのが印象的。十分なパワーがあるので、路面のアップダウンのある飛鳥を2人で史跡巡りしてもストレスを感じることはなさそうです。走行中には「ヒュイーン」というモーター音が聞こえるのも近未来的な感覚。また、前後に座るというレイアウトになっていますが、車内に声が響くために不思議なほど会話に苦労しなかったのも印象的でした。


ドアにはガラス窓が装備されていないため、走行する際にはダイレクトに風を感じることができますが、さすがに雨の日には乗車をあきらめるしかなさそう。エアコンも装備されていないので「夏は暑く、冬は寒い」と良くも悪くも季節感を感じられるのが特徴で、むしろ「これは屋根のついたバイクなのだ」と考えておけば、そんなデメリットも気にならなくて済むのかもしれません。

◆飛鳥地域の名所・史跡を案内してくれる「MICHIMOナビ」
MICHIMOには観光ルートを案内する専用のアプリケーション「MICHIMOナビ」が搭載されており、数多くの名所・史跡へのルートをナビゲーションしてもらうことが可能です。


「スポットで探す」「体験で探す」というメニューから目的地を探すことができるようになっているので、観光で訪れた際には力強いアドバイザーになってくれそう。


「スポットで探す」を選択すると、「寺院・神社」「史跡」「古墳・天皇陵」などの名所はもちろん、「食事処」「コンビニ・ATM」「充電スポット」などのお役立ちスポットを探すこともできるようになっています。たとえば、「古墳・天皇陵」を選び……


歴史の舞台「石舞台古墳」をタップすると……


石舞台の詳細な情報と位置がマップで表示されました。そして「このスポットへ行く」をタップすると……


ナビ画面が表示されて、目的の場所まで案内をしてくれるので安心、というわけです。これまでにも飛鳥周辺では自転車のレンタサイクルが充実していましたが、MICHIMOに乗ればさらに多くのスポットを楽チンにめぐることが可能になりそうです。


さらに、テーマ別で設定されたルートをめぐることも可能。「飛鳥を包む歴史風土を感じる」「古代人の信仰に耳を澄ます」「万葉に綴られた恋物語を読む」などの面白そうなルートを選ぶことができます。


「観音様の前で写経」や「万葉の時代へタイムスリップ」などといった体験を求めて巡り歩く(走る)ルートも設定されているので、MICHIMOに乗って飛鳥を堪能しつくすことができそうなシステムになっていました。


飛鳥を回れる超小型モビリティ「MICHIMO」は9時から18時まで利用が可能で、運転するためには普通自動車運転免許が必要となっています。レンタル料金は1日8640円(税込)となっており、事前に専用のサイトから予約を行っておけば安心。現在はプレオープン期間のために5台の車両で運営されていますが、2015年5月に予定されているグランドオープン時には17台のMICHIMOが飛鳥の街を走り回ることになっています。

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in 取材,   乗り物, Posted by darkhorse_log

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