自動車の接近を軍用レベルのレーダーで察知して自転車乗りにお知らせしてくれる「Backtracker」
自転車乗りの死亡事故の多くは車との衝突から起こります。視界が悪くなる夜間において自転車のバックライトは事故防止のために必須ですが、それに加えて軍用レベルのレーダーを搭載することで自転車乗りの方が「後続車のスピードと自分までの距離」をインジケーターで見ることができるのが「Backtracker」です。
Backtracker by iKubu - Dragon Innovation
http://www.dragoninnovation.com/projects/41-backtracker-by-ikubu/
Backtrackerがどのような商品なのかは以下のムービーを見るとよく分かります。
The Journey Begins - Unabridged on Vimeo
視界の悪い夜間に自転車を運転するのは危険ですが、自転車乗りにとっては避けられないこともあります。
男性が自転車の後ろにBacktrackerのリアユニットを取りつけています。
LEDライトを搭載しており、車が近づいてきていないときはゆっくりと赤く点滅。
そしてもう1つ、フロントユニットをハンドルに取りつけました。これが後続車のスピードと自分までの距離を示してくれるわけです。
まだ薄暗い山の中、自転車を運転する男性。
リアユニットのバックライトがゆっくりと点滅します。
自転車の後ろから車が近づいてきました。
するとバックライトの点滅が速くなります。
バックライトが通常時にゆっくりと点滅し、車が近づいてくると点滅が速くなる様子は以下のムービーを見るとよく分かります。
Backtracker Demo on Vimeo
チカチカと点滅するので後続の車はしっかりと自転車の存在を確認可能。
一方、車が自転車から150ヤード(約140m)までの範囲に入ってくると、レーダーが車までの距離と車のスピードを測定し、LEDライトを使って自転車乗りに知らせてくれます。
インジケーターが情報を伝える様子は以下のムービーから確認可能です。
Backtracker - Know When to Turn on Vimeo
これがフロントユニットとリアユニット。フロントユニットの重さは80g、リアユニットの重さは50gで、バッテリーの稼働時間は8時間。LEDの明るさは最大40lmで、Bluetoothを搭載。APIが公開されているのでアプリを自由に開発することも可能です。
自転車乗りの場合、後続車の確認に鏡を使ってもスピードを把握できず、第一に視界が悪いと役に立たないことがあります。また現在の車は静かなため、耳で音を判別するのも近距離にならない限り困難であり、肩越しに目視するのも危険。ということで、手元を見るだけで情報をサッと確認できるインジケーターが開発されたわけです。
この、自転車乗りにシックスセンスを与えるともいえるシステムを開発したのは南アフリカに本拠地を置くikubu。現在商品化を行うための資金を集めている最中で、目標額が19万4500ドル(約2000万円)のところ、締め切りまで14日を残した記事執筆現在までで10万ドル(約1000万円)以上を集めています。今のところ179ドル(約1万9000円)を出資したらBacktrackerをゲットできる出資枠が16枠残っており、179ドルの出資枠が埋まってしまった場合は199ドル(約2万1000円)でゲット可能。出資額を増やすともらえるBacktrackerの数が増えていく仕組みです。
なお、締め切りは2014年9月22日(月)となっています。
Backtracker by iKubu - Dragon Innovation
http://www.dragoninnovation.com/projects/41-backtracker-by-ikubu/
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