神の使い・神猿(まさる)のいる「日吉大社」など申年の初詣に合う寺社に行ってきた


2016年の干支は(さる、猿)。「猿」に縁のある神社はいろいろとありますが、滋賀県にある日吉大社には神の使い・「神猿(まさる)」がいて、「勝る」(勝運・必勝)に通じてるほか、京都御所の鬼門(北東)の方角にあって「魔去る」の役割も果たしています。今回は申年の初詣候補になりそうな、日吉大社をメインとした神社・寺院を巡ってきました。

猿丸神社

まずは京都市内ではない、宇治田原町にある猿丸神社へ行きます。公共交通機関では大きく分けて京阪宇治線宇治駅・JR奈良線宇治駅からバスで行くルートと、近鉄京都線新田辺駅からバスで行くルートの2つに分かれます。今回は京阪宇治駅からのルートを採りました。


駅前のバス停に来ていた「工業団地」行きに乗ります。最寄りのバス停は「維中前」だとのことで、「維中前」「緑苑坂」行きでもOK。


約33分で「維中前」バス停に到着、写真左側にある白い建物が待合室。右の道路は国道307号、手前が宇治・新田辺方向、奥が工業団地・緑苑坂方向です。


宇治田原歴史の道」の案内板が出ていました。


朝イチの電車で宇治に到着したので、気温は1度。


ここから、あの山を回り込んでいきます。


ちなみに、公式サイトを始め多くのサイトで「維中前」バス停が最寄りとして案内されていますが、「工業団地」「緑苑坂」行きなら隣の「岩山」バス停の方が歩いて2分ほどですが近くなります。


「岩山」バス停を過ぎたところにある信号を左折。


川を渡り、突き当たりの交差点を右折。


その先で、再び左折。


あとは道なり。東側から朝日が昇ってきました。ここまでで徒歩15分ほど。


歩道がある部分とない部分があり、トラックの通行が多いので背後には要注意。この集落までで徒歩25分ほど。維中前から猿丸神社まで徒歩25分と書いてあるサイトも見受けられますが、公式サイトや宇治田原町の案内の「徒歩約40分」が正解です。


やがて、集落を抜けると正面に「禅定寺」が見えてきます。


そして上り坂の途中に、ようやく猿丸神社を発見。


神社の前にバス停がありますが……


「平日」や「土日」といった分け方ではなく、まず「毎月13日」と書かれています。月次祭でもバスの運行があるのは午前中のみで、1月13日・4月13日・9月13日の猿丸神社大祭時に限り、午後の3便が運行されます。


「こぶとりの神様 猿丸神社」


猿丸太夫といえば、百人一首に収録されている「奥山に紅葉ふみわけ鳴く鹿の声きく時ぞ秋はかなしき」の和歌で知られる、六歌仙の1人。


その猿丸太夫を「猿丸大神」として祀っているのがこの猿丸神社です。


正面に新しめの階段がありますが、これは裏参道。


もうちょっと道なりに歩いていくと表参道の階段があります。


階段を上ると本殿があり……


その前に2体の石猿が鎮座しています。


絵馬はかわいい猿の顔を自分で描き込むもの。


お札には猿丸太夫が描かれています。


せっかくなので、おみくじ(300円)を引いてみました。


可愛い猿の置物


その中におみくじが入っています。


境内はそれほど広くないので、さっとお参りするだけならバス停のところを起点として往復で15分ほど。


帰りは再び維中前バス停から京阪宇治駅までバスで移動。今回、自宅を始発で出たのですが、京阪宇治駅まで戻ってきたときには9時30分ぐらいになっていました。


今回は敢えて電車+バスで行ってみましたが、かなり時間がかかるので「ぜひ歩きたい」という人以外は、車を使った方がいいかもしれません。


赤山禅院(せきざんぜんいん)

続いては、京都市左京区にある赤山禅院へ。叡山電鉄で出町柳駅から乗り、修学院駅で降りて東側へ歩いていきます。


駅の東にある「白川通北山」交差点から修学院離宮まで14分、赤山禅院まで16分。途中までは同じ道なので、修学院離宮への案内に従って行けばOK。この交差点からは白川通を北上。


2つ目の交差点が音羽川を渡ったところにあるので、右折。住宅地の間を抜ける道ですが、これで合っています。


道の角に「左 赤山」と書かれた石があったら左折。直進すると修学院離宮です。


左折した後、道なりに歩いていくと、道路がクランク状にカーブするところで右手側に鳥居があります。


鳥居をくぐって直進。


すると左手側に赤山禅院があります。赤山禅院は「禅院」という名前の通り神社ではなく、天台宗総本山延暦寺の塔頭(たっちゅう)の1つ。塔頭とは境内の中の小さな寺のことで、、延暦寺は比叡山全域が境内なので、赤山禅院も延暦寺の境内にある寺の1つだというわけです。


ここも平安京の北東・鬼門の方向にあり、「皇城表鬼門」の鎮守として祀られています。


また、「七福神巡り」の発祥とされる都七福神の福禄寿の寺でもあります。


そのためか、福禄寿殿の前には七福神像が並んでいました。


本殿の前には大きな「正念珠」が設けられています。ここをくぐるときに心に浮かんだ願いを参拝の間思い続け、最後の「還念珠」をくぐりながら、やはりその願いが大切だと考えるなら仏様に力を貸してくれるよう祈れば、きっと加護があるとのこと。


本殿の梁には象がかたどられていました。


これだけでは「猿」と関係していないように思えますが、拝殿を見上げると……


屋根の中央に赤い猿がいました。これは御幣と神楽鈴を持った鬼門除けの猿で、御所の東北角の猿と対応していて、御所を守護しています。金網は盗難防止のためのものではなく、かつてこの猿が夜な夜な悪さをしていたため逃げ出さないように閉じ込めたものだとのこと。


帰りは修学院駅ではなく、同じ叡山電鉄の三宅八幡駅へと降りてみましたが、駅周辺の道が細くてちょっと分かりづらいため、あまりオススメしません。これはホーム東側への通路、踏切脇から入ります。


ホーム西側への階段は……


こんな路地から繋がっています。地図を見ながらでも本当に合っているのか不安になります。


なお、駅名にもある「三宅八幡」は駅の北側にある神社。神社自体は赤山禅院と同じく、徒歩10分以上の距離にあるのですが、ホーム端から三宅橋のたもとに立つ鳥居が見えます。


叡山電鉄はICカードシステム導入が2016年3月の予定なので、まだPITAPAやICOCAで乗車することはできないのがちょっと面倒。ICカードシステム導入に先だって、磁気カードであるスルッとKANSAIが1月31日で使えなくなります。


ホームにはすでにICカード読み取り機が用意されていました。


そして、出町柳のようなターミナル駅ではないこの駅にも、「三者三葉」テレビアニメ化のポスターが。


まんがタイムきららと叡山電鉄はラッピング電車などのコラボ企画を何度も行っていて、出町柳駅には「NEW GAME!」とのコラボ企画で設置された主人公・涼風青葉の等身大パネルもありましたが、三者三葉でも何かあるのかもしれません。


日吉大社

紅葉の名所であり、「日吉といえば猿」として知られているのが日吉大社。最寄りは京阪石山坂本線の坂本駅なので、京阪浜大津駅から坂本駅へ向かいます。


坂本駅構内には「鉄道むすめ」の石山もとかのパネルが。


坂本駅の外観はこんな感じ。


駅前から日吉大社前を経由する江若交通のバスが出ています。本数は1時間に2~3本。歩いてもそれほどの距離ではありませんが、ずっと緩い上り坂です。


バス停から左手側を見ると鳥居が見えています。


この鳥居はあくまでスタート地点。


立派な古い町並みを見ながら歩いていくと……


5分ほどで赤鳥居に到着。


「日吉山王大権現」と、大きな猿の描かれた絵馬。


文化財保護のために入苑協賛料が大人300円、子ども150円必要です。


ここまでも上り坂だったのですが、石造りの大宮橋を渡って、さらに上っていきます。


坂を登り切ると山王鳥居があります。鳥居の上に三角形の破風(屋根)が乗った形をした山王信仰の象徴です。東京・赤坂にある日枝神社にも同じような鳥居があるのは同じ山王信仰のためで、この日吉大社は全国に2000ある日吉神社・日枝神社・山王神社の総本社です。もともとは日吉大社も「ひえたいしゃ」と読んでいましたが、戦後は「ひよしたいしゃ」を正式名としています。


日吉大社には神からの使い、神猿(まさる)さんがいます。


「まさる」は、鬼門守護の「魔去る」、必勝の「勝る」に通じます。


神馬は木像でしたが、猿は本物が祀られています。ただし、食べ物をあげることはNGなので、何かあれば社務所に渡して下さい。


境内の最も奥にあるのが西本宮。


楼門軒下の四隅には「棟持猿」という、それぞれに違ったポーズの神猿さんがいます。


ここも猿顔の絵馬。


神猿みくじは魔除・厄除の茶色が300円、厄除・金運上昇の金色が500円。


ちなみに、東本宮にも西本宮と同じような楼門があるのですが……


こちらの軒下には棟持猿はいません。


坂本駅周辺にはそば屋が何軒かありますが、そこまでお腹が空いていないという場合には、茶屋で「遮那王餅」を食べるというのもアリ。五平餅のように潰したごはんを、三角形に練りつけて焼いてあり、それぞれあんことごま味噌が塗られています。


猿田彦神社

最後は右京区にある猿田彦神社です。全国に数ある猿田彦神社の総本社は三重県伊勢市にある猿田彦神社か三重県鈴鹿市にある椿大神社(猿田彦大本宮)だといわれていますが、この右京区の猿田彦神社は京洛三庚申に数えられる「山之内庚申」として知られています。

最寄りは地下鉄の太秦天神川駅か、京福嵐山本線(嵐電)の嵐電天神川電停。


嵐電が専用軌道に入っていくのを横目に、道路沿いに歩いていきます。


やがてコンビニが見えてきて、さらにその先にこんもりした緑が見えてきます。これが猿田彦神社。


神社の西側にある橋の名前は「猿田彦橋」。


その南側を嵐電が走り抜けていきます。


猿田彦橋を渡ってちょっと歩き、右手側に振り返るとあるのが猿田彦神社。


祭神の猿田彦大神は「道ひらきの神」「人生の道案内の神」と崇められ、開運除災・除病招福の神徳で知られています。


このような「見ざる言わざる聞かざる」の絵馬もありますが……


平時は社務所が無人なので、お札やお守りは四条大宮の方向に5分ほど歩いた山之内電停の北にある山王神社へ、という案内が出ていました。


今回の4件の中では最もアクセスが容易です。

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in 取材, Posted by logc_nt