取材

バックパッカーの経験を積んだ8回のフライトで8カ国を繋いだ旅まとめ


航空券代だけで12万8891円かかりました。チュニジアを基点にアラブ首長国連邦、オマーン、カタール、バーレーン、クウェート、レバノン、キプロス、マルタを回った旅。計画段階はハラハラしてましたが、無事にフライトを繋ぐことができました。

こんにちは、自転車世界一周の周藤卓也@チャリダーマンです。アメリカ大陸の走行を終えてバックパッカーに転身し、5月5日から25日間をかけていつもとは違う旅をしてきました。飛行機で移動して、入国手続きを済ませ、公共交通機関で街へ。予約したホテルへ向かい、観光ミッションをこなす繰り返し。一気に8ヶ国も旅を進めたので、色々と学ぶことも多かったです。今回のこの旅の一部始終を、まとめさせて頂きました。

◆準備
ブラジルのサンパウロからカサブランカを経由して、チュニジアの首都チュニスに到着。余裕を持って5日間を準備にあてます。


行き当たりばったりで探し当てたチュニスの安宿。宿泊の時点で確認したのですが、自転車と荷物を預かってもらうことに。


バックパッカーになるにあたって、自転車のSPDシューズの金具は取り外します。靴は一足しか持っていないのです。


やはり荷物が入りきらなかったので、出発の朝にチュニジア製のサブバッグを14ディナール(約1000円)で購入。


このスタイルだと、フライト時に荷物を預ける必要がなく、バック2つを機内に持ち込む事ができて、到着時にターンテーブルに並ぶことなく助かりました。


ただ、チュニジア製のサブバッグは途中で破けてしまうという残念なクオリティ。


それからはキプロスのディスカウントストアの買物袋を代用しています。軽装だけど、気持ちは一端のバックパッカーでした。


◆まとめ
湾岸諸国はビザの取得が極めて難しいサウジアラビアを挟むため、アラブ首長国連邦とオマーンのバス移動以外は飛行機を使う必要がありました。カタールとバーレーンなんて、たった1時間のフライトに1万円近い出費。レバノンはかつて陸路で移動できましたが、基点となるシリアが混乱している現在では無理でしょう。キプロスとマルタはいずれも航路は存在するのですが、手間暇を考えると、すべて飛行機で繋ぐという結論になりました。

航空券と費用は
・チュニス→アンマン→ドバイ:ロイヤル・ヨルダン航空(3万677円)
・マスカット→ドバイ→ドーハ:エミレーツ航空(1万7236円)
・ドーハ→マナーマ:ブリティッシュ・エアウェイズ(9682円)
・マナーマ→クウェート:ジャジーラ航空(1万2926円)
・クウェート→ドーハ→ベイルート:カタール航空(1万4180円)
・ベイルート→ラルナカ:ミドル・イースト航空(1万1219円)
・ラルナカ→マルタ:マルタ航空(1万7770円)
・マルタ→チュニス:チュニジアエアー・エクスプレス:(1万5201円)
となっています。自転車を預けるので起点と終点はチュニジアでした。

快適だったドバイの空港。


フランス語とサーバーの応答の悪さに苦戦したチュニジアエアー・エクスプレスでの航空券入手。


経由便も含めて何度も飛行機に乗ったので、階段を昇り降りするタラップを使う空港は、バスでの送迎があるので、面倒だということを学習。写真のようにボーディング・ブリッジで搭乗できる空港の方が楽でした。


経由地のアンマンに向かわず、エジプトで迂回を始めたので「もしかしてカイロに着陸するの?ピラミッド見れるの?」と期待したのですが、イスラエル上空を飛行しないためのようです。


フライトごとに現地時刻が変わっていたので、グーグルで「【都市名】+時間」で検索すると、時刻が表示されるのは便利でした。


何があってもいいようにと、早め早めの空港到着を心がけていました。ただ何事もなくスムーズに進むので、マルタからチュニジアに飛ぶ最後のフライトは、大丈夫だろうと油断していたら、路線バスが遅れて冷や汗をかきながら空港に到着。「いやーバスが遅れてしまって」と慌ててチェックインするも「大丈夫、飛行機遅れてるから」とまさかの遅延。「ごめんなさいね。レストランで食事できるようにしているから」とクーポン券を渡されます。

このクーポン券を持って……


空港内のレストランへ。


鶏肉のソテーとビールを注文しました。


十分に余裕があった便のはずが、遅延の影響で夜も更けて到着。最後の最後にスケジュールを崩されたのには参りました。

ビザ代が必要だったのは
・カタール:100カタール・リヤル
・バーレーン:5バーレーン・ディナールor15アメリカ・ドル
・クウェート:3クウェート・ディナール
の3カ国のみ。アラブ首長国連邦とレバノンは空港で無料のビザの発給。オマーンはバスの陸路移動ではビザ代が免除に。キプロスとマルタはビザの必要がありません。Wikipediaで「日本国民の査証要件」というページを発見して、事前に確認していました。


空港から市街への交通手段も事前に調べて動いています。空港付近のタクシードライバーは、値段を吹っかけてきたりと、嫌な雰囲気が漂って好きになれません。クウェートだと「Kuwait Public Transport Company」のようにオフィシャルサイトで路線の確認ができます。キプロス、マルタはEUの一員でもあって公共交通に全く問題なし。ドバイは地下鉄と繋がっているので移動しやすかったです。自転車だと地図を用意するだけでいいんですけどね。

空港のアクセスは
・ドバイ:地下鉄
・マスカット:乗り合いバン
・ドーハ:徒歩
・マナーマ:路線バス
・クウェート:路線バス
・レバノン:乗り合いバン
・キプロス:路線バス
・マルタ:路線バス
このような形でした。

バーレーン到着に備えて、グーグルマップでバス停の場所を確認中。


事前の情報通りに、空港の直ぐ側にバス停がありました。


湾岸諸国は安宿が少ないようで、いつもなら絶対に使わないホテルに宿泊しました。ここはアフリカのビザ代と同様に、必要な経費として諦めるしかありません。レバノンやマルタではドミトリー形式の宿に泊まりました。エクスペディアアゴダブッキングドットコムといったサイトで予約してます。ホテルの場所は「Googleマップの座標とGPSを使って迷わず目的地に到着する方法」の記事のように、予めにホテルの場所を調べておくと移動が簡単です。

ドバイでは「貧乏バックパッカーなのにドバイで三ツ星ホテルに泊まってみた」と、これまでの旅で1番となる8000円台のホテルに宿泊。


キプロスにはシングルで1泊20ユーロ(約2800円)の部屋がありました。


「ブッキングドットコム」は到着時に、現金払いもできるので便利。


本来なら冬に訪れたいエリアでしたが、旅のスピードを重視して5月の訪問となりました。心配していた気候はこのような感じに。

アラブ首長国連邦、オマーン、カタール:日差しが強くて、日中の移動は大変。
バーレーンクウェート:日差しは強いが、日中は風や雲があるので幾分かマシに。
レバノン、キプロス、マルタ:爽やかな陽気といった感じで問題なし。

オマーン辺りの暑さが山でしたが、後は涼しくなっていくので何とかなりました。強い日差しを和らげてくれたクウェートの雲。


この旅では、航空券代が12万8891円、宿泊費、交通費、食費、観光費が約11万6000円と、合わせて24万5000円位を使っています。費用として30万円位を想像していたので、いい形で納まってくれました。お金に関しては、湾岸諸国ではATMで現地通貨を引き出すか、手持ちの米ドルを両替。キプロス、マルタはユーロ圏ですので、余っていたユーロを利用していました。

アラブ首長国連邦の紙幣と硬貨。


クウェートの1ディナールは約360円で、世界一高額な通貨。ただ、補助通貨も4分の1まで紙幣となっていて、缶ジュースが0.150ディナール(約50円)と物価はそこまで高くありません。


◆目標
自転車だと走るだけで、その国を満足できるのですが、バックパッカーだと動かないと始まりそうになく、1ヶ国に1つは目標を定めて、行動しています。心配した公共交通機関も何とか乗りこなして目標を達成してました。

アラブ首長国連邦:「現時点で世界一高いビル「ブルジュ・ハリファ」の展望台に上って見えたドバイの今」とブルジュ・ハリファに上って……


アラブ首長国連邦:「映画館・水族館・スケート場などが揃う、恋人や家族連れで訪れたいドバイのショッピング・モール」と隣接するドバイ・モールを観光。


オマーン:「謎の国オマーンを旅してアラビアのお城「ニズワフォート」に魅せられた」とニズワまでデイトリップ。


カタール:「目を疑うこともあるアラビア半島の日常風景」でも取り上げたのですが、頑張って首都ドーハ中心の高層ビル群を眺めてきました。


バーレーン:アラブの春に触発されたバーレーン騒乱の中心となった真珠広場に足を運んだのはいいですが、厳重な警備体制によりカメラを撮り出すことはできず。ただイスラムの国では珍しく、落書きで街が荒れていたのが記憶に残ります。


クウェート:異色なデザインとなっている給水塔を訪問。そのまま海岸沿いを歩いて、ショッピング・モールや魚市場も見学しています。


レバノン:国旗にも描かれているレバノンスギを求めて高原地帯へ。乾燥とした周辺国とは違って、豊かな水と緑が広がる光景には驚きました。


キプロス:トルコ系とギリシア系の住民の対立から分断国家となっているキプロスでは、トルコ系の北キプロスに入国。ケマル・パシャのお札に、手にフィットするチャイグラス、酸っぱい乳飲料のアイランに、かつて旅したトルコを思い出します。


マルタ:主島のマルタ島の隣にあるゴレ島を観光。マルタはリゾート地としてヨーロッパからの観光客で賑わっていました。最後となるチュニジアへの航空券入手に手間取って6日間も滞在。


おまけで、レバノンの首都ベイルートで、ハリウッド版ゴジラが上映されていたので、観てきました。音声は英語で字幕はフランス語とアラビア語。少年の頃に見ていた映画シリーズを、まさか海外で見ることになるとは。


◆旅行中
マックアラビア・インドカレー・トルコケバブとお腹いっぱいになる湾岸諸国の食事情」と、ケバブを頬張り……。


鶏肉、ビーンズ、クルミ、レーズンといった具材が、爽やかなソースと絡み合って一つとなったレバノンのライス料理は絶品。


マルタではイタリアに近い影響もあるのか、約1ユーロ(約140円)の切り売りピザが軽食として普及していました。


湾岸諸国では「Rani」というフルーツジュースがお勧めです。日本にもある粒粒の果実が入ったオレンジジュースを始め、様々なフレーバーを楽しむことができます。


クウェートの魚市場であった青年。


レバノンの街角にて。


キプロスのマクドナルドにいた笑顔の少年たち。


同様に北キプロスの少年たちも、元気がいっぱいでよろしい。


◆帰還
フライトの遅延に参ったものの、無事にチュニジアに到着。預けておいた自転車も荷物も無事で、ここで一つの旅が完成。心配ばかりしていたけれど、バックパッカーの経験を重ねて、いろいろと勉強になりました。

首都チュニスのシンボルともなっている時計塔。


旅先でガイドブックを見かけて以来、憧れていた湾岸諸国を自分も訪問できて新鮮でした。自転車ではなかったものの、国の数だけ魅力があると実感。大きな旅の流れの中で、一つ拠点を定めて、辺りを周遊するのも有りですね。また、どこかでこのような旅を実行できたらと考えてしまいます。

(文・写真:周藤卓也@チャリダーマン
自転車世界一周取材中 http://shuutak.com
Twitter @shuutak)

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in 取材,   , Posted by logc_nt

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