取材

全長12メートルの巨大象ロボに乗れる機械仕掛けの遊園地「レ・マシーン・ド・リル」はこんな感じ


フランスのロワール地方最大の都市であるナントはフランス人が「最も住みたい街」として上位にランクインする美しい街並みの都市です。そんなナントには、数々の機械仕掛けのアトラクションが展示され、12メートルの巨大象ロボットに乗れるスチームパンクな遊園地「レ・マシーン・ド・リル」があり、観光名所として注目を集めているので、実際にどんなところなのか見に行ってきました。

Les Machines de l’île
https://www.lesmachines-nantes.fr/

Parc des Chantiers, Boulevard Léon Bureau, 44200 Nantes, France


12メートルの巨大象ロボット「マシーン・ド・リル」が歩いているところは以下のムービーから見ることができます。

12メートルの巨大象ロボット「マシーン・ド・リル」がのしのし歩く - YouTube


◆レ・マシーン・ド・リルのメリーゴーラウンド
というわけで機械仕掛けの遊園地「レ・マシーン・ド・リル」に到着。入り口のメリーゴーラウンドが目を引きます。


馬ではなく骨組みだけの人間が回っていたり……


巨大なクワガタ


スチームパンクな乗り物まで。メリーゴーラウンドには大人8ユーロ(約1100円)、子ども6.5ユーロ(約900円)で乗ることができます。展示ギャラリーのチケットを持っていれば1.5ユーロ(約200円)の割引が適用されます。


◆展示ギャラリー「Galerie des Machines」


レ・マシーン・ド・リルの機械仕掛けの造形を手がける芸術集団「ラ・マシン」が、作家ジュール・ヴェルヌの世界観を表現した数々の機械展示物が展示されているギャラリー「Galerie des Machines」はメリーゴーラウンドを越えたところの屋根の下にあります。


展示ギャラリーに入るには受付で入場チケットの購入が必要。大人8ユーロ(約1000円)、子ども6.5ユーロ(約900円)で、象ロボットの搭乗チケットを持っていれば1.5ユーロ(約200円)割引になります。


入場チケットとパンフレットをゲット。


ギャラリーの入り口で入場チケットを通せばOK。


中に入ると機械仕掛けの鳥ロボットを発見。


その手前にはピタゴラスイッチのような鉄製の木が生えています。


広間から続くドアがあったので入ってみます。


中ではいろいろな動物の木製の展示物などを見て回ることができるようになっていました。


広間から続く別の部屋にも行ってみます。


こちらは植物園のようになっている模様。


植物に紛れて謎の木のロボットが展示されていたり……


カラフルな魚のロボット


古代の生物っぽいロボットなどを見ることができます。


広間に戻ると「風の谷のナウシカ」に出てきそうな虫の形をしたロボットを発見。


今にも走り出しそうなバッタロボットはこんな感じ。


いくつかのロボットには操縦席がついていますが、勝手に乗ったりしてはいけないそうです。


・鳥ロボットのパフォーマンス
広間で人だかりができていたので見に行ってみると、イスに座った子どもが穴の中に降りていくところでした。


これは一体なんなのか?というと、展示されている機械仕掛けを動かしたりするパフォーマンスとのこと。


さらに職員が謎のコントローラーを操作すると……


貴婦人が上昇していきます。


4人が宙づり状態に。


そして4人の職員たちも鳥ロボットに乗込んだら、大きなロボットが空を飛び始めました。


鳥型マシンが空を飛んでいく様子は以下のムービーから見ることができます。

鳥型マシンに人が乗って飛んでいるところ - YouTube


また、展示ギャラリーのチケットを持っていれば向かい側の工房にも入ることができるので行ってみることに。中に入りたそうな子どもがじっと見ています……。


階段を昇ると通路が伸びており……


下には工房があり、製作中の展示物などを見ることができます。


さらに進むと木の空中廊下があります。


やたら急角度な坂があり……


ナントの景色を眺めることが可能。


そのまま下に降りると入り口付近のカフェに出るようになっています。


カフェはこんな感じ。


◆12メートルの象ロボット「マシーン・ド・リル」
お目当ての象ロボットの搭乗口に行ってみると、乗込み用の乗降クレーンを発見したものの象ロボットが見当たりません。象ロボットは人を乗せるとナント島を約30分かけて歩き回るため、周遊中は帰りを待つことになります。


象の鳴き声が聞こえてきたので行ってみると、全長12メートル、重量50トンの超巨大ロボットがレ・マシーン・ド・リルに帰ってくるところでした。


背中や頭に客席があり、大人8ユーロ(約1100円)、子ども6.5ユーロ(約900円)で搭乗することができます。展示ギャラリーのチケットを提示すると1.5ユーロ(約200円)が値引きされます。


脚の付け根のあたりはいかにも機械仕掛けなコード類が見えており……


ず太い足でのしのし進みます。


実際には前後に付けられた車輪で進んでいるようです。


運転席は象の頭の下側。


時速は1~3kmと鈍足歩行ですが、周囲は数名のスタッフが厳重に監視しており、興奮した子どもがちょっとでも近づくと「ピピー!」と笛を鳴らして安全に気を配っていました。


鼻の部分が自由自在に動いており、定期的に水を噴射します。かけられた子どもは大喜びですが、カメラを持っていてもお構いなしなので注意が必要。


なお、鼻から水を噴射している様子は以下のムービーから見ることができます。

12メートルの巨大象ロボットが鼻から水を噴射! - YouTube


ナント島の周遊から帰ってきた象ロボットはギャラリーの中まで戻ってくるのですが、まるで何かの映画のような迫力があります。


最終的にカフェの横で停止。巨大な象がのしのし歩く様は圧巻で、大人も子どもも楽しめる機械仕掛けの遊園地になっていました。


◆トラムでの行き方
なお、レ・マシーン・ド・リルへのアクセスですが、TGVのナント駅からトラムを使うのが便利です。


まずは街中を走っているトラムの駅へ。


駅の周りには以下のような切符販売機が設置されています。


操作は画面下のパネルを回せば上下移動、ボタンを押せば決定。切符は1回券が1.5ユーロ(約200円)。


切符はこんな感じ。


トラムへ乗車して……


改札に切符を通す……、のですが、他の乗客は切符は買っていたものの、なぜか誰も切符を通していませんでした。


降りる時はドアの真ん中にあるボタンを押せばドアが開く仕組み。


というわけで最寄りのChantiers Navals駅に到着。


機械仕掛けの遊園地があるナント島を目指してアンヌ・ド・ブルターニュ橋を渡ります。


橋は大きなロワール川に架かっており、向こう岸に何やらカラフルな建造物が見えます。


橋を渡りきると川辺で多くの人がたたずんでいます。ここまで来ればすぐそこがレ・マシーン・ド・リルというわけです。


なお、街のあちこちに乗り捨てのレンタル自転車ステーションがあるので、自転車で行くという手もありです。

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in 取材,   乗り物,   動画, Posted by darkhorse_log

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