記憶に残るロゴをデザインするために自身に問いかけるべき6つの質問
ブランディングの1つとして重要なのが、企業の象徴とも言えるロゴです。企業とユーザーの最初の接点となるロゴをデザインしてきたMin Ming Loさんが、人々の記憶に残るロゴをデザインするために、自分に問いかけるべき6つの質問を公開しています。
The Makings of a Great Logo - BOLD by Pixelapse
https://bold.pixelapse.com/minming/the-makings-of-a-great-logo
◆01:ロゴはどんな感情を呼び起こすのか?
ロゴをデザインする上で最も重要なのが、ロゴが企業の特徴を反映できているか、ということ。ロゴを見たユーザーが呼び起こされる感情は、企業価値にとって適切なものでなければいけません。例えば、ディズニーのロゴは、見た人が「幸福」を感じるようにデザインされています。特徴的な曲線と、楽しげなフォントは、子ども向けのアニメーションを制作している会社にぴったりというわけ。しかしながら、ソフトウェア開発や製薬会社など全く違う分野の企業が、ディズニーと同じようなデザインのロゴにしても、成功しないとのこと。デザイナーは色やフォントが、どのような感情を呼び起こすのかしっかりと考える必要があります。
◆02:ロゴに隠された意味は?
素晴らしいとされているロゴには、デザインに隠されたストーリーがあります。例えば、Amazonのロゴの矢印は、「a」から「z」に向いており、これはAmazonはaからzまでどんな商品をも取りそろえている、という意味が込められています。また、ユーザーが商品を購入したときの笑顔を矢印で表現。ロゴをデザインするときは、企業文化・方向性を理解して取り組むべきだとのこと。
◆03:ロゴは長続きするか?
デザインしたブランドロゴが10年、20年先でも通用するか考えるべき、とLoさんは提言します。デザイナーは流行しているデザインに流されてはダメとのこと。シンプルなデザインは人々の記憶に残りやすく、20年先でも通用するはずです。ロゴの最終デザインが完成してから、少なくとも2週間かけてロゴをじっくりと毎日観察し、「飽きてきたな」と感じたらもう一度見直す必要があります。
◆04:独自性にたけているか?
素晴らしいロゴの特徴の1つは、独自性にあふれていて、他のロゴとは全く違うデザインであること。デザインしたロゴを見て「どこかで見たことがあるような……」と感じるのであれば、デザインを変更する必要があります。
◆05:白黒ではどのように見えるのか?
Loさんがロゴをデザインするとき、まず始めにするのはカラーではなく白黒のロゴを考えること。初期デザインから色を除外することで、ロゴの形に力を注ぐことができるそうです。上記画像の右側にあるのはナショナルジオグラフィックのロゴで、黄色を黒色にすると、ロゴがナショナルジオグラフィックのものかどうかわからなくなってしまいます。色つきのロゴを白黒で表現しても、ロゴの形だけで企業を想起できれば、質の高いロゴと言えるとのこと。
◆06:小さくても何のロゴか識別できるか?
上記画像は企業のロゴを白黒にして16×16pxサイズに縮小したもの。左側にあるナイキ・マクドナルド・Twitter・WWFのロゴは小さくても、その形からロゴの企業を識別できますが、右側にあるGEとスターバックスのロゴはわかりにくくなっています。このようにロゴはどんなに縮小した状態でも一目でわかるようなものがベスト。シンプルなデザインであれば、かなり縮小した状態であっても識別が可能です。
・関連記事
やたらと男性的でグッとくるロゴデザイン30選 - GIGAZINE
製品ロゴなどに使われているおなじみのフォント集 - GIGAZINE
ロゴをどのようにデザインしたかという作り方がスケッチで分かる11の事例 - GIGAZINE
有名IT企業のロゴマークの移り変わり - GIGAZINE
ロゴマークの王道「左右対称」のロゴデザイン33種類 - GIGAZINE
無料でオリジナルデザインのロゴが誰でもカンタンにすぐ作れてダウンロードも可能な「Free Unique Logo Creator」 - GIGAZINE
ペプシとコカコーラのロゴの移り変わりを比較した図 - GIGAZINE
インスピレーションがわいてくる、良くできたロゴデザイン48種類 - GIGAZINE
・関連コンテンツ