自転車で死角になる背後をHDで記録するテールライト型ドライブレコーダー「Fly6」を実際に装着して走行してみました
LEDライトで自分の存在を知らせつつ、後方の様子を常にカメラで撮影してくれるテールライト型ドライブレコーダーの「Fly6」にクラウドファンディングサイトのKickstarter経由で出資したところ、ついに完成して手元に届いたので、一体どれほどの実力なのか、実際にいろいろ試してみることにしました。
Bicycle Camera and Rear-light | Fly6
http://fly6.com/
さっそくFly6の実力を試すべく、いろんな場所を走りまくってどのような映像が収められるのか試してみました。夜間走行しながら撮影した映像はこんな感じ。自転車は基本的に車道を走行するのですが、万が一の後方からの事故に巻き込まれた場合でも、後から状況を明確に確認することができそうです。
Fly6で撮影しながら夜の国道サイクリング - YouTube
自転車の走行がOKな繁華街を走ってみたりしました。
Fly6をつけて繁華街ぶらぶらサイクリング - YouTube
そしてこちらは緑あふれるサイクリングロードを軽く走行したシーン。
Fly6で撮影しながらサイクリングロードを走行 - YouTube
LEDライトの点灯パターンや明るさは以下のムービーを見るとわかるようになっています。
Fly6のLED点滅パターンはこんな感じ - YouTube
◆パッケージ開封・内容物はこんな感じ
製品パッケージはこんな感じ。Fly6を装着したロードバイクの姿がプリントされています。
パッケージ底面は非常にシンプルになっていました。
パッケージは天面ががばっと開くタイプ。中にはスポンジの緩衝材の上にマニュアルが置かれています。
マニュアルとスポンジをとると、Fly6と周辺パーツが姿を現しました。
パーツはすべて専用にカットされたスポンジに収まり、品質の高さを感じさせるパッケージとなっています。
中身をすべて出してみるとこんな感じ。
Fly6の本体。一般的に市販されているLEDテールライトと似た形状ですが、黒い円形のカメラ部分が特徴的に目立っています。
カメラのレンズ周囲には8つのLEDライトが配置されています。
カメラの下には、後方に存在を知らせるための赤色LEDライトが配置されていました。
本体底部にはゴム製のカバー
カバーをとると、Mini-USB端子とmicroSDカードスロットが姿を現しました。
シート下にFly6を取り付けるためのアタッチメントは2個入り。
背面にある溝にFly6を装着します。
かちゃり。
Fly6のマウント部分には角度がつけられ、シートポストに装着した時に最適な角度になるようにセッティングされています。
角度調整用のシリコン製シムが3種類・4枚セットになっています。
そしてこれは翼断面状のシートポスト専用のシリコン製シム。
柔らかい素材となっており、幅広い形状に対応しています。
本体を固定するためのストラップもシリコン製となっていました。
◆Fly6の本体設定
Fly6を初めて使用する時は、最初に本体の時刻設定を行うためにPCに接続する必要があります。電源OFFの状態で、付属のUSBケーブルでFly6とPCを接続。
そして電源をONにすると、接続が開始されます。
「フォルダーを開いてファイルを表示」をクリック。
「Set Date & Time」フォルダを開きます。
フォルダ内に保存されている「config.txt」をクリックして開きます。
ファイルの中身は日付と時刻を表す文字列が記載されているので、これを書き直してFly6に戻すことで時刻設定を行うという仕組み。記載のフォーマットを変えずに現在時刻を入力します。
そして「名前をつけて保存」からFly6のルートフォルダを表示し、ファイル名をそのままで保存すると時刻設定が完了する、という流れになっています。
これでFly6の使用準備は完了。次は自転車への取り付けです。
◆シートポストに装着してみる
まずはFly6装着後の角度を確認します。マウントとFly6本体を用意。
Fly6をマウントに装着した状態で角度調整用のシムを取り付け、装着後の角度を試していきます。
このように、Fly6の赤い面が地面と垂直になっていればOK。
角度が決まったら、シリコン製ストラップを用意。
マウントのツメにストラップを引っかけ、「ぐいっ」と伸ばしながら反対側のツメに引っかけて固定。
ツメは上下二か所を固定するようになっているので、もう1本のストラップをセット。
装着が完了しました。
このような、翼断面のシートポストにも問題なく装着できます。
シムでシートポストを挟み込み……
あとは同じようにストラップで固定すれば準備完了です。
大阪市内の淀川沿いにあるフラットな道で撮影してみました。
実際に撮影した映像は以下から確認できます。後輪の近くにマウントされることもあって、路面のノイズや風切り音を多く拾っていますが、これは他の同様のカメラでも起こることなので、ある程度は避けようがないといえます。
淀川沿いをサイクリング・Fly6で撮影した場合 - YouTube
同じシーンをGoPro HERO3で撮影した映像はこちら。さすがは撮影に特化したモデルだけあって非常に鮮明な映像になっていますが、これは両モデルの性格の違いが如実に表れていると言って良さそうです。
淀川沿いをサイクリング・GoProで撮影した場合 - YouTube
Fly6はメーカーのサイトから日本円で購入することが可能。必要なパーツがすべて入ったボックスセットは1万7000円となっており、別途で1800円の送料が必要となっています。
Cycling HD Camera and Tail-light Combo
http://fly6.com/products/fly6/
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