「攻殻機動隊ARISE」シリーズ完結・border:4の劇場予告編公開
2013年6月22日から全4部作の公開が始まった映画シリーズ「攻殻機動隊ARISE」のラストを飾る「攻殻機動隊ARISE border:4 Ghost Stands Alone」の劇場予告編が公開されました。本編は9月6日(土)から、2週間限定で全国にて上映開始です。
攻殻機動隊ARISE -GHOST IN THE SHELL-
http://kokaku-a.jp/
border:4のキービジュアルは素子を中心として主要キャラクターたちが一堂に会しており、「攻殻機動隊、起動――」というキャッチコピーがつけられています。
「攻殻機動隊ARISE」は、映画「攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL」やテレビアニメ「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」よりも前、公安9課メンバーが揃うまでのエピソードを描いていて、border:3で警察で捜査を続けるトグサに素子が声をかけそうになるところまで来ていましたが、border:4でいよいよ我々の知る「攻殻機動隊」が起動することになるようです。
border:4のあらすじは以下。
戦後復興の兆しある2028年冬のニューポートシティ――。国外カルテルの利権を巡る水の価格協定への抗議デモを見守る、草薙素子少佐率いる独立攻性部隊の姿があった。その目の前で警備の機動隊による無差別発砲事件が突如発生。それら前代未聞の同時ゴーストハックは電脳ウィルス“ファイア・スターター”が引き金となったものだった。草薙は感染源であるサイードを特定、事件鎮圧のために銃撃する。その最中、草薙の電脳に“枝”をつけた何者かがいた。バトーたちが対象人物の元へと急行すると、そこには全身義体の少女ツダ・エマの姿があった――。陸軍情報部ホヅミ大佐が申し出たエマの引取りを拒絶した荒巻の指示で彼女を護送・調査する草薙は、エマのゴーストへのダイブを敢行。そこには“ブリキの少女”エマと“カカシの男”ブリンダジュニア、ふたつのゴーストが存在した。彼らが目指すものは何なのか。
陰謀渦巻くダブルゴーストの真相に草薙が迫る――。
そしてこちらが予告編です。
『攻殻機動隊ARISE border:4 Ghost Stands Alone』劇場予告編 - YouTube
©士郎正宗・Production I.G/講談社・「攻殻機動隊ARISE」製作委員会
素子を中心にトグサ、イシカワ、パズ、サイトー、ボーマ、バトーが集まっています。
名コンビ(?)の素子&バトー。
全身義体の少女ツダ・エマ
ロジコマと素子
混乱に陥っているとおぼしきパーティー会場、そして光学迷彩に身を包んでいるのは……。
「ARISE」シリーズ最終章、1人の少女の中にある「ふたつのゴースト」の真相とは。
ちなみに、シリーズの最後を飾るエンディングテーマアーティストが「高橋幸宏 & METAFIVE(小山田圭吾 × 砂原良徳 × TOWA TEI × ゴンドウトモヒコ × LEO今井)」で、エンディングテーマが新曲の「Split Spirit」であることが決定しました。
担当することになった経緯や、曲に込めた意味などについては以下のように語っています。
Q:
エンディングテーマ曲を担当することになった経緯を教えて下さい。
小山田圭吾:
4つめのエンディング曲の制作が始まる前にちょうど、高橋幸宏&METAFIVE(小山田圭吾×砂原良徳×TOWA TEI×ゴンドウトモヒコ×LEO今井)に参加していて、思いつきました。
YMOのアルバムで「SOLID STATE SURVIVOR」というのがあって、攻殻機動隊の以前のシリーズの中にも「Solid State Society」というのがあって、攻殻機動隊は、YMOにも影響を受けていたと思うので、(高橋)幸宏さんはピッタリなんじゃないかと思いました。
Q:
タイトルや歌詞に込められた意味を教えて下さい。
高橋幸宏:
今作の第二の主人公エマの2つの人格の葛藤、虚無感、悲しみ、みたいなものを少し刹那に表現できたらと思いました。タイトルはLEO君のイメージからです。
LEO今井:
エマを中心に考え、彼女に宿る2つのゴーストとその行方をテーマに書き始めました。即ち、エマの分裂(スプリット)してしまった脳内・精神・霊体(スピリット)という意味を込めた曲名「Split Spirit」です。
Q:
楽曲制作時メンバーの方とどんなやりとりがありましたか?苦労したこと、面白かったエピソードは?
砂原良徳:
最初に小山田君が楽曲の土台と骨組みを作ってそこに僕がリズムとベースを入れました。
気の知れた仲なのでほとんどコミュニケーションはなく進みました。
TOWA TEI:
時期的に歌入れ前だったので歌の邪魔にならない間奏の場所で遊んでみました。
バトン・リレー形式でスムーズに仕上がりましたね。
ゴンドウトモヒコ:
メンバー各自のファイルのやり取りから色々な発想が湧きました。
みんな卓越した打ち込みのセンスなのでぼくは敢えてそこに触れずにホーンで参加しました。
実際の曲作りがこのメンバーでは初めてだったわりに作業もスムーズだったしとても新鮮でした。
Q:
攻殻機動隊シリーズをご覧になったことはありましたか?どんな印象をお持ちですか?
高橋幸宏:
全部は見ていませんが、初期のもの、そして今回のシリーズ。印象は一貫した独特な寂寥感でしょうか。
そして難解にも思えるストーリーに時々混乱しつつ、それが快感になっていく感覚。
Q:
ファンの皆様へメッセージをぜひお願いします。
高橋幸宏:
今回の攻殻機動隊のエンディングテーマ、小山田君からの呼びかけで楽しくバンド初のレコーディングが出来ました。とにかくスペシャルなメンバーで構成されているグループなので、やっていても色々な発見があってわくわくします。どうかYT&METAFIVEの世界の一端を作品と共に味わっていただけたら幸いです。
なお、8月8日(金)~20日(水)には西武池袋本店別館2階の西武ギャラリーにて、士郎正宗のコミック「攻殻機動隊」誕生25周年を記念した「攻殻機動隊25th Anniversary 攻殻機動隊 大原画展」が開催されることになっています。漫画原稿からアニメ原画・セル画まで、「攻殻機動隊」の歴史を振り返ることができる大規模な展覧会なので、ファンの人はぜひ足を運んでみて下さい。入場料は一般800円、大学生・高校生600円、中学生以下は無料です。
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