Googleマップの座標とGPSを使って迷わず目的地に到着する方法
旅行先で予約したホテルに行きたいのに、初めて訪れた町では右も左も分かりません。そんな時に役に立つのがGPSでした。ただ、これには下準備として、地図の導入や座標の入力が必要です。これを済ませておけば、GPSがスムーズに目的地へと案内してくれます。
こんにちは、自転車世界一周の周藤卓也@チャリダーマンです。アラビア半島を旅したバーレーンの首都マナーマでは、事前にホテルを予約していたので、必ずそこに到着する必要がありました。昔は紙の地図を片手に右往左往していたのですが、今はGPSで簡単に見つけることができます。絶対に便利なやり方なので、今回は一部始終をまとめてみました。
◆GPS
自分が使用しているのはガーミンの「GPSmap 62s」というモデルです。最近はGPS機能が付いたスマートフォンがありますが、長時間の使用だとバッテリーが心配。その点、これだと単三充電池2本で8時間前後は動いてくれます。ファームウェアは英語ですが、操作は多くないので問題ありません。
自転車に台座を取り付けているので、走りながらでも操作は可能で、現在地の標高や目的地への距離も表示されて、一日における走行の幅が広がっています。電波を捕捉したら現在位置が表示され、移動と共に地図にラインが刻まれるので、街で迷うこともありません。とても便利な道具ですので、これ無しの旅は今では考えられず、今回のバックパッカーの旅でも大いに活躍してくれました。
ハンドルに取り付けたガーミンGPS。
◆地図の導入
オープンストリートマップがベースの「Free worldwide Garmin maps from OpenStreetMap」というフリーの地図サイトを利用しました。
「Asia」の中にある、「Bahrain」を選択すると、該当地域が表示されます。
確認して「Download map now!」をクリック。
するとこちらのページに移動。「osm_generic_gmapsupp.zip」をダウンロードし、解凍後にガーミンのGPSに転送したら、バーレーンの地図が使えるようになっています。
◆Googleマップ
今回はエクスペディアジャパンで予約。最安値のホテルですが、それでも17ディナール(4610円)もしました。
宿泊する「Awal Hotel」をグーグルで検索するとヒット。
Googleマップに移動。
カーソルをホテルの場所に合わせて、右クリックでメニューを開き「この場所について」をクリック。
そうするとホテルの場所にあたる「座標(N26.235033、E50.576764)」が出てきます。
◆座標の入力
GPSの電源をオン。Mark→Locationで座標を入力。
アイコンをホテルマークに、そして「AWAL HOTEL」とホテル名を入力をしておくと、現地で場所を聞くときに役に立ちます。
Mapで確認。
ズームをして、Googleマップの表示と、ガーミンマップの表示に問題がなければオッケー。準備は完了です。
◆いざバーレーン
カタールの首都ドーハから1時間、ブリティッシュ・エアウェイズのフライトで空港に到着。
いつもなら自転車で移動するので公共交通機関は滅多に使わないのですが、今回はバックパッカーになっていたので、予め空港からのアクセスを調べていました。タクシーは高くつくので使いたくないのです。バーレーンは路線バスの運行があるということで、空港近くのバス停で待つことに。……しばらく待ったのですがバスはやって来ず、代わりに停まったタクシーが「市中心まで1ディナール(約280円)」と言うので、乗せて行ってもらうことにしました。流しのタクシーは怖いのですが、この国なら大丈夫だろうという判断。
ドライバーはホテルの場所は知らないようで、近くの郵便局で降ろしてもらいました。
「I love BH(Bahrain)」のモニュメント発見。
座標近くの場所に到着したのですが、それらしいホテルは見当たらず、地元の人に聞いてみます。
聞き込みをもとに歩いて行くと「Awal Hotel」が見つかりました。
「265」のマークが実際のホテルの位置なので、Googleマップの座標からは300m位ずれていることに。赤いラインは滞在日に移動した足あと。
エクスペディアジャパンの予約確認ページでホテルの地図をクリックすると、住所がGoogleマップで検索できるようになっていました。これも、また違っています。
このようにはっきりしない場所でしたが、今回、自分が訪れたことで「正しい座標(N26.23249、E50.57423)」が判明しました。この座標を入力すれば、誰も迷うことなく「Awal Hotel」に到着できるでしょう。
今回のホテルはインターネット上の情報が錯綜してましたが、ブッキングドットコムで予約したレバノン、キプロス、マルタの宿は地図に問題なく、同じように座標を探し出し、難なく現地で宿を見つけられました。手元にガイドブックがある場合は、地図の形とホテルの場所をGoogleマップに照らし合わせて、座標を抽出するという形になるでしょう。宿自体が座標を公開してくれると便利なんですけどね。
と、ここまでまとめていたのですが、もしかしてと思って検索をかけると、やはり最初の時点で20mほどずれていました……。カーソルを合わせると目的地の色が変わるので、その時に右クリックでメニューを出して「この場所について」をクリックするのが正しい座標の抽出方法です。座標が正しければ、これくらいの誤差だと、現地では迷うことないですけどね。
楽しみにしていたホテルは……。
冷房とWi-Fi付きで、このような部屋でした。お金を出した分だけ、快適ですよね。
バスタブもあったので、お湯を張って浸かることができました。
冷蔵庫もあるので、飲物も冷やしておけます。
テラスも付いていました。
ロビー。中級ホテルといった雰囲気ですね。
少し年季が入っていたフロア。
◆出国へ
バーレーンの観光を終えて、今度こそは路線バスで空港へと向かいます。事前にインターネットでバス会社のホームページを検索してバスの路線番号を調べました。直通はないようで「ムハラク(Muharraq)」のバスターミナルで一度乗り換えます。
出稼ぎの人の足となる公共路線バス。
心配しましたが、無事に空港最寄りのバス停に到着。バス代は合わせて0.350ディナール(約100円)でした。
フライトの3時間前。
次の国となるクウェートへ向かいます。
今回の旅では事前に宿を予約、宿の座標を検索、GPSに宿の座標を入力、空港から宿までの移動を確認、とこれらを繰り返して旅を進めていました。座標さえ分かれば、いろいろとアプリもあるでしょうから、スマートフォンでも同じことはできそうです。
すべての場所には、座標が存在しています。これを上手く活用しない手はないですよ。
(文・写真:周藤卓也@チャリダーマン
自転車世界一周取材中 http://shuutak.com
Twitter @shuutak)
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in 取材, Posted by logc_nt
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