野外フェスでもスヤスヤ眠れる蜂の巣型の簡易住居「B-AND-BEE」
野外フェスティバルやキャンプなどでは何日もテントで過ごすことになりますが、ベッドがない状態で何日も眠って体を痛めたり、雨が降って浸水したりと快適に過ごせないこともあります。「B-AND-BEE」は蜂の巣型のカプセルを組み合わせた簡易住居で、キングサイズのベッドやソファも設置でき、電気を使うことも可能。野外とは思えない快適さを実現しています。
B-AND-BEE
http://b-and-bee.com/>
これがB-AND-BEE。狭い場所でも簡単に設置できる蜂の巣型のカプセル住居で、キングサイズのベッドを設置でき、荷物を置いたりロッカーにしたり、ライトを灯すなど電気を使うことも可能となっています。
これが1つ1つのカプセル。
中はこんな感じです。
入り口は垂れ幕をめくる形になっています。
こっちはソファーを設置。
物資が少なくツライ生活を強いられがちな野外フェスで、豊かな生活が送れます。
これがいくつかのカプセルを合体させた形。階段もついています。
組み立て風景。
組み立ての様子は以下のムービーからでも確認できます。
B-and-Bee stackable sleeping cells installation on Vimeo
クレーンを使ってパーツとパーツをくっつけていっています。
段々完成形に近づいてきました。
デザインが良くとも設計が難しく商業化できないアイデアはたくさんありますが、B-AND-BEEは輸送・組立・メンテナンスに至るまで、しっかりとデザインされています。
これが設計図。
アート作品のようにすることも可能です。
B-AND-BEEはベルギーにあるCompaanとLabeurという2つの組織によって生まれ、アントワープのコンペティションで優勝したアイデア。まだ完成に至っておらず、アイデアをデザイン会社のAchilles DesignとOne Small Stepと共に実用化しようとしているところです。
Achilles Designらはクリエイティブなアイデアに資金が与えるCICIの助成金のもと、6つのカプセルが1つになったB-AND-BEEの段ボール紙を使った小さな模型を作成した後に、フルスケールで木製のB-AND-BEEを開発しました。B-AND-BEEは野外フェスを愛する人々のニーズとマッチしており、現在フェスティバルの関係者と協議を行っていますが、野外フェスに留まらずセキュリティー機関や都市サービスに適用することも考えているようです。野外フェスなどでは資源の無駄がたくさん出ますが、B-AND-BEEが無事商業化すれば、この無駄を減らせると考えられています。
なお、プロトタイプのB-AND-BEEは音楽フェスのGentse Feesten 2014でもお目見えする予定です。
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